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ガン、私の場合 ③転移

 実は私が市の健康診断の結果を無視して、精密検査を先のばしに出来たのには理由があります。それは、先に書いた妻のボディライトニングの施術や、FTWセラミックス製品とFTW式の発酵酵素玄米や黒千石大豆を使ったお味噌を食べ始めていたことで、末期ガンになっても大丈夫! という自信があったからです。
 私は、今もその頃も現代医療を否定したり信用しなかったりしていたわけではありませんが、 人(特に日本人 )が持つ不思議なチカラや動物本来の自然治癒力、また宇宙や自然が持つ根源的なエネルギーの存在を強く信じていたので、それらのエネルギーを身につけて活用したいと常々考えていたのです。そして、まさしくそういうエネルギーを活用できる術がボディライトニングやFTWセラミックスの活用だったのです。

 さて、退院した私を待っていたのは、養生とはほど遠い普通の日常、すなわち仕事でした。自営業なんてそんなものです。でも、幸せに感じたのは、お客様が皆さん温かく待っていてくれたことです。それは、後に書きますが、私が本格的にガンとの戦いを続ける上で、とても大きな力になってくれたからです。

 ほどなく、退院して最初の通院の日がきました。主治医のT先生とはなんとなく波長が合うというか相性の良さを感じていました。なので、診察の時に、
「実は、ガンが肝臓に転移していて、(大腸の)手術の時に採ろうと思えば採れたんだけど、(手術が)長引いたので見送りました。」
と、まったく普通な感じで話しました。そして、画像を示しながら、
「肝臓がこれで、こことここと、ここと、3つあります。これとこれはガンですね。これは怪しいけど嚢胞かもしれません。これが一番悪くてステージ2かな。とにかく、検査で場所をはっきりさせて、治療しましょう。」
と続けました。私は、
「あー、終わりじゃないんだ。治療が始まるんだ。」
と、愕然としながらも、比較的冷静に受け止めることができました。それは、夫婦で取り組んでいる様々な民間療法の出番が来た!とも思えたからです。家内は、入院中に転移のことを聞いて知っていたようで、なんで教えてくれなかった!と責めたりもしましたが。

(つづく)

 


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