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私が考えた最強のデジタルネイチャー

分かりにくいと言われているデジタルネイチャーを世界で一番分かりやすく説明しますと、1988年の映画『ロジャー・ラビット』が現実になるということです。

『ポケモンGO』のポケモンが、アプリを通さなくても常に見えている状態とも言えます。

上記2点は私が落合陽一さんの著書『魔法の世紀』を読んでイメージしたものですが、提唱者の落合さんと落合ラボの皆さんに確認して「合っている」とお返事を頂いていますので、この説明で間違いありません。

私はポケモンGOでは遊んでいないのですが、私の職場にズバットがいるらしくて、流行った当時は捕獲する人が続出しました。「私には見えないけれど、そこにポケモンがいる」という不思議さがとても面白くて、なんとなくズバットの気配を意識するようになりました。現実と仮想が私の頭の中で融合したという感覚です。その融合は職場に彩りを添えました。本当に見えたら楽しいだろうなぁと思っていました。

『魔法の世紀』には、本当に見えたらいいなぁと願っていたポケモンが本当に見える世界(=デジタルネイチャー)が来ることが描かれています。読んだ後「こんな世界に住みたい!」という想像が次々に湧いてきて、ワクワクが止まりませんでした。

ポケモンGOのポケモンは野生ですが、職場に毎日いるなら名前を付けたくなりますし、名前を付けたらペットも同然なので、私の職場ではズバットを飼っているということになります。
そこから想像を膨らませて、仮想ペットが建物に常設されて、オプションとして好きなキャラクターが選べたら、毎日がとても楽しくなるのではないかと思いました。

私の自宅にはトムとジェリーがいてアニメと同じように毎日ケンカしてて、友達の家にはトトロがいる感じ。好きなキャラクターと生活できたら、日々のストレスは無くなりそうです。

さらに想像を広げると、キャラクターにも適材適所があると思うので、全てのキャラクターをペットにするのは、もったいないですよね。

職場でアシスタントのキャラクターも選べたら、仕事が楽しくなりそうです。私はスターウォーズのR2-D2、C3POと一緒に仕事がしたい。

同じキャラクターでもAIで個体ごとに個性があると、もっと楽しいと思います。「うちのトムとジェリーはケンカしないくらい仲良しだよー」「うちのは仲が悪すぎて目も合わせないからケンカにならない」なんて会話、考えただけで楽しくなります。

大きさも選べるといいと良いです。肩に乗っているトトロも可愛いはずです。

実現したら毎日の生活がものすごく楽しくなると思います。

その反面、笑ゥせぇるすまん、Y氏の隣人のようなダークサイドもあるので、仮想ペットにはルールの整備が必要になると思います。人が堕落しないように。数の制限とか、リアルな人型はダメとか。違法に人型を開発して逮捕者が出たりしそうですね。

建物のオプションだけでなく、街中には野生キャラクターもいて欲しい。ポケモンGOのポケモンのように。

どこにどんなキャラクターを置くかを自治体で決めたら、それぞれの街に個性が出て楽しいと思います。
きっとミッキーマウスは各国1体というルールが出来るでしょうね。その場合、首都に置くのがトラブルが少なそう。そういうことも含めて、ものすごく楽しくなりそうです。

アニメ、映画のキャラクターに限定せずに選択肢を増やせば、街ごとの個性の幅が広がりますね。野生キャラクターを自治体単位で決定するのは、戦略的に過疎地に移住者を増やすことも出来るかもしれません。

例えば。
六本木ヒルズの周囲に絵画のモデルを配置して、西洋クラシックアートの街にします。ルノアールの少女が歩いてたり、マネの笛を吹く少年が本当に吹きながら歩いてたり。ミレーの落穂拾いの人達が美化活動してたら楽しいと思います。
六本木から徒歩で移動できる隣の麻布十番では、種類の違うアートを配置します。浮世絵が街のイメージと合致しているかもしれませんね。

それで六本木ヒルズ・麻布十番界隈はアートの街という個性が創れます。ヒルズには森美術館がありますし、近くに国立新美術館やサントリー美術館もあるので、イメージ戦略として有効ではないでしょうか?
野生ではなくなりますが、私はドガのバレリーナの公演を鑑賞できる施設があったら観に行きたいです。

*余談:彫刻だらけの街を想像しましたが、ほとんどが半裸もしくは全裸なので、芸術か猥褻かで論争が起きそうだと思いました。これは難しい問題ですね。

オリジナルキャラクターを自作できる街があればクリエイターが集まりそうですし、スターウォーズのキャラクターの街があれば世界中のマニアが移住を考えると思います。移住までいかなくても旅行者は増えるはずです。

私ならドラクエのモンスターを野生にして、公共施設としてダンジョン造って、旅行者を呼びたいですね。

もし自治体ごとにキャラクターを配置して移住者が増えたとしたら、「その町に住んでいる=趣味が似てる」という傾向が強くなるでしょうから、コミュニティーとして今よりもご近所さんとの繋がりが濃くなることが予測できます。現時点では良し悪しは判断できませんが、0からのスタートなので良い方向に導くことは可能だと思います。

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まだまだ想像は尽きませんが、この辺で終わります。
以上が落合さんの著書『魔法の世紀』を読んで想像した『私が考えた最強のデジタルネイチャー』です。実現が待ち遠しい世界です。

この世界が実現したら、いま私達が抱えている様々な問題は、テクノロジーでかなり解決していると思います。もちろん新たな問題は出てくると思いますが、前述したように0からのスタートなので、最初から良い方向に導くことは可能なはずだと考えています。

関連→落合陽一さんのこと