731部隊を通して考えるべきこと
週刊少年ジャンプで連載している「僕のヒーローアカデミア」のキャラクター（志賀丸太：人間を改造する医師）が、太平洋戦争時の日本軍の731部隊を連想するという指摘により、名前を変更することになったそうです。
今週発売のジャンプで登場した志賀丸太という名前について、歴史的な出来事を想起させるというご意見を多くいただいています。命名にあたり、そのような意図を込めたつもりはありませんでした。ご指摘のお声を重く受け止め、今後は名前を差し替えさせていただきます。
— 堀越耕平 (@horikoshiko) February 3, 2020
＊作者さんのツイートです。
この件でTwitterでは論争が起きていました。
その中で「731部隊は創作」「731部隊なんて知らない」という論調を多く見かけました。
RT 私は丸太から731部隊をすぐに連想しちゃうよ。
— あめ (@K_1946823_moon) February 5, 2020
父が持っていた『悪魔の飽食』を高校の時に読んで衝撃を受けたから。創作かどうかは分からないけれど、当時は史実だと思って読んだから「人間を丸太と呼んで実験した」というのがすごいショックで忘れられないの。
木の丸太の話をしていても「人を丸太って呼んで人体実験したんだよね…」というのが頭の片隅にあるくらいだよ。
— あめ (@K_1946823_moon) February 5, 2020
だからといって名前を変えるべきとまでは思わないけれど、名前の候補に上がった時点で誰も止めなかったのが不思議。
— あめ (@K_1946823_moon) February 5, 2020
私だったら絶対に止めるもの。
— あめ (@K_1946823_moon) February 5, 2020
意図が違うなら尚のこと絶対に止める。
それくらい衝撃を忘れられないの。
『悪魔の飽食』がもう読まれていないのだろうね。
— あめ (@K_1946823_moon) February 5, 2020
私はその後も731部隊のことを忘れられなくて、陸軍中野学校の本を読んだりしてるけど。
すぐに出せるレベルよ… pic.twitter.com/IZF73DWuhW
— あめ (@K_1946823_moon) February 5, 2020
有能な人達が異常な環境に順応して、その有能さを異常なことに発揮するのがとても怖いと思うの。自分がそうならないとは言い切れないでしょ？順応しちゃうかもしれないよね。だからちゃんと知りたいと思って。
— あめ (@K_1946823_moon) February 5, 2020
高校生の時の『悪魔の飽食』は怖かったよ(´；ω；`)
— あめ (@K_1946823_moon) February 5, 2020
でも読まなくちゃって使命のようなものを感じて、意地になって読んだよ。
「731部隊のことなんか知らない」ではなくて、この機会に知って欲しいと思いました。
— あめ (@K_1946823_moon) February 5, 2020
私は実在していたと考えているけれど、もし創作だったとしても、そんな話が創られるくらいに戦争は異常な環境だと言えるので、自分が狂気に流されないために知っておいた方がいいと思っています。
— あめ (@K_1946823_moon) February 5, 2020
放送当時、この番組を観ました。
— あめ (@K_1946823_moon) February 5, 2020
それで731部隊は実在したのだろうと判断しました。https://t.co/yw5Awk9tJX
被害者にも加害者にもなりたくないですよね…
— あめ (@K_1946823_moon) February 5, 2020
「九州大学 生体解剖事件」って知ってるかな？戦時中に九州帝国大学の医学部が、アメリカ人捕虜を生体解剖したの。端的に言って殺人だよね。死刑になる予定の捕虜が被験者だったらしいけど、狂気しか感じない。
— あめ (@K_1946823_moon) February 5, 2020
軍も関係していたとはいえ大学がこんなことをするのに、軍内部で同様（もしくはそれ以上）のことをしてないわけが無いよね。
— あめ (@K_1946823_moon) February 5, 2020
大学は時代の狂気に流された結果なのだと思います。
遠藤周作氏がこれを題材に『海と毒薬』を書いています。私はこの小説で事件を知りました。
— あめ (@K_1946823_moon) February 5, 2020
負の歴史を学ぶのは同じことを繰り返さないためです。その際に自分に置き換えて想像することが大切です。
自分事として考える時、被害者になることを想像しがちですが、加害者になる可能性にも目を向けることが必要だと思います。