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自己犠牲より共存を

Twitterで見かけたイラストです。

可愛らしくて暖かい絵柄と、絵に込められたメッセージがピッタリで、とても完成度の高いイラストだと思います。「優しさ」が分かりやすく表現されています。

ただ、このイラストから感じる優しさは、自己犠牲の優しさですね。

「優しさ」の本質に迫るために、もう一歩踏み込んで考えると、ハリネズミの視点が欠けてるような気がします。

自分の針が優しい人の体を傷つけるのを見せられるハリネズミの気持ちを考えたら、自己犠牲が必ずしも優しいとは言えないと思います。

ハリネズミにとっての幸せは、針との共存です。
この場合、針は無いことには出来ないのだから「あるもの」として受け入れ合い、双方が針と上手に付き合う方が、ハリネズミは幸せになれます。

自己犠牲は優しさのひとつであって「優しさ=自己犠牲」と定義してしまうのは危険だと思います。
針との共存が前提でないと、ハグしてる側がいつか出血多量で死んでしまうかもしれません。そうなった時のハリネズミの気持ちを考えたら、自分から針に刺さりにいく優しさは一時的なものではないでしょうか?

なので私なら、互いに無理しないように、いつまでも仲良くいられるように、正面からハグするなぁと、そんなことを考えました。