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エッセイ

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#読書の秋2021

10代の遊び方が結局、性に合っている【ナナメの夕暮れ】

00 過去のどうにもならないことや、未来の心配が思い浮かんできたら、とにかく何かしらやってみるようにしている。 ただ天井を見つめて寝転がっているのは、フィジカル的な休息にはなる。 けれども、心には栄養がいかない気がするので、くだらなく思えても取りかかるよういしている。 01 そして子供の頃、学校や部活の他にどんなことをしていただろうと思い返して、またやってみたりしている。本読み、漫画、映画、ラジオを聴く、J-POPを聴く、ファッション雑誌を読む、お菓子を食べる、炭酸飲料を飲

世界の美しい図書館から連想する未来

00 この本を目にしたとき、生涯で体験できるのは何か所なんだろうかなんて思ったりした。母国語の本を1冊読むにしても30分くらいかかったりするから、100歳まで本が読めたとしても半分も読めない。世界には膨大な知があって、自分の知っていることなどたかが知れているのだろうとも感じる。 本は家一軒と交換できるといわれるほど、大変貴重なものだったのである。 世界の美しい図書館/ PIE BOOKS  バイ インターナショナル 01 けれども、移動することなく世界中を旅するような体験が

「お金の向こうに人がいる」を読んだ

00 難解なことばはほとんどなくて、すらすらと読めたけれど、問いかけに対しては頭をつかう。そんな本だった。一体どういうことなのだろう?と考えながら読み進めるので、読み終わったあとももう一度繰り返してみようと感じた。 01 ちょうど友人とお金には実態がない、という話になった翌日にBookstoreでおすすめされたので、買ってみることにした。こんな一節がある。 大事なのは、元の価格ではないのに。その商品によって自分の生活がどれだけ豊かになるか、なのに。 お金の向こうに人がい

古いメールを見たら【表参道のセレブ犬とカバーニャ要塞の野良犬】

前職の同期からのメールで、こんなことが書いてあった。 「話掘り返すけど、付き合う人は家族の次に近しいひとだから、悪いところをちゃんと言ってくれる人がいいと思うよ!」 たぶん飲み会のあとに、なにかやりとりをしたのだと思う。 送り手は、わたしからみるとエリートで、ビジュアルも良いし、礼儀正しく、謙虚でマメで先輩うけも良かった。 そのとき、友人に交友関係について意見してくるひとがいなかったからだろうか、保護メールにしていた。 久しくその同期とは会っていないけれど、きっと真

先のことが想像できないときは

受験で進路を決めなくてはいけない。 小学校を卒業したあと、中学受験をするかどうか。 中学校を卒業したら、就職するか高校へ進学するか。 高校はどこにするか。 夜間学校に通って昼間働くか。 自分は仕事ができるのか。このままの仕事でいいのか? 家庭は?自分のやりたいことは?パートナーとは? まだまだ先のことなんて何も想像できないのに、人生すべてが決まってしまう気がして、不安にかられる毎日、どうしたらいいの?というあなたへ。 すべて無視したっていい。 定時制高校もあるし通信