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南方海域でのオフショアジギングに必要な装備 (4) PEライン編

PEライン巻きの重要性

PEラインは、ナイロンラインやフロロカーボンラインに比べて細いが故に、糸巻きについてはしっかり一定のテンションをかけて巻く必要があります。

もしテンションをかけて正しく巻けていない場合 (=リールに巻いてある糸を押した時にフカフカになっている状態) 、大型魚がかかって、ラインに高テンションがかかった時に、リールに巻いてある糸と糸の間に、ガッチリ食い込んでしまいます。
そうなると、例えば、大型魚がかかってドラグが出てほしいタイミングなのに、ラインがリールに食い込んで、糸が出ず、そこで糸が切れてしまう、といった問題が起こります。

私自身、初心者の時にこれをやらかしてから、ちゃんと糸巻きをするようになりました。

では、どれくらいのテンションをかけて糸巻きすれば良いか。

例えば、Shimano の OCEA Jigger 3000 の取扱説明書では、
https://www.shimanofishingservice.jp/img/product/manual/manual_19ocea_jigger_fc.pdf
"シマノが推奨するラインテンションは1kgです。"
という記載がある通り、かなりテンションをかけてPEラインを巻く必要があります。
ただ指で抑えて巻いただけでは、こんなにテンションをかけることはできないため、専用の道具を利用する必要があります。

例えばその一つが、第一精工の 高速リサイクラー2.0です。

高速リサイクラー2.0 (上), Wパワーズ超ロング (下)

これ以外だと、スタジオオーシャンマークから出ている IK500 があります。

実際に、糸巻きしている様子は以下の通りです。
ロッドにリールを装着して、足で固定してやるのが良いかと思います。

実際に糸を巻いている様子

ジギングの糸巻きは非常に疲れる作業です。特に600mも巻くと汗だくになります。
ちゃんとテンションをかけて巻けている場合、スプールに巻かれた糸を押したときに、ガチガチに感じるはずです。
反対に、少しでもフカフカに感じたら、それはちゃんとテンションをかけて巻けていない証拠です。


補足
米国 Accurate 社のinstagram投稿をみると、ドリルを改造したような自動巻き取り機を利用しているのが見れます。
日本でもはやく自動巻き取り機が、お求めやすい価格で発売されると良いですね。


3号600m のPEライン一覧

よく使われているPEラインを以下に挙げてみました。周りに少し聞いてみたレベル。

  • Shimano MX4

  • Shimano Ocea Ex8

  • Shimano Tanatoru (連結)

  • Sunline PE jigger ULT

  • Varivas Avani Jigging 10×10

  • XBRAID LONFORT ODDPORT (連結)

安くても 6千円、その中でもずば抜けて、ODDPORTは高価格で、100mあたり3千円越えです汗
数回使ったら交換する方、裏返して使う方 (一度何かに巻き取って、さらに別の物に巻き取るという2回作業が必要になります) 、人により色々ポリシーは異なりますが、高い消耗品であることには間違い無いです。

Shimano MX4のように、モノカラーのラインはコスパ的には優れているのですが、ジギングが上手くなりたいのであれば、ちゃんとマーカー付きラインを選ぶ方が良いです。
魚が居着くようなポイントというのは、地形変化があるポイントが多く、マーカー付きラインであれば、水深の変化がわかるので、水深の深い浅いといった情報がラインから読み取ることができ、釣果に差分が出てくると思います。
あとは潮にどれくらい流されたかを把握することもできる、というメリットもあります。


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