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訶梨勒(かりろく)を知っていますか?

激動の2020年もいよいよ僅かとなりました。先月、熊手を求めに「酉の市」に行ったところ、多くの熊手に疫病退散の妖怪、“アマビエ様”が飾られていました。1年前にはほとんどの人がその存在を知らなかった“アマビエ様”。今ではすっかりメジャーになり、頼れる存在になっています。

ところで、訶梨勒(かりろく)を知っていますか?
茶道をされる方などはご存じかもしれません。新春の初釜の際に柱や床の間に飾られることがある掛香です。写真のような菱形の袋に、様々な香木を入れた匂袋で、いにしえより宮中の人々や茶人、風流人に愛されてきました。

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この訶梨勒(かりろく)、インド原産の訶子(かし)という諸病を治す霊力があるとされる生薬を、袋に入れて魔除けとして飾ったことが始まりとされています。日本では室町時代から、新年や慶事の席に魔除けとして飾る習慣があったようです。こちらもパンデミック(流行病)がきっかけとなり、古の香薬(お香の原料)が見直されはじめています。

毎年アンビエンテでは、年明け1月に訶梨勒(かりろく)を、調合師・岩佐白雲氏に作っていただいています。釈迦の時代より諸病を治す霊力があり万能薬とされてきた訶子(かし)に加え、沈香、丁子(クローブ)、乳香(フランキンセンス)白檀(サンダルウッド)、甘松(ナルド)、シナモン、麝香などの古より使い継がれてきたスパイス数十種を、香の専門家・白雲氏がご希望に合わせてオーダーメイドします。浄化、邪気払い、リラックス、疲労回復、パワーアップ……どんなお願いがあるのかをお知らせください。

邪気を祓い来年1年を滞りなく元気に過ごせるよう護ってくれるよう、ご自身の願いを込めて新年に飾ってみませんか。
詳しくは→→ アンビエンテのHPへ
来たる2021年が、どうぞよい年になりますように。

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岩佐喜雲(Kiun Iwasa)
創香家。145年続く仏具店の5代目であり、日本古来の香を研究し、 2016年、香川大学と共同で生薬を使った香粉を発表。高野山を始め日本の由緒ある寺院の僧侶と親睦が深く、自ら調香した香(こう)をお寺に納めている。 ユーモアを交えた香の講演会、講習会は人気が高く、 目下日本中で活躍中。

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