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『平日ダイヤ』〜CLOCKWISE / b-flower

「 いつものドアの横に立ち
  55分の電車が走り出す
  仕事場の駅も過ぎて
  ビルもまばら 小さな町を抜け 」

1996/3/27発売 b-flower の 5thアルバム『CLOCKWISE』11曲目

「こんな一日が あってもいいさ
  ずいぶん忙しい毎日だったから
  ただ それだけ」

[アルバム “CLOCKWISE” 歌詞カード]

歌詞を読むと
「浜辺はもう夏 海開きも近い」
と初夏の様で、季節外れなのですが、
大人になった主人公が 通勤途中でエスケイプする唄で、初期のb-flowerの匂いがする曲です。

そういえば、b-flowerの1990年発売の初EP-CD
『日曜日のミツバチ』3曲目の
『エスケイプ、それも37回目の』は、
サリンジャーの小説『ライ麦畑でつかまえて』の主人公ホールデンの様な少年が エスケイプします。

[初EP-CD “日曜のミツバチ” 歌詞カード]

こちらの季節は春と夏で、多分 学生かな、と想像していましたが。
「…La La どこか遠くへエスケイプ
  春の光が うららなら
   きっと ねえ うまくいくよ… 」

[ 初EP-CD “日曜日のミツバチ” ]
ジャケットはアルバムサイズで 中のディスクはシングルサイズという珍しい形、当時はまだレコードやカセットも発売されていて、CDは最先端。
シングルCDは長方形が主流

当時の b-flower が演奏している貴重な動画
『君がいなくなると淋しくなるよ + エスケイプ、それも37回目の 』
( 1991/9/5 @渋谷 LA MAMA Live )
もあります。

b-flower :
八野英史 (vo/ag)
湯田洋志 (b)
小池克典 (key)
鈴木浩 (eg)
岡部亘 (dr)

[アルバム “CLOCKWISE” ジャケット]

『CLOCKWISE』というロック全開のアルバム、とても大好きなアルバムなのですが、
仕事や いろんなことで、心がぐったりと疲れている時に聴くと、音が大きすぎて 少ししんどいな… と感じて、音を小さくして聴く事が 時々ありました。

ゆったりとした曲調で
疲れた雰囲気の主人公が 平日の電車のドアにもたれて
外を ぼんやり眺めている…
この曲が あの頃の私の癒しの曲の ひとつでした。

26年経ち、当時の土日中心の勤務から、平日のみ勤務の仕事に変わった今、
更に この曲の世界観に惹かれている自分が居ます。

明日は 月曜日だ…

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