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堀江貴文さんのこと

私は堀江さんと同世代です。オン・ザ・エッヂの堀江社長からライブドアのホリエモンになって、堀江被告、受刑者に変化していく様子をリアルタイムで見ていました。今また実業家に返り咲いている堀江さんを見て「さすがだなぁ」と感じています。

堀江さんは、オン・ザ・エッヂ時代から一貫して、世の中を楽しく面白いものに変えようとしている人だと思います。
それを阻害するものと闘っている。

この「阻害するもの」が旧体制の権力や既得権益だから、相手の反発も大きくて、そのせいで変なイメージ操作されたり、逮捕されたり。
個人が闘うには相手が大きすぎる。それらと対等に闘えるという一点だけをとっても、堀江さんは尊敬に値する人物です。

堀江さんも本気で社会を変えようとしていると思います。メディアの操作によって拝金主義のようなイメージが定着していますが、本当にお金が全てという考えで私腹を肥やすだけの人なら、こんな不器用なやり方はしないはず。

堀江さんが頭の切れる人物ということは、誰でも分かると思います。そういう人が不可解に見える言動をする時、何か理由があると考えた方が自然ですし、本質に近づくと思います。

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ライブドア事件について。
私は当時、デイトレーダーの真似事のようなことをしていて、当然ライブドアをポートフォリオに加えて、毎日その動向をチェックしていました。
一時期は連日のストップ高で市場を賑わせたライブドアが、まさかの証券取引法違反。とても驚きました。

ですが私には、ライブドア事件といわれ犯罪とされたスキームの違法性が全く分かりません。
何がダメなのか何度考えても分からなくて、ニュースを調べたり本を読んだりしましたが、未だに有罪になった理由が理解できません。

確かにそれまで誰も手をつけなかったグレーソーンにライブドアが切り込みすぎた感は否めません。ですが、グレーゾーンは違法ではないはずなので、有罪になるのは変だと思います。疑わしきは罰せずの原則はどこに行ってしまったのか。

堀江さんが権力に喧嘩を売りすぎて、権力者の心証を悪くてしまって、権力者が堀江さんを潰しにかかった。としか見えません。

当時もそういう意見が多数有りました。堀江さんと同年代より下の世代には、見せしめ逮捕(国策捜査)だと感じる人が多かったと記憶しています。

当時を思い返すと、堀江さんの登場は本当にすごいことでした。事件でした。新しい風が吹いたようで、同世代の私はとてもワクワクしました。

音楽や映画等の創作以外の分野で、ビジネスというシビアな現実世界で、大人にガンガン喧嘩売っていく若者。その主張は納得できることばかりでした。古い価値観を合理的な正論で殴っていく様は圧巻でした。

ですが、当時は権力者の権力が今よりも強大で、権力者が権力を使うことを躊躇しなかった時代だったので、堀江さんは潰されてしまったのだと思います。

私にとってライブドア事件は「出る杭は打たれる文化の可視化」という印象です。

当時を知っているなら、私と同じ印象を持ってる人は少なくないと思います。既得権益を守るために若者を潰して貴重な時間を奪った、とても酷い話です。

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まだメディアのイメージ操作の影響が残っていますし、堀江さん自身もTwitterで炎上したりしているので、誤解している方がいると思いますが、言動の本質を見極めれば、堀江さんが優しい人だと分かると思います。

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堀江さんには「自己責任論で弱者を切り捨てる人」というイメージがついているようですが、堀江さんはそんな人ではありません。

堀江さんの発言は常に「切り捨てられないように頑張れ」という視座からのものです。

主張は「現状に満足してないなら視点を変えろ」であって「お金持ちになれ」とは言ってません。社会の構造変化を待つより、自分の考え方を変えろと言っているのです。それは『その方が早く幸せになれるから』です。

社会構造を変えるのと個人の意識を変えるのは同時進行が可能です。「どちらを重視しているか」の違いでしかなくて、本質的には同じだと思います。

堀江さんは北海道を再建しようとして住民票も移して納税しているし、会社作って雇用創出しています。誰でも入れる高校を作って多くの人の背中を押しています。

こんなに社会に貢献してるのに、どうして自己責任論者に見えるのか分からなかったのですが、気付きました。

堀江さんの発言には『自己責任と切り捨てられる世の中だから』という前提があるのですが、それが伝わっていないのだと思います。この前提を理解していないと、堀江さん自身が「自己責任だろ」と切り捨てているように見えるのでしょう。

これは堀江さんも省略することが多いので、気付かれにくいかもしれません。特にTwitterでは堀江さんは完全に省略していますよね。

堀江さんのTwitter以外での活動や言動を見ていれば分かると思うのですが、マスコミの印象操作による先入観を持っていると、Twitter以外のことを知ろうとしない人も多いでしょうし。

堀江さんは決して冷笑系なんかじゃないです。
頭の回転が速い人に多い「定義や前提の省略」をしがちなだけで、むしろ情熱的な人だと私は思います。

*画像はcakesからお借りしました。