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転勤族の妻という呪いのカード

29歳女性。健康、事務経験あり、PC基本操作可、英語話せる、やる気あり。

上記だけ見れば、高望みしなければ、どんな仕事だって受かりそうなのだが実際はこれらに下記の要素が加わる。

乳幼児あり(1歳半・4歳)、夫転勤あり、核家族ゆえ両親の援助なし、専門スキルなし。

特に「夫の転勤あり」が私にとってかなりのマイナス要素になっている。

2020年、転勤族の妻は雇えないという理由で面接に落ちた時、私は「これは完全に呪いのカード」だと思った。同じ小さい子供を育てている同じ大学の友達からの紹介の仕事だったので、友達も「かしあめなら絶対に受かる」と言っていたがまさかの結果だった。

ただ企業側の気持ちもわかる。せっかく育てた人材が短期間で辞めてしまうとしたらそれはかなりの損失になる。

となると、
転勤族の妻は働けないのか、、?

夫の同僚の配偶者の方々の多くは専業主婦、または夫側が単身赴任を選んでいた。当時は新婚だったし自分が仕事を続けて夫に単身赴任してもらうことは考えられなかった。

ネットの海に繰り出し、色々調べたところ、どうやら在宅ワークなら夫の転勤についていきながらも仕事が続けられることに気づく。そこからライターや翻訳、発信など色々なことに手を出していくのだが、やはり企業で活躍する友人たちを横目で見ては

「羨ましい・・。私だって転勤さえなければ雇ってもらえるのに・・。もっと頑張れるのに・・。」

と嫉妬の黒い感情が渦巻いた。最愛の夫と子供がいてくれているのに、仕事がない自分がすごく惨めに思えた。

今思うと完全に隣の芝生は青いやつ。


2022年、そんな思考が一変する。それまでは東京に住んでいたのだが初めての転勤辞令。私にとって縁もゆかりもない仙台、宮城で暮らし始めることになる。

知り合いはほとんどいない土地だが、山の物から海の物まで食べ物は美味しく、子供の遊び場は充実していて、人も優しい。夏は涼しい。はっきり言って最高である。日本で1番好きな都市かもしれない。

ベビーカーで電車に乗ることができる!最高!(東京では無理だった)

転勤がなければ絶対に住むことはなかった土地なので、あんなに憎んでいた転勤制度に心から感謝することになった。

そして今オンラインで英会話講師と日本語講師をやることができている。稼ぎはまだ少ないが、好きなことを仕事にできてストレスの少ない生活ができている。

それも夫が転勤族であるがゆえ、ここまで試行錯誤してやってこれた。そうでなければ家から近い適当な事務の仕事をして毎日文句を言ってたかもしれない。

私が呪いのカードだと思っていたカードは実は幸運なカードだったのかもしれない。このカードを呪いとするか幸運とするかは結局自分次第だったのでした。

4年前の私へ、ゆっくりだけど着実に前に進んでるからね。心配せずゆっくり育児しなさい!

それではまた。See you soon.

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