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第105回 蔵人頭(くろうどのとう) の巻

宇多天皇は即位してからも皇太子が住む東宮に居続けました(う~ん、宇宙人!)。 ところが藤原基経が他界すると速攻で天皇が住む清涼殿に引っ越し。親政を開始します。

まず最初にやったことは蔵人(天皇の側近)チームの強化。そのトップである蔵人頭(くろうどのとう)に道真を大抜擢したわけです。

蔵人頭は出世の第一歩。通常は藤原氏など名門の家から選ばれます(時平は17歳で蔵人頭に)。

しかし宇多天皇は前例にとらわれず、学者で地方長官おまけに蔵人の経験すらナシの道真をいきなり蔵人のリーダーに大抜擢します。 宇多帝は蔵人を重要な役職とし、その地位を大きく引き上げました。

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