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第133回 お題をもらえれば の巻
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敦仁親王は道真に「唐に一日100首 漢詩を作った人がいるらしいけど、道真サンは同じぐらいのペースの、2時間で10首(12分に1首)作詩できる?」と無茶ぶりします。
漢詩は教養だけでなく押韻(おういん)や平仄(ひょうそく)などテクニカルなルールや、五言絶句・七言律詩など形式的な制限が強く、和歌と比べて難易度がかなり高いです
敦仁親王の無茶ぶりに対し、道真は涼しい顔でOKするばかりか、詩の形式とお題まで皇太子に指定させ、自らハードルを上げます。
皇太子は「燕」「夜雨」「送春」など10個のお題と「七言絶句」の形式を指定します(お題は唐の漢詩からパクってるところが子どもらしくてかわいい・・・。)。
道真は即興で半分の時間、つまり6分に1首ペースで作り上げてしまいました(実話)。
そして後日、無茶ぶり2回目。
『2時間20首』、今度は五言律詩で詩を作るよう命じますが道真は難なくこなします。
それらの詩のほとんどが『菅家文草』に収録され、今も読むことができます。 皇太子が詩を好きになるよう子供向けに作詩されていて「ちょい幼稚っぽいけどそういう意図で作ってるから!」という道真の注釈も付けられています。
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