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エピゴーネン 歌詞

作詞・作曲 Syngetsu

心の拠り所をずっと探しているのに
香のない栴檀なんかじゃなにもかも叶わないわ
生きることは死に向かうこと、終わりの日は知らないけれど
夢見草のように生きると思えば悪くないでしょう

あなたの声と言葉が僕を織り成す糸の色
唯一になりたいと願うのにどこか可笑しいんじゃないの?
まあ、「緞帳が下りる訳じゃないさ」とか思案したら
本物も紛い物も見分けられないわ

サイドショウ 妖教の残骸 再度追う 余興の散灰
クリシェと化したナラティブも値のつく耽美さ
「救いも悪意もないだろう」華麗な憎悪は笑う
人相の偽装も無意味と疾うに気づいていたんだ

「今際の際でいいわ」って泣いて
擦り切れた理想も幽明界を前にして後悔するだろ
ならば逆位相な追想の幸も捨ててしまえよ
だけど癒えた心の何処かが疼くんだ

欠けた心を埋める代替品を探している
いつか確か見たはずなのに 忘れてしまったのかな
透明な霧などないと 遠目で見るようだと
そんな靄がかかっていたら何もかもが分からないわ

どうすれば僕は救われる?どうしたらあなたは救われた?
物語の外の世界ならば、人生の筋書きを描けるのだろう

偽りの感情は外殻を塗り替えてゆく
嗚呼、心に芽生えた想いが腐るのが見て取れる
まあ、「一度だけ咲き枯れるそれでいいの?」だなんて問うても
神様の旋律に合わせて踊るだけ

再度追う妖教の情動、妄想ショウの嘘と
ご大層な常套句で後悔を綴って
人生の価値も理由も全部不確かな次第だ
あの日の心象もいつかは色褪せてゆく

未だ見ぬ明日に期待してしまうけれど
今日も昨日と同じような時を過ごすのだから
あなたのその体温で僕の心を満たして
今日も拙い足取りで過去を辿った

「今際の際でいいわ」って泣いて
擦り切れた理想も幽明界を異にして消えるだけさ
ならば逆位相な追想の幸もあなたの記憶も全て
忘れたふりをして明日を生きてみようか

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