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“はじまりはいつも雨”と私
1991年の3月6日、私はまだ2歳だった。
今から30年前のこの日、ASKAさんの「はじまりはいつも雨」が発売された。
ASKAさんのことを色々と調べていると、ASKAさんの歌詞の考察等をされているs.e.i.k.oさんのエッセイに辿り着いた。
「はじまりはいつも雨と自分」をテーマに、発売30周年を記念して2021年3月6日を盛り上げようという企画を知った。
昨年からどっぷりASKAファンになった新参者の私だけど、参加してみたいと思い、今回書いてみることにした。
なぜならば、「はじまりはいつも雨」は、ASKAさんを知るきっかけになった特別な曲だからだ。
私と「はじまりはいつも雨」の出会いは今から12年ほど前、私が二十歳の時に遡る。
当時私は10歳年上の男性と付き合っていた。
出会ったのは高校を卒業してすぐの18歳。相手は28歳。
28歳という年齢は、今の自分よりは年下だけど、18歳からするとものすごく大人だった。
彼は歌がとても上手かった。彼の歌を聴くのが好きだった。
ある日、今は見なくなったカラオケ店の分厚い目次本を二人で見ていた時のこと。
何歌おうか?と二人で最初のページから見ていたと思う。
そしてAのページのASKAのところで
「この曲知ってる?」
それが「はじまりはいつも雨」だった。
もちろんCHAGE and ASKAのことは知っていた。でも誰もが知っているあの2曲だけ。
はじまりはいつも雨が発売された当時2歳だった私は、一度も耳にせずに大人になっていた。
優しいイントロから始まり、Aメロ部分を聞いただけで衝撃を受けた。
なんて良いメロディなんだろう・・
なんて素敵な歌詞なんだろう・・
この曲と出会わせてくれた彼には感謝したい。
もしかしたらこんな素晴らしい曲をずっと知らずに私は死んだかもしれない。
その彼とは7年付き合ったけど別れた。初めてまともに恋愛を経験したということもあり、ものすごく好きだった。
いや、今思えば好きというより最後は執着していた。
自分の7年が無駄になってしまう気がして・・・。
楽しく幸せなことより、苦しかったり悲しかったりしたことの方が多い恋愛だった。最後の別れ方もキレイと言えるものではなかった。
長く付き合っていたこともあり、今でも日常の中でふと思い出すし、何より「はじまりはいつも雨」を聞くと彼を思い出して何とも言えない気持ちになる。
でもそれはマイナスな感情ではない。時が経ち、想い出すのは懐かしいという感情だ。そんなこともあったな、あの時の経験があるから今の自分がいるのかも、と思っている。自分だけが知っている忘れられない想い出。
まさに「野いちごがゆれるように」のような心境だ。
今頃元気にしてるかなぁ。幸せに暮らしてるといいな。
誰もが一度くらい、ふと想い出すような恋愛をしたことがあるのではないだろうか?
私にとって「はじまりはいつも雨」はそんな曲だ。
私の想い出はこの辺にして、雨というものがこんなに優しく感じる曲が今までにあっただろうか?
“君に逢う日は 不思議なくらい 雨が多くて
水のトンネル くぐるみたいで しあわせになる”
こんな素敵なフレーズを思いつくなんて本当にASKAさんはスゴイ。
なんとなくマイナスに思われがちな雨のイメージを覆す一文だ。
私の中でこの曲の季節のイメージは、まだ少し夜は肌寒い春先だ。
出会って恋をして、毎日ドキドキソワソワ。相手のことを知っていくのが楽しくてしょうがない二人。気持ちを確かめ合う二人。雨が降ると今日会えるのかな?なんて思い、それまで好きではなかった雨さえも好きになるような恋愛。そして二人は愛温計に続いていく・・。
この曲の女性のように想われたいたいなぁと思わずにはいられない。
ASKAさんに想われた女性はどんな人だったんだろうなぁ。いいなぁ(笑)
はじまりはいつも雨を知ってから時は過ぎ、昨年たまたまYouTubeでASKAさんの動画を見つけ、どっぷりはまった。知れば知るほど素晴らしい曲ばかり。
LIVE映像やインタビューで話すASKAさんを見てはときめいている。
知るのが遅くなってしまったけれど、ASKAさんの生歌を聞くのが私の夢だ。
あぁ、このままコロナが収束し、無事秋からのツアーが開催されますように。
最後に、このようなASKA愛にあふれる素敵な企画をたてて下さったs.e.i.k.oさんにお礼申し上げたいと思います。楽しい企画をありがとうございました。
文章なんて学生の時以来?ってくらいで、まとまりのないものになってしまいましたが、久々に頭を使い楽しく書かせて頂きました。
他の皆さんの「はじまりはいつも雨」の文章を読むのを楽しみにしています。
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