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無数の煌めき

初めに、拙い文章力のせいで、とてつもなく長い文章が出来上がってしまったことをお許し願いたい。

私が初めて一太くんに出会ったのはまいジャニのフレッシュマン回。ぺこっと小さく一礼をして、Lil miracleを踊り出した彼。なんとも眩しい笑顔で、大きな口で歌詞をなぞり、楽しそうに踊る姿がとても印象的だった。当時、大学受験勉強真っ只中、少し疲弊していた私にとってまるで一筋の光が刺したような、心がふわっと軽くなるような、そんな出会いだった。

誰もが認める圧倒的なダンススキル、でも彼のことを知る度に本当の魅力はそこだけではないことに気づいていった。入所したばかりの子たちに与えられる立ち位置はもちろん端っこ。近年の新型コロナウイルスの流行によって主流となっていた配信型のLIVEともなると、カメラに抜かれることは少なかったし、一曲を通して参加する曲も少なかった。しかし、一太くんはそんなことを感じさせないパフォーマンスをするのであった。誰よりも高く飛び、誰よりも眩しい笑顔を輝かせ、誰よりも大きな口で歌い、誰よりも楽しそうに踊る。そして、曲の雰囲気によって表情を、纏う空気を変える。例えライトが当たらなくたって、どこにいるのかすぐにわかった。なかなかカメラに抜かれなくたって、その一つひとつのチャンスを、その一瞬を逃すことはなかった。まるで、「自分はここにいるよ!」と知らせてくれるようだった。

そんな彼を見ているとふと、もう1人の大好きな人のことを思い出した。一太くんが尊敬する先輩でもある。彼は以前、まだ日の目を浴びる以前の自分について『立ち位置を深く気にしたことはなかった。自分を応援してくれている、見てくれている人がいる限り自分が1列目にいる気持ちで踊っていた』と雑誌で語っていたことがある。一太くんのパフォーマンスを見ていると同じような思いが伝わる。どこにいても、自分のことを見てくれている人に届けるパフォーマンス。どんどん彼を好きになった。

同年入所組の中で年上、"みんなの頼れるお兄ちゃん"であった一太くん。私からしてみればまだまだ幼い中学生だけど、可愛さやあどけなさが求められる場面で注目されるのは、同期の中でもやはり小学生の子たちであった。これまでも、同期の中での年上組が思うように活動できずに悔しい思いをしているのを何度も目にしてきた。実際に小学生メンバーを中心にユニットが結成された際、そこには彼と同時に入所したメンバーも多く選抜されていた。一太くんも同じような状況に置かれるのではないか、彼の魅力にスポットが当たるまでにはかなりの時間がかかるのかもしれない。もっと一太くんのパフォーマンスを見たい、もっと彼を知りたいという思いが強くなる一方で、何とも言えない不安な気持ちも、同時に募っていった。

そんな中、突如として転機が訪れた。関西ジャニーズJrに新ユニット"AmBitious"が結成され、一太くんはそのメンバーの1人として新たな一歩を踏み出した。入所歴10年以上の苦労人から、比較的年齢の近い先輩、そして入所以来共に切磋琢磨してきた相棒の姿があった。"同期の頼れるお兄ちゃん"であった一太くんは"グループの最年少"となった。

結成から今日まで本当に目まぐるしい日々だった。関西ジャニーズJr.としてイベントやテレビに沢山出るようになったし、雑誌でも毎月取り上げられるようになった。ブログでは何気ない日常を、日々感じたことを共有してくれるようになった。一太くんについてもっと沢山知ることができるようになった。

そして年下組としての可愛らしい一面を、これでもかという程見せてくれるようになった。見たことのない柔らかで、無邪気で、楽しそうな表情をしてくれるようになった。これまで"頼れるお兄ちゃん"として、いろんな葛藤や不安を1人で背負って歩んできたであろう一太くんに、そんな気持ちを共有することができる場所ができたのかもしれないと、とても嬉しくなった。

そして遂にステージの1列目に立った。ハンドマイクを持って歌い、踊った。ソロパートを貰えるようになったし、1曲を通して参加することが多くなった。1列目の一太くんもやはり、とびっきり輝いていた。自分が最前に立ったその景色を幸せそうな目で見つめ、精一杯のパフォーマンスをした。後列端っこでがむしゃらに光を放った少年は今、1列目でライトを浴び輝いている。隣には、優しく背中を押して共に歩んでくれる8人の素敵な仲間がいる。

私は一太くんの、どこまでも謙虚で向上心に溢れるその姿勢が大好きだ。突出したダンススキルがありながらもそこに頼ることはなく、歌や容姿、バラエティ面、アイドルとしてのあらゆるスキルを磨き続けようとする努力の人。

たとえステージのどこにいても、自分が置かれた場所で無数の煌めきを放つ一太くん。これからの彼のアイドルとしての旅路が順風満帆であるとは限らない。でも彼はどんな環境であっても、そこを自分が輝くための格好のステージに変えてしまう。私はその度に彼を見つけたい、気づきたい。どこにいても、唯一無二の輝きを放つ素敵なアイドルに出会ったお話。






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