カンテヒョンくんリボンをつける
かわいい
なんということだろう。本題のすべてが4文字で終わってしまった。こんな事ならツイートすれば良かった。
というわけで以下は蛇足ではあるのだが。
蛇といえば進化の過程で四肢を削ぎ落とした生き物であるが、稀に先祖返りして足の生えたヘビが生まれるようだ。
昨今はSNSの発達により情報が削ぎ落として与えられる。それは不要なものを捨て去った蛇のごときと言えるかもしれないが、たまには先祖返りして140文字以上を書くのもいいのかもしれない。
↑蛇足の代表例↑
蛇足ついでに続けるんですけど、私この言葉大好きなんですよね。蛇足。昔ジャポニカ学習帳にこれの由来が載ってました。
古代中国において蛇の絵を早く描く競争をした男が、あまりにも早く描けてしまったために足を描き足してしまい負けたというお話ですね。その故事から蛇足。
あまりにもスマートすぎる。他には杞憂とかの故事が好きです。故事成語、あまりにもスタイリッシュすぎる。
本当にそろそろ本題と行きたいが、本当に4文字で完結しているのでこれ以上何を言ってもというところではある。かわいい。これ以上何をかいわんや。
まあ言うんですけど、なぜリボンテヒョンはこんなにかわいいのか。ピントの合うかわいらしい姿から一回離れて背景から考えるべきではないか。
カンテヒョンはtinnitusという曲において、自分なりに考えたファンサービスとして「腹筋を見せる」ことを選択している。そこには彼の生真面目さが現れている。まず腹筋を割るまで鍛えること、そしてそれを見せたらセクシーかもと思い至ること。フィジカルもメンタルも至って生真面目で健康的な挙動であろう。
(私が切り抜いた腹筋です)
そして、そんなふうに腹筋を見せることを是としているカンテヒョンくんに対して結ばれた多くのリボン。それは反語であろう。「カンテヒョンくんはセクシーだろうか。いや、かわいい」という構文を、物言わぬリボンは語りかけているのだ。
あるいはマッチョイズムに対する凌辱と言ってもいいかもしれない。これは言っちゃダメか?ダメかもしれない。
まあそれはさておき、そのようにリボンと対極の意志を持つカンテヒョンくんに対して飾るたくさんのリボン、「ちょっとやだけどご主人が好きみたいだから我慢してやるか」という様子の猫を彷彿させる。その借りてきた猫のような態度がよりかわいさを増幅させているのだ。
そしてそもそも論として普通に見た目がかわいい。背景、あるいは情報は持っていれば味わい深くなるものだが、何も持っていなくても視覚情報だけでかわいい。なぜこんなにかわいいのか。っぱ猫なのかなあ……(イケボ)
ここで動画を見てみよう。
1分程度の動画にこのように情報が盛り込まれている。これは、蛇。完全に足が生えていない。
それにしても改めてスクショを見ていると、カンテヒョンの持つ「かわいい」は普遍性を感じる。
昨今、サンリオ総選挙ではシナモロールが無双しているそうだ。
シナモンのことを何も知らないのでシナモンに対して特にコメントはないのだが、総選挙で常に1位であるという事実からは、かわいいに対しての変化が見て取れないだろうか。
たとえばマイメロディはかわいいが、濃いピンク色に大きなリボンというものは現代社会において過剰なのかもしれない。
一方でシナモンは白を基調としたキャラクターデザインであり、装飾もほぼない。ありのままの犬だ。よく見たら。
そのようにプレーンなものが「かわいい」のスタンダードとなっているのかもしれない。その点、カンテヒョンくんのかわいさもまたプレーンであると感じる。衣装の問題ではなく、彼のかわいらしさにはあまり装飾がない女性性があまりにも見られない。ただ丸くあるだけだ。令和のかわいいの象徴になる日も遠くはないだろう。
そんなカンテヒョンくんの動画をもう1回貼っておきます。すぐ見終わるので是非動画で体感してください。令和のカワイイを。