NAVIGATORのMVが最高でした

NAVIGATORハーフミリオン達成おめでとうございます!!!!!!

CD不況を肌で感じ、20万枚いけば上々!の感覚で生きていたけど、最近の若手ジャニーズは相当景気が良くて心が躍る。この短期間でハーフミリオンの言葉を何度も見かけるとは思わなかった。【良い作品は然るべきところに届くべき】。売り上げの数字がそんな私の欲も満たしてくれている。当初の予定から大幅に遅れてのリリースだったにも関わらず、その待ち時間さえ楽しめたのはSONYやSixTONESのプロモーションがいつも想像以上のものを提供してくれていたからだと思う。

#ナビゲーターがナガビーター

#ナビゲーターをナラベーター

#ナビゲーターをウタウンダー

この他にも公式がいろんなタグ芸を発信してくれたおかげでオタクを飽きさせなかった。絶妙なタイミングでタグやゲームコンテンツを提供するSONYの商売上手さにすっかり惚れ込んでしまったので、この待ち時間はSONYとの信頼関係も深まった。

そして当のSixTONESも相当な自信を持ってプロモーションに精を出してくれた。特に自担、松村北斗は自身のブログで永遠に「自信作だ」と言っていて、そのたびに愛おしさで悶えたし焦らされることで期待値もグングン上がっていった。余談だが彼はリリース前、試聴すら出来ない頃からカップリング曲の解説をするというとんでもない見切り発車をしてくれたので愛おしくて仕方ない。本人がそれほどまでに愛せる楽曲に出会えたことに幸せを感じるし、実際手元に届いた楽曲は本当に本当に素敵な音楽だった。これについてもまとめられたら良いなと思うけど、まだ感情を捏ねてる最中なのでじっくり味わいたい。

さて、そんな商売上手なteam SixTONES。プロモーション期に盛り上がった瞬間は初披露のJohnnysWHLwithYOUとMV公開時だったかと思う。

https://youtu.be/VUrSsrAnq8M

#高所恐怖症試聴注意

のタグが付けられ公開されたYouTube映像はスケールの大きさに腰を抜かしたし、その世界観から抜け出せなくなるオタクが続出した。私もその1人なのだけど。そしてフルサイズのMVを手に入れた今、感想をここに残しておこうと思う。


Imitation Rainのイントロを彷彿とさせるビルの屋上に集まる6人。とても興味深いのだけどみんな目線を下へ向けているのに対して髙地くんだけは空を見上げてる。これが何を意味するのかは3rdシングルで明らかになったりならなかったりするのだろうか?Imitation Rainが日中だったのに対してNAVIGATORはずっと夜。今作のテーマカラー“青”のベースがネオンである事から夜の設定が盛り込まれたのかなあと推測する。もしくはImitation Rainの対としての夜なのか、この夜が明けたらImitation Rainの世界にたどり着くのか…

Aメロからは白い壁の部屋と青い照明の部屋を行ったり来たり。音楽の日で披露されたNAVIGATORアウトロのダンスや、照明が画面に対して縦や斜めに走ることを踏まえてマリオネットの糸、もしくは監獄の檻のようなものを表現してるのかなあと思った。自由が効かない制限されたモノで縛り付けられている様子。しかし、初回盤に収録されているメンバーのソロ映像を見ると少しこの捉え方は変わってくる。

ラップ中の青い照明の部屋で青い光から逃げたり、はたまた青い光に魅せられて手を伸ばして掴もうとするほくちゃん。物理的な拘束をイメージしていたけどもっと精神的なものな気がしたので、この照明は【固定概念】や【常識】を表しているのかな。知らず知らずのうちに囚われてしまうもの。自分が信じていた固定概念にすがりたい気持ちと常識から逃げたい気持ち。どちらも生きててぶつかる瞬間があるのでほくちゃんのNAVIGATORは随分と人間くさい。

青い照明が固定概念なら白い壁の部屋は【自己】や【アイデンティティ】の感覚。そこには誰も入ってこれなくて1人で苦悩や葛藤する様子が描かれている。ここで着目したいのはラップ中の樹ちゃんの映像。

モノトーン+青で構成された作品の中で唯一と言っていい“ピンク”が登場するラップパート。樹ちゃんのラップ中だけはピンクのネオンが走るのに対して合間合間のきょもほくメロディーラインは白い壁の部屋のまま。このピンク、所謂感情や今までとは違う思想の象徴としてピンクが出てきたんだろうか。生きてる人間の生々しい血のように。無機質だった自己に血が通った瞬間。そしてずっと白い壁の部屋にいるきょもほくに対して、樹ちゃんは白い壁の部屋→青い照明の部屋と広いところへ出ていって、最終的にはイントロの屋上にまで辿り着き、外に出てきてしまった。自己の殻を破りきれないきょもほくに対して、樹ちゃんは自己の殻をどんどん破ったからこそ外に出ていけたのかなと思う。ラップ詞にあるように『抵抗なき敗走』『透明な規制線』は、【常識】や【慣し】のことだと思うし、『退きな、間抜けに黙ってればこのまま抜け出せない』と囚われているものをかき分けたからこそ、樹ちゃんだけは壁の部屋から外に出られた。

ここからがこのMVの面白いところだと思うんだけど、髙地くん、たろぴ、ほくちゃん、樹ちゃんが走り出す。ただし、樹ちゃんだけは屋上で走っているし、そのまま意を決してビルの屋上から飛び降りる。飛び降りた先は一体どこなのか。そして“飛び込んだ”樹ちゃんに対して“身を投げる”ようにビルから落ちるジェシー。あまりにも躊躇なく体を投げ出すので、あぁ、ジェシーは飛び込んだ先に何があるのか知ってるんだ。と直感的に感じてしまった。2人が飛び降りた後から6人は屋外へと出て行く。しかしこの屋外、なんとなく違和感を覚え、画面をよくよく覗き込むと6人はビルの側面に立っていて、その奥には車の渋滞が見える。ここにきて #高所恐怖症試聴注意 のタグを思い出す。ジェシーと樹ちゃんが飛び込んだ先が重力に反する=常識では考えられない世界であることから、『疑えるか?見慣れたNAVIGATOR』は常識を疑えという意味だったんだろうなと推測する。仮に飛び込んだ先が重力に反するこの空間なのだとしたら、ジェシーと樹ちゃん以外も飛び込んだことになるのだけど実際のところはどうなんだろう?きょもちゃんに至っては走るシーンすらなかったのでこの物語におけるきょもちゃんの立ち位置は妄想し放題になってしまう。イントロでビルの下を眺めていたことを踏まえれば全員で飛び込んでビルの側面にたどり着いた可能性も大いにあると思うけど、空を眺めていた髙地くんもちゃんと一緒に飛び込めただろうか。

2番の通称スーパー髙地タイム(『(Back back back…)』のところ)から何もない白い背景にシルエットの6人が映るカットが差し込まれる。スーパー髙地タイムが白い背景へのトリガーになっているとしたら髙地くんは今作で樹ちゃんに次ぐキーマンである。この白い背景、あまりにも何もなさすぎるのでこれは【開放】の一種なのかと捉えてる。壁の部屋で【自己】を表現し、その開放は壁を取り払うだけでなく、本来いるはずの自分がシルエット化している。ここに常識に囚われるなという全体を通してのメッセージやインタビューで度々見かけた「ダークヒーロー」がリンクしてくる。

“青い照明の部屋”が【固定概念】でその対は“ビルの側面”【無重力=自由】。“白い部屋”が【自己】、その対になるのがシルエット【開放】なのだとしたら屋上のシーンはいちばん【ニュートラル】。そして冒頭で述べた“この夜が明けたらImitation Rainの世界にたどり着くのだろうか”という疑問がより一層強くなるのは、Imitation RainのMVにも“常識に囚われない演出”がいくつか出てくるからである。床一面が水で覆われ、その上でSixTONESが踊れば水の波紋は床に広がるはずなのに壁にも広がる。上から下に降るはずの雨は上下左右縦横無尽に降り注ぐ。この無重力感や常識に囚われない感覚がどこまでSixTONESの演出として使われていくのか楽しみで仕方ない。

気付いてないだけでたくさんの伏線が散りばめられているのでは?と思えて仕方ないのだけど、何も知らずに見ても純粋にかっこいいので文句のつけようがないほど最高のシングル。沢山の人の手元にこのMVが届きますように。そしてSixTONES第二の初陣が有終の美を飾れますように。






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