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高知・入野海岸で拾った化石の赤ちゃん


高知の入野海岸で拾った謎の物体X。

軽くて、繊維状で、ガラス質で、部分的にキラキラ光っていました。

気になって仕方ないので調べてみました。

見た目から木か骨だろうと考えてはいましたが、洗浄時に水に浮いたので、やはり石ではないことが確定。

顕微鏡で拡大して観察しました。
洗浄後なので濡れています。乾いていない状態なので正確な情報ではありませんが、繊維状でガラス質というのは伝わると思います。

骨は網目構造なので除外し、木が変化した物だろうという仮説の下に調べました。

樹木の繊維がガラス質に変質するとしたら、化石になる過程ではないかと考え、「木 化石」で検索したところ『珪化木(けいかぼく)』というものがヒットしました。

古代に何らかの原因で土砂等に埋もれた樹木が、膨大な年月をかけ地層からかかる圧力により木の細胞組織の中にケイ素と酸素、水素との化合物であるケイ酸を含有した地下水が入り込むことによって、樹木が原型を変えずに二酸化ケイ素(シリカ)という物質に変化することで、石英や水晶などと同様に固くなり、化石化したものである。

キラキラしたガラスのように見えたのは "石英や水晶" のようになっているからと納得。

次に「珪化木 白」で画像検索をしました。
*化石は埋まっていた場所(土の成分)で色が変わるので、検索の精度を上げるために色もキーワードに入れました。

札幌地質探究部さんのサイトで、拾ったものに雰囲気の似た画像を見つけました。

*引用のために上記サイトから画像をお借りました。

こうなる予定だったのかもしれません。私が拾ったものは「完全に化石になる前に地上に出てきてしまった木」ではないかと推測。

「珪化木の赤ちゃん」ということにします。
可愛さ倍増です(о´∀`о)