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ブブのながいはなし33

疲れている時ほど眠れない。そういうことがブブにはよくありました。頭の中が妙にはっきりしていて、頭が休もうとしてくれないのです。自分の体でさえ自分の思い通りにできません。だから、周りのことが思い通りになることなんてほとんどないのは当たり前でした。ブブは数を数えてみました。「いち、に、さん、しー」でもブブにとっては数というより、音にしか思えなくなっていました。言葉はそもそも音でした。意味のイメージが湧いてこなければなんてことないものです。ブブにはそれが不思議でたまりません。また頭の中がぐちゃぐちゃになってきました。眠りたい、全部忘れたい、思えば思うほど眠れません。眠りたいのにどんどん頭がはっきりしていくのです。ブブは昔のことをそうっと思い出すことにしました。

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