見出し画像

【試写レポ】『ペニーワース』THE RIVER独占オンライン試写会【08_2022】

ごきげんよう。雨宮はなです。
今回は結構前に当選していたTHE RIVERさん独占オンライン試写会『ペニーワース』について、今更ながらレポします。この作品は今年8本目の試写でした。

鑑賞の対象はシーズン1の第1話と第2話です。
※若干のネタバレを含みますが、物語に関係するものはありません。

「ペニーワース」って何さ?

「ペニー」という音だけでお金関係のお話だと思っていました。発想力や教養が貧困すぎて自分が情けなかったです。まさかの苗字でした。「何さ」じゃなくて「誰さ」でした。

アルフレッド・ペニーワース、バットマンことブルース・ウェインの執事の若かりし頃を描いた作品でした。バットマンの映画版シリーズは追っていましたが、どのアルフレッドも「ペニーワース」の印象とは結び付かず…。アルフレッドにこんな過去が、なるほどこんな背景があるならバットマンの補佐も伝わるわけだ…と今なら思えます。最新作のバットマンはまだ観ていないので、最新アルフレッドはペニーワース的なのかもしれません。

ロンドンが舞台ではありますが退役した兵士であり、まだ若者であることからかだいぶ暴力的というか短慮な印象を受けました。ヒロインの扱いも「惚れた女性を大切にする」というよりも「自分のお気に入りのモノを手元に置いておく」といった印象が強かったです。これは時代が大きく関係しているのかもしれませんが。

ヒロインがバカなのはお約束…

ペニーワースは時代を引きずったようなキャラクター設定ですが、ヒロインはむしろ現代的な面が多く見受けられたような気がしました。ペニーワースの父親に嫌味を言われたのに腹を立てる描写は現代的だと思いました。泣き寝入りするヒロインを抱きしめて慰める王道パターンに入らなかったのが個人的には新しかったです。

このヒロイン、非常に外見のレベルが高かったです。かわいいときれいが混在した、品のある感じのつくりのお顔でばっちりヒロイン顔。そんな人がウェイトレス兼ダンサーで埋もれてるものかなぁと思いましたが、そこは言わないのがお約束ですね。

そんな彼女が腹を立てた状態で「あんたとは終わりよ!」な態度をとった次の瞬間さらわれて、「助けて!」と慌てる様子には笑ってしまいました。その後、どうにかして敵のアジトから逃げ出そうと奮闘するシーンで”自立した女性”や”現状打破の努力をするけなげなヒロイン”として描きたかったのかもしれません。ですが、私にはどうしても「知恵の足りないバカな若い女が、余計なことをして尺稼ぎのためにじたばたしている」ようにしか見えませんでした。せっかく品のあるつくりのお顔なのに、キャラクターとは正反対。

牢屋に閉じ込められていたのに、そこから出てすぐの部屋にいる人間が助けてくれるはずないじゃないですか。「誘拐されたの!助けてください!!」と大声を上げたときは、あまりの馬鹿さに頭を抱えました。

『ラストナイト・イン・ソーホー』を思い出した

ペニーワースが用心棒のアルバイトをしているクラブの様子、ヒロインとの出会いのシーンを観て『ラストナイト・イン・ソーホー』を思い出しました。それと同時に、ダンサーとして働く女性たちの背景を考えずにはいられませんでした。

彼女たちも、望まない「営業」をさせられているのだろうか。
ここにいるオッサン客たちは性的搾取してるなんて意識は無いんだろうな。
そもそも、この時代に性的搾取という考えはあったんだろうか。

『プロミシング・ヤング・ウーマン』や『最後の決闘裁判』などの作品鑑賞が続き、思考が過敏になっているのでしょうか。そんなことを思わずにはいられないシーンでした。

さいごに

HPには配信サービスが羅列されているのですが、U-NEXTでもAmazonプライムビデオでも発見することができませんでした。ディスクのレンタルを検討したほうがすぐに観られるかもしれません。

超有能執事がどんな人生を送ってきたのかを描く『ペニーワース』は、ディスクレンタルや販売、各配信サービスで配信中!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?