見出し画像

「Fooocus」で作ろう!③■アニメ特化設定を解説!ModelやLoRAの入手先も紹介!

※ 本作品は、諸事情により無料で公開させていただくことになりました。お買い上げになったみなさま、ありがとうございました。

今後も、AI漫画やAIイラストに役立つノウハウを記事にして、有料でも公開していく予定です。
よろしくお願いします。

Stable DiffusionのXL版として誕生したFooocus(フーカス)は、未経験者から上級者まで、オールラウンドに対応する画像生成AIです。

プロンプトを考えることに集中し、あとはFooocusがすべて対応してくれる仕様は、未経験者や初心者に歓迎されています。

その上、画像生成AIを使い慣れた上級者なら、詳細設定をいじることで更に自分好みのイラストを求めることも可能です。

ここでは、そんなFooocusを楽しみ、頭の中のイメージを素晴らしいイラストとして出力していく方法を解説していきます。

Fooocusで作成しています。


今回は、Stable Diffusion「Fooocus(フーカス)」で、アニメ調に特化したイラストを生成するための特別の設定を紹介します。

この設定は、筆者が実際にさまざまな設定を入れ替えながら、何十回、何百回とイラストを生成した結果、やっと見つけ出したものです。

アニメに特化した設定を1から探し出すことを考えると、この記事で知っておけばかなりの手間が省けますよ♫

では、紹介していきます。

今回紹介するFooocusの設定のメリット

今回紹介する設定のメリットは、以下の5点です。

1.とにかく可愛いアニメ調の少女が作れる
2.日本人的な顔にできる
3.目線を比較的自由に表現できる
4.手や足の指の破綻を最小限に押さえることができる
5.涙を流す表現ができる

まず、下のイラストを見てください。
このイラストは、今回解説するFooocusの設定で作成したものです。

日本人的な顔つきと体型です。
涙を流しています。

では、1から5までのメリットを、このイラストを見ながら解説していきます。

メリット1:とにかく可愛いアニメ調の少女が作れる

まず基本となるのは、利用するベースモデルとStyleの選択です。

【ベースモデル】

Fooocusに最初から設定されているアニメ調イラストをつくためのベースモデルは、「animaPencilXL_v100」です。

しかし、現在はこのモデルのバージョンアップ版の「animaPencilXL_v300」が提供されています。もちろん、最新版のベースモデルを、所定のサイトからダウンロードして利用します。

ダウンロード先 >> animaPencilXL_v300.safetensors

【Styleタブ】

Fooocusでは、「ベースモデル + Style」タブでお気に入りの画風を作ることができます。

しかし、このStyleの種類が300種類以上あるのです。そのうえ、複数選択して同時使用もできるため、その組み合わせはほぼ無限です。

下の画像が、「Style」タブをキャプチャしたものです。

300種類以上のStyleです

この中から、自分の理想とするアニメ調を作るためのStyleを選ぶのが、いかに困難かわかっていただけると思います。

しかし、AIイラスト沼にハマっていた筆者は、1つ1つ検証しました。その結果が、以下の組み合わせです。

理想のStyleの組み合わせ

このStyleの組み合わせは、アニメ調で可愛い少女が作れるだけでなく、ほかのメリットにも関係してきます。

メリット2:日本人的な顔にできる

これは、「真实亚洲人」というLoRA(ローラ)を利用することで実現しています。

さまざまな可愛くなる系のLoRAを試してみて、もっとも気に入ったのがこの「真实亚洲人」でした。

ダウンロードサイトを見ると分かりますが、かなり可愛い日本人的(アジア的)なイラストが並んでいます。

サイトではリアル調のキャラクターですが、アニメ調にも十分適用可能です。

ダウンロード先 >> 真实亚洲人

パラメーターの値は、0.5~1が推奨です。

ちなみにFooocusでは、LoRAを最大5つまで同時に利用できます。これは、1つしか利用できないよいうなほかの画像生成AIに比べて、大きなアドバンテージです。

メリット3:目線を比較的自由に表現できる

AIイラストを生成すると、なぜかカメラ目線になってしまうことが多いのです。プロンプトでほかの目線を指定しても、油断するとカメラ目線になってしまいます。

実際に生成してみるとわかりますが、指定した目線にするのって、けっこう難しいのです。

そこで、「Cinematic Film」というLoRAを使うと、その悩みが解決します!このLoRAを利用すると、比較的自由に目線の変更が可能です。

ダウンロード先 >> Cinematic Film

なぜなのかはわかりません。おそらく、そういう仕様なのでしょう。
これも、さまざまなLoRAを検証した結果です♫

このLoRAのパラメーターの値も、0.5~1が推奨です。

Fooocusで作成しています。

メリット4:手や足の指の破綻を最小限に押さえることができる

どの画像生成AIを使ってイラストを作成しても、悩みのタネは手足の指です。

指が足りなかったり多かったり関節がねじれていたりとヒドイ仕上がりになってしまうことが多すぎます。

1つの解決方法が、手足の指に特化したLoRAを使うことです。しかし、なかなか見つかりませんでした。

そして、以下の2つのLoRAこそ、やっと見つけた手足の指に特化したLoRAです。

多少不具合が出るときがありますが、かなりの確率で正しい手足を作成してくれますよ♫

手のLoRAのダウンロード先 >> Hand XL + SD1.5
足のLoRAのダウンロード先 >> Feet XL + SD1.5

パラメーターは0.7~1に設定しておくのが推奨です。

ちなみに、この手足のLoRAはStable Diffusion 1.5にも使用可能です。

メリット5:涙を流す表現ができる

涙の表現は、少女を使ったシーンを作るときに、かならず必要になってきます。可愛らしい少女の涙に勝てるものなどないでしょう♡

ところが、なぜかFooocusでは、涙を流すことがなかなかできないのです。いくらプロンプトを工夫しても、悲しい顔をするだけでいっこうに泣いてくれませんでした。

ですが、やっと涙を好きなだけ流せる方法を発見しました!

Styleを、メリット1で説明したように設定すると少女を泣かせることができます(泣かせるなんて、なんてヒドイ!)

メリット1の「ほかのメリット」とは、このことです。


下のキャプチャ画像は、今までのメリットで解説したベースモデルとLoRAをセットした状態です。

参考にしてみてください。


いかがでしたでしょうか。

今回紹介した設定を使えば、日本的な少女をアニメ調で最高に可愛らしく作れます。

同時に、目線をプロンプト通りに設定して涙を流したり、手足の崩壊リスクを限りなく低くしたりすることが可能です。

限りなくユーザーフレンドリーに、プロンプトベースの画像生成AIとして誕生したFooocus。

プロンプトには、テキストだけではなく画像そのものも利用できます。その方法については、これから順次解説していく予定です。

頭の中のイメージを、思い通りに、いや、それ以上に素晴らしいイラストとして出力し、Fooocusを楽しんでいきましょう!






よろしければ、サポートをお願いします!いただいたサポートは、もっともっとよい作品を生み出すための活動費として使わせていただきます。よろしくお願いします!