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これは著作権侵害??

Twitterで可愛らしいイラストを見かけました。

詳細は不明ですが、葛飾北斎の冨嶽三十六景の中「神奈川沖浪裏」に柴犬を加えた『Shiba Inu in Great Wave』というパロディーアートです。作者も不明です。

調べたところ、下記のサイトで販売されていました。

*上記サイトのスクショです。

これを見た瞬間に、数年前に横浜美術館で鑑賞した「蔡國強(ツァイ・グオチャン/さい こっきょう)の作品『壁撞き(かべつき)』を思い出しました。

とても似ていると思います。

葛飾北斎+蔡國強=Shiba Inu in Great Wave

と感じます。

落ちていく個体の姿なんてソックリではありませんか?

以前、サザエさんとバカボンを足した「サザエボン」というキャラクターが「独自性はなく著作権侵害に当たる」とのことで販売中止になりました。
これを踏まえると、『Shiba Inu in Great Wave』の独自性に疑問を感じます。

著作権はどのように判断されるのでしょうか?


【余談】
『壁撞き』の迫力は素晴らしかったです。目に入った瞬間の衝撃を鮮明に覚えていますし、今でも時々「狼すごかったなぁ。もう一度観たいなぁ」と思い出します。

下記サイトの解説が分かりやすいので、よろしければ(о´∀`о)

「狼は壁にぶつかってまた戻り、再び壁に挑みます。永遠に続く輪廻のようなものです。99という数は無限の象徴であり、永久に止まらないイメージです。100は完璧さの象徴であり、そこで一つの区切りになりますが、100に1足りない99は足りないものがあるからこそ、力を感じさせる」

もし『Shiba Inu in Great Wave』が『壁撞き』のパクリだとしたら、蔡國強が狼で表現した思想を全く無視して、デザインだけを取り入れた非常に軽薄なものです。アート作品として販売されているようですが、可愛いだけのキャラクター商品の域を出ないと感じます。