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都内散策の記録:青山霊園と神宮外苑(2019.06.09)

日曜日。午後がフリーになったので都内散策に出かけました。

私は青山霊園が好きです。

青山霊園は墓地ではありますが、緑が豊かで公園のような雰囲気があり、春はブルーシートを敷いてお花見をしてる人々もいます。
ですが当然、公園ではないので墓地特有の静寂さもあります。普段は聴こえるのは鳥の鳴き声だけです。

墓地だけど墓地らしくなく、公園のようで公園でないという独特の雰囲気がとても好きで、気持ちを深く落ち着けたい時に出かけます。

墓地の静寂は眠りの静寂です。
青山霊園を歩いていると「ここには悪いことをする人がいない」という安心感を覚えます。たくさんの人がその人生を終えて静かに眠っていて、その人達はゆっくり寝ているだけで、誰も悪いことをしない。生前に悪いことをした人も、もう、しない。100年を超えて眠り続けている人もいる。私もいつか眠り続けることができる。その安堵が騒々しくなってきた気持ちを落ち着けてくれます。

前置きが長くなりましたが、今日は久しぶりに散策することにしました。

霊園を撮影する時は墓石が入らないように気を付けています。

知らない方が休まれている場所を無遠慮に撮影するのは失礼なことだと感じるからです。オカルト的なものは全く信じていませんが、なんとなく、私の実家のお墓を知らない人が撮影していたら不快なので、私自身も撮影しないようにしています。どんな著名な方のお墓でも撮影はしません。お墓は観光地ではありませんから。

なのでお墓の画像はありませんが、立派で素敵な古いお墓がたくさんあって、語弊を承知で言いますと、芸術的好奇心も満たされます。

古いお墓にはツツジやクチナシなどの花が咲く低木植物が植えられています。毎年お花が咲いて故人を楽しませているのでしょう。そんなことを想像しながら歩いていると、現世のことなんてどうでもよくなってきます。

どんな人にも死は平等に訪れる。それだけが真実のような気がしてきます。

私にとって青山霊園は、平常心よりももっと深く落ち着いた感覚を取り戻せる、都内では数少ない「深呼吸が出来る場所」です。


さて、青山霊園を抜けて、すぐ近くの明治神宮外苑にも寄ることにしました。400mも続く美しい銀杏並木を歩きたいと思いました。

この銀杏並木は4年に一度、樹形を整えるための大剪定が施されます。
今年がその年だったようで針のような姿になっていました。

さきっぽ、ほっそ!!

角度を変えても、ほっそ!!

*調べたところ、やはり今年の2~3月に剪定されたようです。

*年々イチョウの葉っぱが小さくなっているような気がするのですが、誰も何も言わないので私の気のせいかもしれません。樹齢110年とのことなのでそれが理由かと推測していますが、ご存知の方がいらっしゃいましたら教えて下さい。

一生懸命掘った形跡が可愛くてたまらない(о´∀`о)


銀杏並木が終わる少し手前に不思議な看板があって、門が開いていました。

御観兵榎??
ごかんべいえのき??

榎があるのはなんとなくわかりますが、御観兵とは何だろう?『御観兵』という文字列を生まれて初めてみましたし、「ごかんべい」と発音したことがありません。
興味をそそられたので入ってみることにしました。

森が広がっていました。ここは結構な都心のはず…

説明看板、発見!

なかなかグロテスク。ゴジラの足でしょ、これ。
しかしながら、この切り株、桜のような気がしてなりません。

もう一度、看板の説明を丁寧に読んでみたところ…

倒木の説明の後ろに切り株あったら勘違いしちゃいますよー!
これは仕方ない!仕方ない!…よね?

御観兵榎(wikiより)
 青山練兵場であった頃、当地で行われた観兵式の際の明治天皇の御座所がこの榎の木の西隣に置かれたことから、この榎の木が御観兵榎と呼ばれるようになった。

それにしても、

御観兵榎は午前9時~午後4時30分の時間限定で公開しているようです。
静かで平和な空間でした。また行きたいです。

銀杏並木には何度も行っていますが、普段は画像左側の歩道ばかり利用しているので、こんな素敵な空間があることを全く知りませんでした。

他の場所でも別ルートを使うと新しい発見があるかもしれません。
楽しみが増えました(о´∀`о)

そろそろ歩き疲れましたが…

本日の散策はここまで。
都会の緑を楽しんで、ゆっくりのんびり出来ました。

追記:本日の好きなもの

本日も善い一日でした。明日も頑張ろう!!