7/9 Aichi Sky Expo 『B'z LIVE-GYM Pleasure 2023 STARS』 ライブレポート

私が大のB'zファンであることは私と親しい人間なら知っているだろう。
今回も、急遽機材解放席のチケットを取って愛知県常滑市、中部国際空港の隣、愛知県国際展示場(Aichi Sky Expo)まで行ってきた。家族ともどもの参戦だ。最高のライブだったので、周りの様子も踏まえながら1曲ずつ追っていくことにする。

入場前
私はSTARSのTシャツを着て参戦したが、親は2001 ELEVENの「コブシヲニギレ」Tシャツで参戦。そんなデザインのものがあったのか、という驚き。両親のライブ初参戦は95 BUZZなので大ベテランだ。昼飯を食べ、13:00頃には到着。グッズの列がすごい。あと愛知熱い。湿気すごい。グッズは前日に両親が買ってきたため並ぶ必要がなかったが、今回はスペシャルドリンクショップ「STARS Cafe」でレモネードとかき氷を購入。おいしかった。あとガチャガチャもやった。過去のライブロゴのアクリルスタンドがたくさん出てきた。会場限定チャームが手に入ったのでよしとしようか。通りかかった会場横では、リハの音漏れと思われる音楽が流れていた。曲目は『LOVE PHANTOM』。予習してきたセットリストにはない。ということはスタジアムでやるのかな。ほんでスタジアムでLOVE PHANTOMをやるということは5年ぶり3回目のダイブ…あるかな?とか考えていたり。

入場後
「Aichi Sky Expoはスタンドがなく、平面なので見えづらい。機材解放は端っこか後ろ。端っこの場合はモニターすら見えないので覚悟しておくように」という評判だったのでドキドキしながら発券。F8ブロック。真ん中後ろだった。全体が見渡せてとても良い。そして両親はB8ブロック。強運め…。となりの親子と友われる女性二人組がとても健気に待ちわびているのを見て、なんだかほっこり。そしてこの二人組は最後まで興奮しっぱなしで盛り上がっていた。そうそう、LIVE-GYMってこういうものだよね。

開演した。セットリストごとに追っていく。

OPSE. Mars
初見殺し!古参歓喜!台詞がカットされていたのは残念。しかし、これから始まる35周年記念ライブで、いきなり1991年のものをOPSEとして持ってくるあたり、かなりの攻め具合だし、過去を丁寧にふかぼっているという姿勢が見えた。Marsであると分かっている人間は周りには少なかったように思える。

1.Dark Rainbow
Aichi Sky Expoに限らずライブというのは音響の調整が難しく、気を抜けばすぐに音が割れてしまう。特にB'zは爆音バンドなのでなおさら。神曲だったが正直歌詞は聞き取れず…まぁCD化されてから聞きましょ。

2.Love me, I love you
正直定番になってきたな、という思いはある。しかし個人的に好きな曲なのでノリノリになってました。2番サビ前の「Heyそうだろ~~!!」のシャウトは健在だね。

B'zのLIVE-GYMにようこそ~!!
「ビーズ ̄の」から始まって、「ビーズが」などと血迷う、2017-2018のLIVE DINOSAURのようなことを稲葉さんがやる。それを松本さんが直す、という流れ。派手ではないものの、おちゃめな演出だった。

3. RUN
序盤のここで来るか。いつも最後の方にエモい感じで流してたのに。歴代Pleasureツアーの映像がモニターで流れるというおまけつき。91年とかマジで若い。93年は服ほぼないし。21世紀に入ってから長袖が多くなったんだね。「Let's run, run for your life」のコーラスも皆さんばっちり。

4.夜にふられても
私がこのライブのチケットを意地で取ったのはこの曲を聴くためだ。
幼少期から聞き続けてきた中でもふと歌いたくなる、ふと脳裏によぎるこの曲。キャッチーなメロディと壮大な歌詞、切ない恋心を歌うストーリー。最近失恋したのもあるけれど、それ以上にこの曲を聴けるというのはでかい。今後たぶん絶対やらないだろう曲の一つ。周りのお客さんが「何の曲?」とポカーンとなっていたのを覚えている。これめっちゃレア曲だぞ。隣のお姉さんに「隣の人めっちゃ盛り上がってる」って言われた。そりゃそうや。そりゃそうなるやろ。夜にふられてもやぞ!?その親子はどちらも曲自体は認識していた様子。英才教育ってすげぇ。

5.恋心
稲葉さんがサイレントで振付のみやり出してもみんな対応する洗練されたお客たち。じゃあ夜にふられてもも反応しやがれ!(笑)
何かな?のところでは全員がストップ。キーボード川村さんはコーヒー飲んでて稲葉さんに怒られた。ワロタ。

6.イチブトゼンブ
MC明け。MCは会えてうれしい最後までよろしくといういつものやつ。最初バラードバージョンだった。ちょっと語りっぽく歌う稲葉さんが面白かった。もちろんその方が雰囲気は出るので良いが。2番からはいつものアップテンポなバージョンに戻った。やっぱこういう曲が盛り上がるのか。

7.NATIVE DANCE
清のベースソロからいつもの流れへ。しかしB'z最近の女性サポートベーシストはMohiniといい清といいパワフルなベースを奏でるね。驚きが隠せない。歌いだし前には「Sky Expo~~~!!!」というシャウトあり。

8.今夜月の見える丘に
結構久々に聞いた気がする。特筆することは特になかった。

9. Calling
マイクなしでコールアンドレスポンスできる声量がまだあるのかよ。あなた還暦もうすぐでしょ稲葉さん。後方の座席だったがはっきりと肉声が聞けた。ありえん。ばけもん。

10.太陽のKomachi Angel
MCでコロナ禍でのライブで手拍子がうまくなりましたね~~という話をして、手拍子行ってみよう、という流れ。え~んじぇ~!聞き飽きるほど聞いたけど、正直イチブトゼンブやUltra Soulよりこっちだったら楽しめる。

11. GUITAR KIDS RHAPSODY
アコギを持った稲葉さんが登場。そのあとTAKとのセッションではTAKがA・Bメロをアレンジしたソロを披露。この時点で何をやるか察した。正直分かっていない人も多かったけど、全力で「Hold on!」をいっぱい言えたので満足。あとストラトじゃなくてレスポールに代わってたのは松本さんリスペクトかな。10 years agoはLong time agoでした。彼らにとっては大昔だな、確かに。

メンバー紹介
キーボード川村ケンさん、稲葉さんを雨男だと白状させる。ドラム青山英樹さん、常滑が最初読めなかったそうで。難読地名だしなぁ…。焼き物と空港が有名なのでぜひ覚えていただいて。メンバー紹介の流れで各パートが曲の一フレーズを披露。その後全員で~という流れで「Easy come, easy go!」を1番のみ演奏…する前にTAK「昨日間に合わなかったんだから俺も入れてよ!」ということで改めて全員集合して「Easy come, easy go!」したのでした。かわいいかよ。

12. LADY NAVIGATION
特筆することは特になかった。N・A・V・I・G・A・T・I・O・N!

13. OCEAN
バラードなのに何であんな迫力出るのさ。大サビの「嵐の~中でも~~」はそれだけで3万円ぐらい払いたい。音の変化が激しい曲だからちょっと稲葉さん苦しそうだったかな。

14.愛のままにわがままに 僕は君だけを傷つけない
実はライブでやるのは久しぶりらしい。キーボードのソロから入った。落ちサビの「つないだ手なら離さない~」のとこはみんなで大合唱。楽しかった。

15. Ultra soul~BAD COMMUNICATION~Ultra soul
みんなはUltra Soulの時が一番盛り上がっていた。私は「まぁやるよね」ぐらいの気持ちだったのだが。しかしその流れでBAD COMMUNICATIONは反則だ。キーが000-18やMONSTAR'S GARAGEのそれだったのもアツい。ほんでシャウトよく出ますね。どうやったらその年齢でそこまで出せるんですか。

16. IT’S SHOWTIME!!
今日親が持参した扇子が2003 IT'S SHOWTIME!!のグッズだったな。とか思いながら「臨場感」「想像力」のコーラスを完璧にハメる。やっぱこういう盛り上がる曲でやってないのたくさんあるって。(最近やってる方だけどこれは)

17.君の中で踊りたい 2023
ギター太くなったねぇ。アレンジかっこよくなったねぇ。そして再録する曲のセンスがいいよね。君の中で踊りたいって2枚目のシングルだぜ。当時全然売れてないんだぜ。こういうとこが好きなんだよなぁ、B'zの音楽に対する貪欲さが見受けられるところがさ。

18.兵、走る
2019年ツアーでは人力だった花吹雪も今回は機械化されていたようだった。こうやって見ると代表曲多くない?この人たち。

アンコール
ファン層の年齢が上がったため、恒例の客席ウェーブはあまり盛り上がらないことが多いのだが、今回は比較的きれいに流れていた。おお~~と感心しながら見ていた。んで「アイツ(後述)はどうなったんだよ!」とツッコミを入れてみたら隣ではっちゃけてたお姉さんが爆笑してお茶飲めなくなってた。ごめん。明けた後のMCでは「客席のみんながキラキラ輝いている星のようで、そういう意味からSTARSという曲を作りツアーに至りました」という旨が。稲葉さん、自らが強烈に輝いている星だというのに、謙虚だよねぇ。

19. STARS
「We're all stars, burning stars, We're all stars, shining stars」というコーラスをみんなで歌おうという会。どちらかというと「みんな必死に頑張ってんだから俺がくよくよしてどうする、俺も頑張らないと!」という稲葉さんが自分に言い聞かせるような歌詞だった気がする。とにかくいい曲だった。

20. Pleasure2023~人生の快楽~
Pleasureツアーの楽しみ、それはやはりこの曲の「アイツ」の行方。
「何年ぶりだろ あいつとまた会えた そして懐かしい笑顔見せた
何が起きても自分次第 人はいつまでだって新しくなれる」
2018で「忘れたころにかかってきた電話で~」、2013で「音沙汰もないまま二つ三つ夏が過ぎて~」だったので、主人公と「アイツ」は12~3年ぶりに会ったことになる。よかったな、アイツ、人生好転してるじゃん。

そして「せ~の、おつかれ~!」へ
「ひとりじゃないから」のコールは「愛知!」でした(まぁ常滑だもんね)

終えての感想
最高だった。『夜にふられても』が聴けた時点で私は死んでもいいというぐらいの感情になっていた。Pleasureのセットリストというのは古参からすとあまり期待はしていないのだが、『GUITAR KIDS RHAPSODY』や派生バッコミなんかはファンの心をくすぐるとても良い選曲だった。スタジアムのセットリストは少し違うそうなので、今日のライブはもう心に留めておくしかないだろう。まじで最高だった。
2018のスタジアムは過去の演出を派手に振り返りながらやっていた感じだったが、これがスタジアムだとどの曲を入れ替えてどんな演出になるのかは、少し楽しみなところではある。最高の夜だ。

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