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荒波トークショーガチレポ+感想

先日赤坂で行われたトークショーの内容をかなりレポートしました。
一部抜けてる部分や、違っている部分があったらすみません。話を書き起すって大変だなと思いました。

・野球生活を振り返り、横浜高校時代の思い出は?

横浜高校にはダービーという練習法がある。
時間を計測し中距離走を繰り返すものだが、ずるをするやつがいる。
そのせいで同級生とけんかをして、キャプテンをやらなかったのはこれのせい(笑)
これと冬の練習は本当にキツすぎて、1億貰っても戻りたくないです(笑)

中学校までは楽しんでやっていた、きちんと野球をしようと思ったのは高校からです。
中学では陸上部所属しており、月~金は陸上部で土日は野球という生活だった。

お母さんが怖いので家でも素振り。おかげで練習に苦がなかった。

・勉強に関して

自分は中学時代は塾も行っていたし、横浜高校体育コースの中では勉強はできた方だと思う(笑)
横浜高校の英語はまずABCから教わるレベルだから、普通にやっていればいい成績は取れる。クラスで三位以内だから図書券をもらった。ただしあくまで「横浜高校体育コース」での話(笑)
**
※ここで司会者より、平沢大河トークショーの時の仙台育英の話が披露される
・仙台育英ではテストの答案を事前に渡されることがったそうだが、横浜高校は?**

あー、それはありました(笑)
先生はとにかく、生徒をちゃんと進級させたいんですよね。そういうことだと思います。

・東海大の思い出は?

寮が田舎すぎる。牛の匂いがした。
とにかく野球だけをする環境だと思いました。

なぜ六大学ではなく東海大かと言うと、東海大はドラフトまで待ってくれるんです。
自分もプロに行くか、かなり迷っていたので。
だから東海大にはプロ注のような選手が集まって、レベルは高かったと思います。

・高校時代にプロの誘いがあったか?

直接ではないですけど、四位か五位で話はあったそうです。
ただ、正直なところ、先生はあまりプロに行かせたくない。
なんの保証もないですし。

大学は、横浜高校が行く六大学はほぼ法政大になっている。
それじゃなくて早稲田に行けといわれたが、結局待ってくれる東海大を選んだ。

東海大では大松さんが四年生だった。
自分のバットを折ってしまい、先輩に借りたがそのバットも折ってしまった。
一年生から試合に出られたのでうれしかった。
寮の同部屋は落合(成紀)さん(現JFE東日本硬式野球部監督)。四年生です。すごい方でした。

大学生活で靱帯を切ってる、初めての挫折、一年間野球ができなかった。
ただ、自分を見つめ直す機会にもなりました。

・トヨタでの思い出

なぜトヨタに行ったのか?って世界一だから!
というのは冗談です。

細かい話をすると、その年に大学ドラフトと高校ドラフトが分かれた。

いろいろあってプロにいけなかった。

その時、最初に声をかけてくれていたのがトヨタでした。
実は二年の時すでに声をかけられてます。

12月にようやく、行きますと言った。舐めてますよね(笑)

・社会人時代の仕事

所属は工場安全衛生部です。
事故を未然に防ぐ部署……ですが、結局あまり仕事はしてない。
今は違うと思うが、当時は練習しとけばOKでした。

・ドラフト指名時のときは?

僕はドラフト解禁になる二年目で指名されず、社会人三年目での指名でした。
二年目には、荻野(ロッテ)大谷(ロッテ)中澤(ヤクルト)が先に指名されました。
社会人野球で同じ企業から三人というのはかなり多いです。

指名されたドラフト時は寮に一人でいた。
指名されると言われていたが、大人が信じられなくなってました(笑)

・契約が終わり、お金が振り込まれる瞬間のこと

トヨタでは手取り23万でした。ん?……手取りだったかな?(笑)
まあその程度で、一般的な感覚はあったのであまり使えなかった。
けれどやっぱり0は数えちゃいましたね。
でも結局社会人ベースで生活してました。

・プロとして現役で楽しかったこと

試合に出られたことと、たくさんのファンに応援してもらえたことです。

自分は横浜が地元なので、地元の方にも応援してもらえて、その姿を見せられてよかった。

・プロになって変わった意識

当たり前ですけどすごい選手がいっぱいいる。
どんな風に勝とうか考えてました。
特に、みんなバッティングがすごい。

自分は長所が足と守備だったので長所を伸ばそうと思いました。
短所を伸ばすよりも、長所を伸ばした方が絶対にいいです。
そのへんの意識が変わりました。これは会う人に絶対言ってる(笑)

盗塁は鈴木尚弘さんに聞いたり、いろいろ聞きました。

動くときは、静から動ではなく動から動。
一歩目を動いておく、イメージをしていく。

投げたとか、投げなかったとか。

常に動くことを意識する。

盗塁の時のイメージとしては、横のまま切って走る。
極端な話欽ちゃん走りですよね。
向く時間が無駄になる。

盗塁うまい選手は山田選手、それと荻野。
一歩目から全力で走れている。

・守備について

守備はめちゃくちゃ練習しました。

今は……守備がうまい人が少ないと思います。 
後ろで守ってる選手はうまくないんですよ。

投手が打たれて一番悔しいのってどんな打球だと思いますか?
内野と外野の間に落ちるポテンヒットがピッチャーは一番悔しい。
これは投手に話を聞きました。
なので、なるべく前に出られるよう後ろの打球を練習した。
前に落ちるヒットはエラーではないし、やり方として間違いではないが上手くはないです。

イメージできる打球はちゃんと処理する。それがヒットであっても、処理までが守備。
ノックより実践のボールのほうがより良いです。

・肩について

僕はそんなに強くないですよ。
そりゃ遠投はある程度行きますけど。
投手の方なんて、すごいでしょ。
結局入り方です、助走をつけて投げるか。
フライも助走をつけて投げる。

投げたい方向に押すように走る。勢いで投げる。

・キャッチボールについて。

キャッチボールは線を意識する。
自分の動きをラインにおさめるようにする。

高校からの基礎ですね。
胸で捕る理由は早く投げられるから。
実際やってみると胸で捕ってから投げるモーションに最も無駄がないとわかります。

そういうわけで、キャッチボールは深いですよ。
苦手な選手もいる(笑)。

・怪我をしないために

火曜から日曜は試合で。月曜は治療してましたね。
だからオフがあまりなかったです。
治療して緩めてウェイトで締めるというのが月曜のルーティンでした。

社会人では三連戦が最大です。
でも、プロではファームでも週6で出る。
そこに慣れるには一ヶ月くらいかかりました。
一ヶ月で慣れたのかって?慣れるしかないでしょ(笑)

・コンディションを整え方

これに正解はない。
一流選手でも験を担いだりもしますね。
そういうことです。

・残って練習するタイプか?

自分は課題を次の日に持ち込みたくないタイプ。
練習して帰ってました。
昼も割と早めに来てましたね。

・食事に対するこだわり

ジャンクフード、カップラーメン等はあまり食べない。
これはそもそも家がそうだったんです。

・ではお菓子は食べない?

(子供を見ながら)あの子と同じくらいは食べてますよ(笑)

お菓子は好きです。コンビニのお菓子とか詳しいです。

サプリメントは?

サプリはBCA、プロテイン、クエン酸等、カルニチン、このあたりです。

・メキシコについて

日本と全然違う。
正直帰りたかったです。
最初はアメリカの予定でしたが、アメリカはトランプのせいでビザが取りにくいんですよね。
メキシコの方が取りやすい。そしてたまたまメキシコから話が来たので。

行ったはいいが帰れる状況じゃない、だんだん不安になってくる。
空港に着いたらホテルまで自分で行った。
いるとこなくてずっとホテルにいた。
世話してくれない、ほぼ自力。

メキシコはスペイン語と英語わかる人で極端ですね。
教育の差があるんだと思います。
それこそメキシコの横浜高校体育科みたいな連中と、英語ペラペラのやつで(笑)

野球については豪快な野球。打つ方はフルスイング。

NPBにいた選手が七人。

ピッチャーはフォークなし。チェンジアップが主。
多分今までの人生の半分くらいのチェンジアップをメキシコで見た。

攻撃のサインもみっつしかない。盗塁 バント エンドラン。
バントやエンドランはほとんどないですね。盗塁はサインでしたが。

見てて面白いと言えば面白い野球でしょうね。

選手と指導者の立ち位置としては、上下はあまりない。
選手リスペクトが強い。

日本は下から教えて貰う形だが質問聞きづらいこともありました。

向こうは敬語がないし、仲良く楽しくやれることが一番いい。

・向こうの選手とのコミュニケーションは?

難しかったです。
みんな笑ってるのに、自分は笑わない。
なんで翔は笑わないのか?と聞かれる。わからないから(笑)

日本では外国人は日本語をしゃべれないから後ろに固まっているが、メキシコ人は一緒にやってくれた。フレンドリーですね。

異国で働いている人はすごい、リスペクトが生まれた。

・戦力外の時

正直だいたいそういうのはわかる。
下でも三割は打とうとしていた。
やれる自信はあった。
練習もしていたので、諦める理由もなかった。
自分で区切りをつける場所がほしかった。

・引退を決意した理由

帰ってきたときには引退かなと思っていた。

ウィンターリーグや夏のリーグの話もあったがずるずる行きたくなかった。

・セカンドキャリアについて

毎日野球をしていないのでキャンプをしないのが新鮮。

梶谷とキャッチボールしましたよ。 
僕の方が投げられるかな?と思いました(笑)

大変さと新鮮さを感じている。

・今何やってるの

ニートです。というのは冗談で。

ベイスターズスクール講師、独立リーグアドバイザーやコーチもやる。
たまに解説かな。

・ベイスターズに指導者として戻ってきたいか?

優勝……上を目指す手伝いはしたいなと思っている。
野球に限らず人として経験して、言われたときにはしっかりと応えられる人になりたい。

・子供たちと接してみて

自分の時との違いを感じる。プロ野球選手に教えてもらうのはうらやましい。

自分の時は一年に一回だけ野球教室があった。
プロの方に教えてもらうのはいいこと。内容も濃い。

子供が多くて一人一人に濃い指導ができていない。

小学生なので楽しくやってほしい。

野球を楽しんでやれば結果が出ると思う。

野球塾みたいなもの。

・ベイスターズのアカデミーはほぼプロ、ジャイアンツはほぼいない

そうですか?鶴見の球場では山口(鉄也)さんが投げてましたよ
子供のバッピしてたんです。
とんでもない豪華なバッピですよね(笑)

野球人口が減ってるので少しでも増えてもらえれば。

・今後の展望

一人でも野球人口を増やしたい。
プレーヤーはもちろん観戦者も。
家族みんなで野球を好きになってスキルアップしてくれれば。

神奈川は野球好きの人が多い。
横浜近辺だけではなく小田原とかも行きたい。

以下参加者からの質問
 
Qルーキーイヤーの時すごい選手だなと思った
 期待できる選手だなと思っていた
 ルーキーイヤーの時の周りの注目度はどのくらいだったのか

地元で応援していただいた方も多いので、声をかけていただいた時はうれしかった。
ハマスタでやれるのがすごくうれしかった。
期待されているなと感じた。

Qこのやろうと思ったコーチ

Hさん。いや、この野郎とは思ってないですけど。
よくけんかしていた。
コボスタでティーしていたらバッティングにごちゃごちゃ言われてめっちゃけんかになりました。
この野郎じゃなくて、本音で言えるコーチなんです。

Sさんには毎日ミーティングで怒られていた。
さすがにどうかと思って今度ミーティングで意見をすると言うと、みんな賛同していたのに、いざとなると賛同してたチームメイトは誰も手を上げなかった(笑)

僕は本音で言ってくれる人には本音でいきます。

Qおしゃれですね!こだわりは?

いい質問ですね!
ミント色が来ますよ!
今日も着てます!

Q愛知県のトヨタでの生活は?愛知の魅力

人が優しい。
ご飯は味が濃いかな……
仲間意識が強いのを感じました。
味噌カツが好き。
ひつまぶしも好きですけど……おかゆ嫌いだから最後のお湯かけは否定的です。
みせが好き(※)

※「みせ」が何かよくわからなかったので知ってる人がいたら教えてください。

Q夫婦での決めごと

感謝すること。
お礼とかはちゃんと言う。
僕は割と一人が好き。ずっと一人暮らしでしたし。
洗濯も苦ではないがやってくれる時は感謝。

Qくじけそうになったときの気持ちの切り替え方

野球選手は常に時間に追われ数字を問われる。

一日の数字を一週間、半年、一年スパンで考えるようになった。
逃がし方を覚えた方がいい。

Q夫婦で参加してます。結婚二年目からプレゼントを買ってくれなくなった。私にくれるスニーカー、決めてもらえますか?(ナイキが好きです)

じゃあナイキで。

Q走攻守のどれが思い入れあるか?

バッティングが一番思い通りにならなかったので印象に残っている。

Q TBS→DeNAの衝撃

給料が全然上がらなかったという点で思うことはある。
でも経営努力はしている。
ファンサービスについては、選手にそれはできないと否定されるようなこともあった。

客に野次られることもあるけど客を味方につけることも。

短気な選手はめんどくさい客に言い返したりするが、言い返さずごめんなさいと謝った方が、相手が悪い感じになるので効果的です。

Q仲のいい選手は?

特には……オフで遊ぶって事はないですね。
まあでも知ってると思いますけど、荻野とは割と仲がいいです。
荻野には二日前にも連絡した。

Qベイスターズ惜しくも二位!ここに注目するべき事は?

去年足りなかったのはピッチャー。
東に期待してたが……
石田も先発やる気。
頭数はしっかりしていると思う。

Q好きだった遠征先とその理由は

パリーグの方が好きですね、あまり行けないので。
札幌も福岡もご飯おいしいので好きです。

Q監督が替わるとやり方はかなり変わるのか?

変わりますよ。まあそれをチャンスと思ってアピールするのが大事ですね。

最後に順位予想。

セ順位予想
優勝 横浜!
パは……楽天!
ロッテって言えって思われてそうですけど(笑)

(カープは?と聞かれて)カープは……三位ですかね。

*********

以上が荒波のトーク内容レポです!
感想としては、すごく近くてよかった!っぱ荒波は生で見るに限りますわ!

しかし、質問は考えていかなくてはならないですね。
最後の監督についてのクソつまらん質問がわたしなのですが、今も後悔でおなかが痛いです。もっと聞くことあったじゃん!!奥さんのことなんて呼んでますか?とか!(言うほど聞きたいか?)

トークを聞いていて思ったのですが、荒波というのはマジレスマシンなんですよ。あまり冗談が言えるタイプではない。ただ、受け答えがしっかりしているし気遣いはするので大人受けのよい子供であったろう事は想像に難くないですね。
しかし、いかんせん気が強いのが隠し切れていない。トーク中もちょいちょいけんかしたエピソードが飛び出しますね。熱く生きてるんだなと思いました。
ベイスターズの指導者になりたいか?であまり強く言わなかったのは意外でした。私は荒波は当たり前のように指導者を目指しているのだと思っていました。
そういえば、アマチュア指導者の資格を取っていましたね。案外、指導者は指導者でもベイスターズじゃなくてどこかアマチュアで教えたいと思っているのかもしれないと思いました。
どこでも、どんなものでも、ユニフォームを着た荒波に会いたいですね。


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