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雨に唄えば(Singin' in the Rain)

ミュージカル映画の傑作と言われる作品です。

この映画から学んだのは「感情は自分でコントロールできる」ということでした。感情をコントロールすればいつでも愉快でいられる、と気づいた時はワクワクしました。人生の早い段階でこれを発見できたのは、幸運だったと思っています。

この発見にストーリーは全く関係ありません。雨の中でジーン・ケリーが歌って踊るシーンに影響を受けました。雨に唄えばを象徴するこの名場面は、当時の私にも強い印象を残しました。傘を持ってるのにわざわざ雨に濡れて、とても幸せそうで楽しそうだったのです。

この映画を観た数日後に、突然の雨でびしょ濡れになりました。制服が濡れて憂鬱になりかけたのですが、映画の真似をして、耳に残ってた主題歌Singin' in the Rainを口ずさんでみたら、なんだか楽しい気持ちに変わったのです。サビしか歌えない自分のことも愉快に感じて、雨に濡れるのも悪くないなぁ!と思えました。

この経験で「どんなことも自分次第で楽しく出来るかもしれない」と考えて、負の感情が生まれた時に気持ちを変える方法を探すようになりました。 感情に蓋をするのではなく「まぁいいか!」と思えるようになる方法です。

負の感情が生まれる出来事はすでに起きているので、無かったことには出来ません。無かったことに出来ない以上、「あるもの」として対処しなければなりません。すでに雨に濡れてるので乾いてるフリは出来ないけれど、歌を歌えば憂鬱は消えて楽しい気持ちになる。そういう方法を探しました。

これは視点を増やすことにつながりました。1つの事(ここでは負の感情)にとらわれず、物事を多角的に見る習慣がついたと思います。

視点を変えると大抵の事は「まぁいいか!」で片付きます。もちろん全ての感情を完全にはコントロールできませんが、日々の小さなイライラが無いのいつも機嫌よく過ごせます。

多少の嫌なことは自分で処理できることを知ったので、自由を干渉されても気にしないでいられるのです。