2021-22広島の顔ぶれ

契約発表順に、今期のメンバーと前レギュラーシーズンの成績を勝手に紹介。

長々と書いておりますが、あまり中身はありません。ヘッドコーチ、プレイヤーともに良いメンバーだとは思いますが、簡単に勝てるほど甘くない世界だということは重々承知しております。若い選手も多いので、ここから数年かけてバスケット、運営、興行など各面それぞれが向上していって欲しいですね。

トーマス・ケネディ(SF/PF)

泣く子も黙るアサシン、と見せかけて実は笑いの絶えない男トーマス・ケネディ。B1初年度も安定感のあるロング&ミドルレンジのシュートでチームに貢献。シーズン途中に帰化が認められるも、外国籍選手の怪我・離脱などで4番としてプレーする機会が多かった。新シーズンはポジションを3番に上げてプレーする時間を作りたい。その為にもディフェンス力の強化は欠かせない要素となりそう。

20-21シーズン成績:全55試合中52試合でベンチ入り41試合先発出場、出場時間27.5分、16.3得点、4.3リバウンド、2.4アシスト。

アイザイア・マーフィー(PG/SG)

フライガールズ兼任も噂されるダンサー才能の持ち主、アイザイア・マーフィー。ルーキーイヤーで途中スランプに陥る場面があったものの、素早いプッシュからのフィニッシュやハーフコートでのスラッシュでは高い能力を見せつけてくれた。加えて、シーズン後半からはボールをハンドルしてP&Rの起点となるプレーも見せ、アウトサイドのシュート率も高くなってきた。おじさんはわがままなので、スラッシュに加えてそこからのアウトレットパスなんかをどんどんしてくれるようになると、嬉しい悲鳴を上げてしまう。まぁ、受ける側の動きももちろん必要なんですけど。ちなみに、Bアワードでは最優秀新人賞は逃したものの、新人ベスト5に選出されました。

20-21シーズン成績:全55試合中44試合先発出場、出場時間24.0分、9.5得点、2.6リバウンド、2.1アシスト。

グレゴリー・エチェニケ(PF/C)

2年連続、広島のタフガイ&ナイスガイ大賞を受賞している、グレゴリー・エチェニケ。なんつーか、20‐21シーズンは外国籍選手の怪我や離脱などなどあって出場時間も長くて(全体4位)マジお疲れやで…。という大車輪の活躍ぶり。とはいえ、実は来日3シーズン目にしてもっとも平均出場時間は短かった。昨シーズンは攻撃時に打つ手がなくなってポストから強引に1on1を仕掛ける場面が多く感じたが、今シーズンの積極補強によりピック&ダイブやオフェンスリバウンド確保から楽に得点できるシーンを多く見たい。

20-21シーズン成績:全55試合先発出場、出場時間32.5分、17.1得点、9.7リバウンド(うちオフェンスリバウンド3.3)。

柳川幹也(PG)

サンプラが誇るミスターご近所男、自動車免許取得中(もう取ったかな?)でお馴染みの、柳川幹也。最近はDTタイムズで食レポにもチャレンジしており、朝山選手に次いでローカル番組進出が噂されている(されてない)。シーズン終盤の滋賀戦game1でアピールに成功。game2のスタートを任された。スピード、強さに加えて、来シーズンは安定したハンドル能力、シュート力を見せつけて新指揮官の信頼を勝ち取って欲しい。

20-21シーズン成績:特別指定で途中加入。15試合ベンチ入りし、9試合出場(うち先発出場1)、出場時間6.8分、1.2得点、0.7リバウンド、1.9アシスト。

チャールズ・ジャクソン(C)

3年ぶり2度目のドレッドロング枠での契約を結んだ、チャールズ・ジャクソン。自由交渉リストに載らずに移籍合意したという経緯から、恐らくは以前から契約の下交渉は進んでいたものと思われる。バスケット人生をWikiなどで見てみると、なかなかの苦労人なのかも。彼のコート上でのハッスル、ベンチからの盛り上げなど、バスケットLIVEを通じてしか見ていないけど、広島にとっては求めていたキャラクター(プレイも性格も)の持ち主なのでは。また、プレー面ではポストアップからパスの供給もできるようなので、この辺りにも注目したい。

20-21シーズン成績:SR渋谷。全60試合先発出場、出場時間25.9分、15.6得点、8.8リバウンド(うちオフェンスリバウンド3.6)。

寺嶋良(PG)

言わずと知れた読書の虫の寺嶋良。契約の決め手はレクトの蔦屋書店だったとかなんとか(適当)。社会貢献活動にも熱心に取り組むナイスガイ。こちらも前出のチャールズ・ジャクソン選手同様自由交渉リストに載ることなく移籍合意が発表された。スピードからフィニッシュ、ピック&ロール、キックアウトパスなど、いずれも素晴らしいクオリティをもった若手プレイヤー。2020-21シーズンがいわゆるルーキーシーズンではあるが(その前年は特別指定)、オールスターへの選出、Bアワードではマーフィーとともに新人ベスト5にも選ばれるなど、華もあるプレイヤー。

20-21シーズン成績:京都。全55試合先発出場、出場時間21.8分、8.1得点、3.2アシスト、1.3TOV。

朝山正悟(SG/SF)

広島の情報番組出演では、原稿読みまでこなす朝山正悟。昨シーズンはキャプテンを務め、広島在籍は7シーズン目。メディアへの露出やイベント時の対応力の高さには脱帽する。40歳を迎えたが、昨シーズンもしっかりとスタッツを残している。伝家の宝刀スリーポイントや、バックドアを突くプレーなど、本当に衰え知らずだと思う。正直、チームの浮沈は彼にかかっていると言っても過言ではない。今シーズンは頭の中から「コーチング」を完全に切り離し、プレイヤーに全振りした彼のプレーを見たい。

20-21シーズン成績:全55試合中、33試合先発出場、出場時間26.1分、8.7得点(スリーポイント確率40.3%)、2.1アシスト、1.2TOV。

辻直人(SG)

移籍時のコメント「広島ドラゴンフライズを常勝チームへと導くために移籍してきました!」がカッコよすぎる東京オリンピック日本代表候補選手。トップリーグ入りから9年間在籍した川崎では中心的なプレイヤーとして活躍。スリーポイントシュートはもちろん、ハーフコートでのプレーメイクも上手く、「ツジーカス」とも称されたファジーカス選手とのコンビプレーも絶妙であった。広島では「ツジーディ」「ツジニケ」「ツジクソン」「ツジーヨ」(センス…)などが代名詞となるコンビも爆誕するかもしれない。なお、2年前?に肩の手術を行っている。すでに回復済みと思われるが、森田ケアによって更なる進化が見られるかもしれない。

20-21シーズン成績:全59試合中、52試合先発出場、出場時間22.2分、9.1得点(スリーポイント確率35.0%)、3.2アシスト、1.2TOV。

ニック・メイヨ(PF/C)

森が似合う男メイヨさん(Bアワードの背景より)。「サマーリーグへ挑戦」という記事だかをどっかで見た気がしますが、森も海も近い環境である広島を選択(適当)。20-21シーズンの得点王でもある。まだ3年目のシーズンであり、寺嶋、マーフィーと同い年で若手の選手である。CJ、エチェニケがインサイド中心であるのに対して、アウトサイドからも効果的にシュートを決めることができる選手であるため、昨季の課題フロアバランスが悪い問題を解決するピースとなるか。

20-21シーズン成績:北海道。全55試合先発出場、出場時間33.6分、21.5得点(スリーポイント41.8%)、8.0リバウンド、2.2アシスト。

カイル・ミリング(HC)

豪快にBBQを作って振舞ってくれそうなイメージをもつカイル・ミリングHC。昨シーズンは横浜ビーコルセアーズでHCを務めた。全力で熱いキャラがひたすら印象に残る。ここのところ広島のHCは比較的(表面上は)大人しいキャラの人が続いていたので、ベンチを見る楽しみは増えそう。

20-21シーズン成績:横浜。全59試合で19勝40敗。オフェンシブレーティング98.4、ディフェンシブレーティング105.5。

青木保憲(PG)

試合前に紐山さんとぶつかり稽古をしている男、青木君。川崎ではプレータイムを思うように得られず移籍を決断。ディフェンス力、フィジカルに優れた選手という印象。ちなみに、筑波大学では杉浦祐成、馬場雄大などを同級生に持ち、キャプテンを務めている。ちなみに高校時代は強豪の福大大濠でもキャプテンを務めているので、キャプテンシーに溢れる男と見受けられる。出場時間を得て大きく花開いて欲しい。

20-21シーズン成績:川崎。全59試合中ベンチ入り49試合、37試合出場、出場時間6.3分、1.7得点、1.1アシスト、0.4TOV。

加藤翔鷹(AC)

広島ではおなじみのシナジーエンターテインメントさん所属。昨シーズンはビーコルでミリングHCの下でアシスタントコーチを務めていた。バスケ業界はアスフレのアナリストからスタートしている。ビーコル在籍時のシャッキーの下でACを務めた経験も。筑波大大学院(学生コーチ?)出身ということで、年代的には青木選手と被っている時期もありそう。ちなみに、又吉ACの先輩にもあたりますね(こちらはおそらく被っていない)。

20-21シーズン成績:横浜。全59試合で19勝40敗。オフェンシブレーティング98.4、ディフェンシブレーティング105.5。

船生誠也(SF)

すらっとしたスタイルに長髪といういでたちは、今までの広島にいなかったタイプ。長身で強くディフェンスができる選手という点で、的確な補強と思える。また、船生選手は昨シーズンはPGにも挑戦しており、ドライブからパスなどゲームコントロールも可能な選手である。ハンドル能力にはまだ改善の余地はあるが、船生・マーフィー・TK・メイヨ・CJというビッグ&スピードも出せるラインナップなんかは夢がある。

20-21シーズン成績:琉球。全56試合中、49試合出場(先発3)、出場時間14.8分、3.8得点(スリーポイント確率39.0%)、2.0アシスト、1.1TOV。

又吉佑(AC)

昨年は大学院在席段階からの採用だったため、当初はリモートで分析を専門的に行うアナリストとして在席。シーズン終盤からはベンチの後ろでPCとにらめっこしていたのが印象に残る。新シーズンはその手腕を買われて、ACに昇格。分析力を活かすチームへの貢献に期待大。加藤ACとの筑波シナジーにも乞うご期待!(なにそれ)

20-21シーズン成績:全55試合で9勝46敗。オフェンシブレーティング97.5、ディフェンシブレーティング111.4。

終わりに

昨シーズンの成績から考えて、大ナタを振るう結果となったのは仕方なかったのかもしれない。いろいろと最後まで嚙み合わなかったのはフロントにも指揮官にも選手にもあったわけで。内部のことは計り知れないから、何とも言えないけど。

とはいえ、正直11名で新シーズンに船出するのは予想外であった。やはり予算枠はあったのだろうか。特別指定をプロ契約からの本契約で獲得する目途がもしあるとするなら、なんとなくわからんではないけど。構成から考えると日本人ビッグマン1名は欲しいけど、どう考えても出場時間が短くなるだろう。そう考えた時に、チーム的にコスパが悪いという判断があったかもしれないし、選手側からノーサンキューだった可能性もある。

とはいえ、岡崎GMは自分の言葉で思いを発した。自分は新シーズンも広島を一番に推していきたい。本当にお疲れ様。これからまだまだ大変だろうけど、頑張って!

なお

広島の補強に対して、いろんな声があるのはまぁしゃーない。でもまぁ、それを晒し上げて小馬鹿にするようなのもちょっと違うかなー。それやっちゃあ同レベルに見えちゃう。なるほどねぇ~て見てれば良いじゃないの。明日は我が身だから。



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