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『碧志摩メグ』と『駅乃みちか』の考察

ノーベル賞のNHK解説に『キズナアイ』が起用されて、適役か否かでネット論争が起きました。

過去の女性キャラクター採用の炎上で思い出すのは2件あります。
・伊勢志摩の海女萌えキャラクター『碧志摩メグ』(2015年)
・東京メトロ・イメージキャラクター『駅乃みちか』(2016年)

どちらもネットで大論争になり、公式キャラクターから外されました。
この2つのキャラクターになぜ強い反発がおきたのか、私なりに考察しました。

答えは簡単です。
「どちらもシチュエーションが合ってないから」です。

■伊勢志摩の海女萌えキャラクター『碧志摩メグ』(2015年)

この表情とポーズのままイラストの完成度をあげるなら、最適なシチュエーションは「ベッドの上」だと思います。

■東京メトロ・イメージキャラクター『駅乃みちか』(2016年)

こちらのイラストは「3人位の男性にナンパされている女性」にすると完成度がグンと上がると思います。

碧志摩さんも駅乃さんも仕事中という設定だけど、どちらも別のもっと適したシチュエーションが想像できて、それが異性の存在を感じさせるものだから反発されたのだと思います。もしこれが実在する女性だとしたら「そんなことしてないで仕事しよう!」って声をかけたくなる感じ。

どちらもシチュエーションが合っていないために完成度が低くて、公式キャラクターとしての説得力が足りないのです。
可愛らしいイラストですが、活用場所が合ってなかった。

「芸術作品の裸婦はよくて、なぜ萌え絵は批判されるのか?」という主張もよく見かけます。その最大の違いは「完成度と説得力」なのだと思います。芸術作品の裸婦は他のシチュエーションの想像の余地がなくて、「この作品は裸婦でなければならない」と感じるほどの説得力があります。

碧志摩さんの背景がベッドの上だったら、駅乃さんが3人の男性にナンパされていたら、このイラストを批判する人はいないと思います。