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ようこそamazing collegeへ

本校の校長、岩﨑千佳です。


 これまで、17年間小学校教員として勤め、22年3月に退職。現在はこの学校の設立に取りかかっています。

 公立小学校、国立小学校で、学級担任、学年主任、既存の教科研究、新たな教科開発、教職大学院進学、管理職・・・様々な経験をさせていただいた17年間。自分にとって、「教師」という仕事は大好きで、勤めていた学校も大好きで、生まれ変わってもまたやりたいと思うほど。

 

なぜ新たな学校をつくることにしたのか。

「学校設立にかける想い」について、お話したいと思います。

 私自身、小学校教員として勤めてきた17年間を振り返って、一番強く感じてきたこと。

 それは、「子どもの声って、最高に面白い!」ということでした。


 授業の中で、また日々の生活の中で、子どもたちがふとつぶやく一言、一生懸命考えて伝えてくれる言葉。その一つひとつに、驚いたり、笑ったり、ハッとさせられたり、感動して涙したり・・。子どもの声からは気付かされることばかり。
 毎日自分が働いていた中で、一番幸せを感じられたり、ワクワクしたりする大元は、全て子どもの声でした。だから、授業できることが嬉しくて楽しくて、管理職になってからも、どこか先生のお休みが出ると、喜んで授業させてもらいにいっていました。

 こんな子どもたちの声を、いつまでも聞いていたい、そういう想いは自分の中にずっとありました。

 ただ、勤めながら同時に感じていたこと。もっともっと子どもの自由で素直な声を聞きたいと思いつつも、そのゆとりが狭まるような、違和感のあるシステム。45分の区切り、チャイム、決められた座席、入学してすぐの数々の集団行動・・。一つひとつにそれぞれの意味があることは分かりつつも、「本当に今、目の前のこの子どもに、それが一番必要なのか?」と。それぞれに個性があり、入学してきた時から既に創造性溢れている子どもたち。その可能性を伸ばすよりも先にやってくる、システムの壁。

 「社会性は長年かけて育むことはできるけれども、この子の今輝いている創造性は、一度奪ってしまうと、もう2度と戻ってこないかもしれない。今だからこその創造性を大切にしつつ、時間をかけて社会性は身につけていったらよいのでは?」

 これは、自分自身が、1年生から6年生までの子どもたちの成長に関わらせていただいて感じたことです。

 また、このシステムは、子ども自身のためというより、教師のためにあるのではないのかと悩むこともしばしば。1クラスにたくさんの子ども。教えるべきことは学習指導要領に定められている。その内容を網羅するために、進めていく授業の形は、どうしても子どものペースより教師のペースになってしまうことも理解できる。しかし、そうなると、子ども自身の学びへの「必然性」や「自分事」は薄れていく。
 おそらく多くの教師が抱えているもどかしさ。なんとかできないだろうかという想い。

 そして、これまでの自分自身の経験から、教育においてこれから先もずっと大切にしたいと強く感じていたこと。それは、子どもにとって、素晴らしい学びが生み出されるには、「本物」との出会いが非常に効果的であるということ。

・生き生き輝く大人との出会い
・興味のある分野の専門家との出会い
・現地だからこその発見との出会い

特に、自分自身が「知りたい!」というタイミングでの出会いは、計り知れない学びの深まりが生み出されるということ。そして、その出会いの度に、教師としての自分がまだ知らなかった子どもたちの心の声が数々溢れてくること。これを柱にして教育を進められればという想い。

 このような想いをもとに、現在のシステムとの狭間で考えたのが新たな学びの形です。

新たな学びの形

●授業の形自体を、子どもの「やりたい!」を原動力に、自分のペースで進められるようにできないか?

●今興味をもって必然性を感じている学びの項目(学習指導要領の内容)を、自分で選択して学習できる形をつくれるのでは?

●「誰かが言ってた」「教科書に載ってた」ではなく、日本世界全国飛び回り、自分自身が「本物」と出会う「体験」を学びのベースにすることができれば、子どもの「知りたい!学びたい!」が自然と高まるのではないか?

 考えれば考えるほど、これらが実現できるような学びの場を実際につくることができたら素敵じゃないかと心がワクワク!
 「新たな形で学校をつくる! 本当に子ども自身の声からできたら学校をつくりたい!」という想いが込み上げてきました。

始まった学校づくり。

 子どもを真ん中に、その周りには子どもの声を聞いてワクワクしたい大人が、円になってみんなで集まる。そんな子どもたちの声を聞きたい大人が集まる中では、子どもたちも「ここは、安心して自分の素直な声をあげていいんだ」と感じられるのではないかと。そうした自分の素直な声を大切にできた時、「これがすき!」「これをやってみたい!」「今すっごく楽しい!」、次々と心の底から湧き上がってくる声に気づき、生きる喜びが溢れる日々を送れるのではないかなと考えています。そして、その声から学ばせてもらえるのは、その周りにいる大人たち。
 
 昔から私自身の中にずっとある想いは、この世に生まれ出た全ての子どもたちが、「生まれてきてよかった」と思える世界をつくりたい。その世界をつくることにも繋がるこの学校。

 「生き生きと輝き、自らの可能性を呼び起こして驚くべきそうぞうを広げていく子どもたち」

 このamazing collegeで育った子どもたちは、この“そうぞう”を今後、世界に広げていくことでしょう!

 amazing collegeでは、子どもも大人も、そんなamazing溢れる未来を、一緒に“そうぞう”していく場所です。
 未来は、はじめから待っているものではありません。ここに集まるみんなで、一緒に創り出していくのです。
 大人も子どもも共に、amazingなcollege での日々を楽しんでいきましょう!

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