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西潟茉莉奈はリアルな夢だ

2020年1月18日、水道橋には雪が降っていた。彼女たちが新潟から雪を連れてきたのだと思った。

TDCホールでのNGT48単独コンサートは、その日に行われた。

友達と合流してまずしたことは、「物販会場を探す」ということだった。軽く20分は探し回り、最終的に我々はいたのはジャイアンツショップであった。
ところで、プロ野球に少しでも詳しい人ならわかると思うが、巨人軍のイメージカラーは橙である。これは、NGT荻野由佳と一致する。

「完全にオレンジだ……これは由佳ちゃんのグッズだろう……」

由佳ちゃんのグッズではない。しかし、雪の中20分歩き回ったので、まあこれでいいだろうという気持ちがあったのは事実だ。


完全に由佳ちゃんのグッズだろう。いや、陽岱鋼のタオルなのだが。なぜ陽岱鋼なのだろう?と思われるかもしれない。お気づきだろうか。そう、私が陽岱鋼が好きだからだ。

その後普通に物販会場を見つけたものの、勝てる気がせず撤退。しかし、


タレカツを食べた。勝ったも同然であろう。

雪は降り続いていて、止みそうにもなかった。友人が水道橋に詳しい人で本当によかった。でなかったら遭難している可能性もあった。


これは、そうだ、なんか東京ドームっぽいもの撮らなきゃ……でも人が写ると失礼かもしれないし……と考えた結果の東京ドームのどこかの壁である。


これは数年前に行ったときに撮った坂本勇人。だからなんだと聞かれたら困るが、確か都市対抗野球のトヨタ戦を見に行ったときのものだと思う。

そうして、寒空の下一時間ほど外で待機して、ようやく東京ドームシティホールに入ることができた。
私と友達はそれぞれ別の席であった。申し込む段階で、お互いが自分のチケットしか申し込んでいなかった。それがたまたま二人とも当たったのである。よかったよかった。自分が見られればそれでいい、連番にして落ちたら嫌だろ、の精神が実を結んだ。

そうして自分の席に座って、まもなく開演というときにサイリウムを折った。自分の推しのカラーだった。しかし後で知ったのだが、普通のサイリウムは使用禁止であったらしい。
その事を悟ったサイリウム君は開演後2分で光を失った。サイリウムーーーーーー!!!!と思ったのは私だけであった。

その後はつつがなくコンサートが始まった。まず最初に選抜合宿の映像が流れ始める。選抜漏れしたメンバーのコメントの時にはつい涙が出てしまった。僕はこんな残酷ショーは見たくないよ。次は全員でやってくれ。

そんなわけで序盤から泣き始めたものの、コンサート自体は、メンバーの努力が見える素晴らしいものだった。

特に私が研究生で一番推している「みゆみゆ」こと藤崎未夢ちゃんは素晴らしかった。あれは成長ではなく、完全な覚醒である。
長い手足を生かした迫力あるダンス、それでもアイドルらしいかわいらしい所作も忘れない。私はみゆみゆの覚醒を、生で目にしたのである。
皮肉なことだが、そこには確かに、残酷ショーを乗り越えた先にしか見えないものがあった。
ところで、本題というかタイトルの話だが、私はこのコンサートでめちゃくちゃに西潟茉莉奈ちゃんが気になってしまった。西潟茉莉奈ちゃんめちゃくちゃ美人ですな!?ということに気づいてしまったのである………………

それはもう遅すぎる気づきであった。最初から気づいとけという話である。いや、その兆候はあった。私は西潟茉莉奈ちゃんの握手会に何度か行ったことがあるし、隣のレーンに並んだこともある。
「隣のレーンにいる子が一番見やすい」というのはオタの定説であろう。そのたびに、めっちゃ美人だ~……とは思っていた。実際彼女のレーンに並んで握手をしても、普通にきれいすぎて言うことは「今日の服似合ってるよ……きれいだよ……(イケボ)」みたいな彼氏面した台詞ばかりである。
私も女であるし、もっとこう、フランクにいけないものかと思うのだが、こうなってしまうのである。

西潟茉莉奈の美しさにはリアルがある。常々思っているのだが、たとえば本間日陽が、荻野由佳が、中井りかが、自分の会社にいると思うだろうか?答えはNOだろう。
あのような子たちが自分の地味な会社に勤めているはずがない。しかし、西潟茉莉奈なら?もしかしたら勤めているかもしれない。そう思わせるものが西潟茉莉奈にはある。会社のマドンナだ。
たとえば清司麗菜のような同級生、というのはいるかもしれない。リアル感はある。しかし、NGTのファン層を見れば、ほとんどは会社勤めをしている人なのである。私もそうだ。ゆえに、高校生というのが既に幻想なのである。その中でのリアルなOLとしての西潟茉莉奈がいる。

西潟茉莉奈の魅力はその「さりげなさ」にあるのではないだろうか。どこにでもいるような気がする。けれどよく考えたらこんな美人はそうはいない。そういうところに。

江戸川乱歩はうつし世は夢、夜の夢こそまことという名言を残しているが、そうもいかない。現実は常に昼である。西潟茉莉奈は昼の世界のどこにでもいる。会社にいなくても、たとえば行きつけの定食屋の店員をしている。郵便局の窓口にいる。そんな気がする。

ところで、あんなに清潔感があってどう見ても清楚なOLという風情なのになぜだろう。西潟茉莉奈にはコケティッシュな魅力がある。宮崎駿に拒否されそうな感じがある。
正直な話、コンサート中も「エロいな」と思いながら見ていたことは否めない。更に中井りかとの「I'm Sure」で確信した。あ、エロいんだな。西潟茉莉奈。

清楚の中にコケティッシュな魅力。西潟茉莉奈は今最もリアルな夢である。

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