あの"怪物"の裏に隠れた強運とは?
日曜スプリンターズSの後に行われた
12R外房ステークス 3勝クラス ダート1200㍍
中央再転入後、目下3連勝でオープン入りを決めた
怪物ダンシングプリンス。
牡4 美浦 宮田厩舎
前走でダート1150㍍の日本レコードを14年ぶりに塗り替えての今回は昇級戦。
皆様の中にもこの馬がどんな勝ち方をするのか、GⅠが終わったあと注目して見ていた方も多かったのではないでしょうか!
レースは、スタートこそ平凡も二の脚でスピードに乗り前へ。先行争いは予想通りの激化。
逃げたダンシングプリンスも息が入ったのは3角あたりからといった厳しい競馬を強いられましたが、
直線は見事な脚取りで危なげなく完勝と、ここでは力が違いすぎましたね。
実はこの勝利のもっと前に、
ダンシングプリンスは思わぬところで"強運"を発揮していたのです!!!
当馬はダート短距離で無類の強さをみせていますが、
中央のダート1200㍍で行われる重賞競走は暮れの中山で行われるカペラステークスのみ。
もちろん、ダンシングプリンスの直近の目標はそこではないかと目されていますが、
そこへ駒を進めるためにも重要な一戦となる
今回の外房ステークスは
出馬表が確定前の段階で出走可能馬16頭のところ、
"28頭"が出走を表明していました。
加えて、以前に除外され出走権利を持つ馬が
そのうち7頭を占めていたため、
実質的には出走できる枠は残り9頭。
ダンシングプリンスは権利持ちではないため、
21頭中9頭の抽選に入らなければ、出走は叶わない状況でした…
4回中山の最終週にこの外房Sが組まれていたこともあり、
もしここを逃すと、5回中山2週目のカペラS(中山ダート1200㍍)まで中山ダート1200㍍の3勝クラスの番組はありません。
さらに
次開催の東京にはダート1200㍍戦はないため、東京ダート1300㍍か1400㍍戦への出走、もしくは1200㍍あたりの短距離ダートを求めて、ローカルまたは関西への輸送となるため、是が非でもここは抽選を突破して出走したかったことでしょう。
傍から見れば、1.3倍の圧倒的1番人気に支持されての誰もが納得する快勝でしたが、
実は、"出走前にそんな狭き門をくぐり抜けての勝利"だったんです。
厳しい中で見事に抽選を突破し、出走を叶えた
ダンシングプリンスの"強運"こそが、勝利よりもさらに際立って印象深いレースに個人的には見えました。
勝利後の三浦騎手のコメントで「他が速ければ控えてもいいと思っていた」とのことでしたし、競馬ぶりにもまだまだ伸びしろは十分にありそうです!
芝スタートでのダッシュ力といい、未勝利戦でみせた末脚からも個人的には来夏に函館スプリントS、キーンランドCを走っていてもおかしくないとは思いますが…笑
厩舎サイドはドバイゴールデンシャヒーンを目標にとの声もありますし、果たしてどんな大仕事をやってのけるのか今から楽しみですね。
最後に、競馬はこのように色々な視点から楽しめるスポーツです。
この記事を読んで、更なる競馬の新しい楽しみ方につながれば幸いです。
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