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『 嬉しいことや 悲しいこと 』〜 b-flower / b-flower

 湖に夜明けは近く
緩(おだ)やかなる トラウトの もじり 
いつも あの場所 朝日は昇り 

〜1998/4/8発売 6thアルバム『b-flower』1曲目

作詞:八野 英史 (はちの ひでし)〜b-flower
作曲:宮 大 (みや まさる)〜b-flower

 嬉しいことや 悲しいこと 
僕に起こる すべてよ 
嬉しいことや 悲しいこと
  君を包む すべてよ 

前回の記事が 重い内容だったので、
年の瀬には、希望と癒やしのこの曲を

このアルバムが発売されて 1枚通しで初めて聴いた時は、
他の印象的な曲達に目が行って、
オープニングのこの曲の素晴らしさに 気付きませんでした。

とても短い歌詞ですが かなり凝った内容です。
まず「緩(おだ)やかなる  」は『おだやか』で検索しても『緩』の漢字は出て来ず『穏やか』となります。
『ゆるやか』で「緩やか」と出てきます。
八野さんの意図する「おだやか」は『穏』の漢字では無いのです。
八野さんの歌詞は時々、こんな風に 当て字が使われるので、聴きながら歌詞カードを見ている時に「あれ…?」と気付く事が あります。

↓この部分の意味も判らず、検索して調べました。

「トラウトの もじり」

『トラウト : 淡水で生活(一生を過ごす)サケ科の魚』
『もじり : 魚が起こす波紋』

このアルバムの発売当時は、きちんと調べずに雰囲気で聴いていましたが、
「夜明け前の湖に 魚の波紋が ゆっくりと しずかに拡がってゆく風景 」
か鮮やかに浮かぶ 見事な歌詞だなぁ…と感服しました。

2011/3/11の震災の後、音楽の必要性について、沢山のミュージシャンが言及しました。
無力感を感じて 活動を停止してしまったり、被災地に赴き、支援活動やチャリティーライブをする方…各々のやり方でその方向性を試行錯誤していました。

b-flower 八野英史 さんも、旧ブログに その想いを記しています。
「ただ残念ながら僕は、こんな時にこの場でみなさんに聴いていただけるようなオリジナル曲を持ち合わせていません」
と 
『天使たちのシーン / 小沢 健二』
の動画を挙げています。
(現在は視聴不可になっています)

それを受けて、b-flowerには、この『嬉しいことや 悲しいこと』という曲があるという事を、
ファンの方が御自分のブログで言及しています。
(動画もアップして下さった様ですが、現在は見れなくなっています)
前の記事に載せた『BABY CRY』についても言及されています。

このことは 八野さんの、次の記事にて紹介されています。

私は、震災の後に、殆どインターネットを見なくなってしまったので、この記事の事は最近知りました。 

+++++++++

私は、最近 八野さんへ
『新曲』『新CD』『次のライブ』
等とツイートしたり、コメントしたりしない様に気を付けています。
意識していないと、うっかり言ってしまいそうになるのですが。

今の状況では、 金銭的にも 作業量的にも、八野さんへの負担が大き過ぎるのでは、と思うからです。
勿論、ファンの言葉が励みになるのも判りますが、期待が重すぎて潰れてしまわないか、とても心配なのです。

ただ、先日のラジオの時に
「来年の11月までには新曲を出す」
と宣言されていたので、
そんな感じで 八野さんペースで 来年も前に進んで行くのを、見守りつつ追い掛けていけたら、と思っています…







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