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10月限定の鑑定料

瑠璃にお任せワーク
2時間 6,800円 ⇒ 5,000円
1時間        3,500円



秋は 大きな転機の時かもしれない

暫くは毎年10月10日になると、ああこの日は和歌山市駅近くのホテルで目覚めたなぁ すこぶる快晴の日だったな と切なく思い出していた。

そう、23年前の10月9日。

当時中古で3万円で買った 原付のホンダタクトの荷台に、載せられるだけの必需品を括り付けて、徳島港を出たのだった。

港には娘が見送りに来てくれていた。
涙を見せまいと、私を見つめつつ必死で我慢している姿に、私は屈託なく笑って見せた。

別れは寂しかったし、先行きは不安だったから、屈託なく笑う なんていうのは、精いっぱいの私のお芝居。


今のお前は 犬が鎖を解かれたような気分だろ

夫は言った。
そう その通り。
20歳の秋に結婚して、娘と二人の息子を産んで24年 この人と暮らしてきた。

けれどこの息苦しさはなんだろう

額に ぼくのもの とハンコを押しておきたい

と笑っていた。

まるで箱入り女房だね と冷やかすと、

それでいいんだ 誰にもかかわってほしくない

そんなことも言っていた。
それを愛されている と思うには、あまりに長い年月が過ぎていたし、夫の本性も見えてきていた。

だから・・・

家を出ると決めて、その日が近づくにつれて 私は洗濯物を干しながら、鼻歌を歌っていた。

鎖を解かれた犬 というのは、まさにその通りだった。

そして 私は10月9日。
夫は出勤し、息子たちはサッカーの練習だったのか

娘の見守る中 最後の点検をして、そして娘の車の先導で徳島港に着いたのだった。


これが ソウル・リセッター瑠璃 の原点 と言えるでしょう。

つい最近、来し方行く末を思ったとき、ふと この生き方を私は選んだんだ と、腑に落ちた感覚になりました。

それまでも、頭ではこれは必然だった とか、こうなるように決められていた と理解していたのですが、納得してはいなかったようです。

長い間 10月10日を忘れていたのに、腑に落ちた今年は 10月9日も10日も しみじみと23年前の 港で歯を食いしばって我慢していた娘の横顔が何度もよぎりました。

今は とうに離婚した夫は、親戚のおっちゃん的な存在になり 娘はいい母親になり自慢の娘になりました。

しばらく 24年間を行動だけでなく、今の私の気持ちで振り返ってみようと思います。

記憶にある限りの行動と、言動と、そしてそれらに対する今の感情とか意味をすべて吐き出すつもりです。

お時間のある方、興味のある方、いま悩んでおられる方・・・

お読みいただいて、ああ こんな生き方もあるのだな と思っていただけたら、嬉しいです。

ありがとうございます(^人^)


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