現役DJが教える:初心者でも上達する効率的な練習法
DJを始めたばかりの頃、「何をどう練習したらいいのかわからない」と感じることはありませんか?
今回は、現役DJである私が実際にやっている、初心者でも効率よくスキルを伸ばせる練習法を解説します!自宅でできるステップごとの練習プランを用意したので、ぜひ参考にしてください。
1. 練習の前に:目標を決める
まずは「何を目指しているのか」を明確にしましょう。目標があると、練習も効率的になります。
【よくある目標例】
• 趣味として楽しむ
• クラブデビューを目指す
• SNSでミックスを公開する
現役DJのアドバイス:
最初は「10曲をスムーズにつなげる」など、小さな目標を立てるのがおすすめです。
2. 練習セットアップを整えよう
練習を始める前に、快適な環境を作ることが大切です。
A. 必要な機材
• DJコントローラー(例: Pioneer DJ DDJ-FLX4)
• ヘッドホン(ビートを正確に聴くため必須)
• PCまたはタブレット(DJソフトを使用)
• スピーカー
B. DJソフトの設定
• 初心者には「rekordbox」や「Serato DJ Lite」をおすすめします。
ソフト内でBPM(テンポ)が表示されるので、ビートマッチングの練習に便利です。
3. ステップごとの練習法
初心者がスムーズに上達するための練習ステップを具体的に紹介します。
STEP 1: 曲を選ぶ(選曲の練習)
まずは、自分が大好きな曲や、テンポ(BPM)が近い曲を10曲ほど選びましょう。
• ジャンルを統一:最初は同じジャンル(例:ハウス、ヒップホップ)で揃えると練習しやすい。
• BPMが近い曲を選ぶ:BPM差が5以内(例: 120~125)の曲だと繋ぎやすいです。
練習ポイント:
曲のイントロやアウトロ、ドロップ部分(盛り上がるところ)を聴いて、どこで曲をつなぐかイメージしておきましょう。
STEP 2: ビートマッチングの練習
曲と曲のテンポを合わせる「ビートマッチング」は、DJの基本中の基本。これを練習すると、スムーズなミックスが可能になります。
やり方
1. 曲Aをデッキ1にセット、曲Bをデッキ2にセット。
2. BPMを揃える(最初は自動シンク機能を使ってもOK)。
3. ヘッドホンで曲Bを聴きながら、フェーダーを使って少しずつ曲AからBへ繋げる。
練習ポイント:
• 最初は「同じBPMの曲」を使うとわかりやすい。
• 自動シンクを使わずに練習することで耳を鍛えられます。
STEP 3: EQ(イコライザー)の使い方を学ぶ
EQを活用することで、曲の繋ぎがよりスムーズになります。
EQの基本
• LOW(低音):ベースやキックドラム
• MID(中音):ボーカルやメロディ
• HIGH(高音):ハイハットやシンセ
練習方法
1. 次に曲Bを入れるなら、曲BのLOWを下げたまま徐々に音量を上げて前の曲Aに紛れ込ませ、曲AのLOWを徐々に下げながら、曲BのLOWを上げる。
2. 同時にHIGHやMIDも調整し、自然に音を繋ぐ。
3. 曲を入れ替える。前の曲Aをタイミングみて音量下げていく。
現役DJのアドバイス:
• 初心者はLOW(低音)の入れ替えだけでも十分。
• 初めはEQをいじりすぎなくてOK!
STEP 4: ミックスの練習
いよいよ2曲を完全に繋ぐ練習です。
やり方
1. 曲Aのドロップの終わりかアウトロ(終わりの部分)に曲Bのイントロを重ねる。
2. フェーダーやEQを使い、徐々に曲を切り替える。
3. つなぎ目が不自然にならないよう、リズムに注意。
練習ポイント:
最初は「スムーズに曲を繋ぐ」ことだけに集中!派手なエフェクトやトリックは不要です。
STEP 5: セット全体を作る
最後は、複数の曲を繋いで30分~1時間のセットを作る練習をしましょう。
セット作成の流れ
1. テーマやジャンルを決める(例:アップリフティングなハウスセット)。
2. 曲の順番を決める(盛り上がりと落ち着きのバランスを考える)。
3. 実際に通しでプレイし、録音して確認。
現役DJのアドバイス:
録音した自分のプレイを客観的に聞くことで、改善点が見えてきます。
4. よくある失敗とその対策
• ビートがズレる
→ ヘッドホンでしっかり次の曲を確認。焦らず落ち着いて調整。
• 曲が急に終わる
→ 曲の構成(イントロ、アウトロ)を把握しておく。
• 音がごちゃごちゃする
→ EQを活用して、音を整理する習慣をつける。繋ぐ曲のキーを合うものにする。
5. 上達の近道:とにかく楽しむこと!
練習はもちろん大事ですが、一番大切なのは楽しむこと。好きな音楽で遊びながら練習すれば、自然とスキルも上がります。何度も繰り返すことで、自分のスタイルが見えてくるはずです。
まとめ
• 選曲、ビートマッチング、EQの操作から練習を始めよう。
• 最初はシンプルな繋ぎを目指し、少しずつスキルを磨いていく。
• 自分のプレイを録音して振り返ることで、成長スピードがアップ!
現役DJのメッセージ:
練習の積み重ねが自信に繋がります。焦らず、自分のペースで続けていきましょう。あなたのプレイがいつか聴いてる人を楽しませる瞬間がきっと来るはずです!