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原子力発電に対してのポジション

原発に対してのポジションを明確にしておきます。

私は消極的・脱原発派です。

安全で安定した安価な発電手段が確立されるまでは、原発稼動はやむを得ないと考えています。リスクに対して冷静に客観的判断をしたら、現時点で国内の原発を止めるのは得策とは言えないと思います。

原発事故は起きるかどう不確定ですが、停電が長引けば確実に人が亡くなります。

今年(2018年)9月、北海道で地震によるブラックアウトが起きました。

幸い気候が安定していた季節だったので、最悪の自体は免れたようです。
しかし北日本は冬の始まりが早いので、冬まで長引かないようにという懸念の声がたくさんありました。

北海道の冬だけでなく、今年のような猛暑中で停電したら、どれほどの死者が出るでしょうか。

電線が切れての停電と、電力が足りなくての停電は全く別の話です。

私は東北出身で、東日本大震災の際に実家が被災しています。
当時、母が闘病中で何度目かの入院の直前でしたが、震災による停電の影響で入院の予定が無期限延期になりました。母は東北でも有数の大病院で治療を受けていて、病院は建物は受け入れ可能な状態でしたが、自家発電では電力が足りないとのことでした。
非常時は緊急度の高い患者さんが優先されるようです。あれほどの震災ですから、外科の患者さんが増えた事は想像できます。投薬のための入院は先送りになっても仕方ないと思います。

私はその時に電気の重要性を実感しました。

私達は電気に生かされていることを、家族が健康だったら想像も及ばなかったと思います。生活が不便だから早く復旧して欲しいなぁと、呑気なことを考えていたと思います。ですが、よく考えると今は点滴も電気で制御しているのですよね。

原発を敵視する気持ちは分かりますが、もう少し冷静に、停電の種類と停電の影響について考える人が増えて欲しいと思います。

繰り返しますが、私は原発推進派ではありません。ただ、現実問題として、安全で安定した安価な発電手段が確立されるまでは、原発に頼るのはやむを得ないと考えています。

トップ画像は、水戸からの帰りの電車で見た、何かを感じるけど言語化できない不思議な風景です。