月から汽車に乗ってきたんだ

私は今、色んなところでぽこぽこと看護師をするバイトをしている。
今日は巡回バスに乗って、大分まで行ってきた。
私は本当に要領が悪くて、要領が悪いのを礼儀と愛嬌で乗り切ってるんだけど、乗り切れないくらい要領が悪いことがほとんど！さいあく☆

ちゃんと怒られたんだけど、できないくせに怒られたら超！へこむので、だんだんみんなも気を遣いだしちゃったんだ…なんかごめん☆

お昼休みは道の駅の近くの駐車場にバスを停めて、みんな買い物に行く流れだったんだけど、
こんなにダメダメなのに道の駅に行っちゃだめだ！と思って(えらい)私だけバスに残った。
バス運転しちゃおっかな〜♪とか1人で思っていたら私のことを唯一怒らなかった魔女みたいな人がバスに戻ってきた。

「これ食べな」

魔女が出したのは道の駅によくあるお芋のおまんじゅう(4個入り)だったのだ！私道の駅のお芋のおまんじゅう大好きなの！魔女は私の口にお芋のおまんじゅうを放り込み私の隣に座った。魔女の買い物袋の中には、ごぼう、たまねぎ、にんじん等道の駅の野菜がいーっぱい入ってた。魔女はおまんじゅうを私と一緒に食べ始めて、さっき道の駅で撮った写真をおもむろに見せ出した。

「これドジョウなんだよ、綺麗な色の」

とっても素敵なドジョウだった。オレンジ色みたいなの。2人でドジョウの写真を見ながらおまんじゅうを食べ続けた。友情が結ばれたのだ。

魔女は私に「どこから来たの？」と聞いてきたので最寄駅と、自転車で集合場所まで来たことを言うと、「あら近くて便利ね。私は汽車で来たの。」と言った。やっぱりね。魔女だもの汽車で来るわよ。きっと月から汽車で来たんだ。

魔女はバイト中ずっとやる気がなさそうで、上手にサボってるんだけど、私のことは手伝ってくれた。バイト先で仲良くするなら上手にサボってるだるそうな魔女に限るわよ。

ちなみに大分まで検診に行くので朝は4:30起きでした。※もう二度と行かない！
魔女は何時に起きて何時の汽車に乗ったのか、謎は謎のままで…