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選手契約のお話

さて、広島は2020-21シーズンを5月9日に終えました。9勝46敗(中止5試合)。とても厳しいシーズンでしたね。B1デビューシーズンは辛い序章にはなりましたが、今後の躍進に期待したいものです。

さて、シーズン終了ということで避けて通れない契約更改のお話です。

Bリーグの契約期間は7月1日から翌6月30日までになります。基本的に6月30日までは現チームの行事やイベントに参加する感じですね。(イベントはまたほぼオンラインかな)

ちなみに無駄にすごーく長いです(2750文字)。

どの時期に何がリリースされるのか

Bリーグが定める「選手契約および登録に関する規程」によると、”Bクラブは、その所属選手に対し、新たに契約を締結する意思およびその契約条件をシーズン終了の7日後までに書面により通知しなければならない。”とされています。(詳しくは↓のリンクのPDFファイルを読んでみてくださいね~)

https://www.bleague.jp/files/user/about/pdf/r-25_20200903.pdf

ちなみに、広島の場合は↓のスケジュールとなります。

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広島は5月9日のシーズン終了から7日後の16日までに、各選手に対し更新の意思を示す必要があります。ちなみに、ゲーム開催日の翌月曜日は基本事務所がお休みなので、最短だと5月11日から自由交渉リスト掲載に関するリリースが出されるのではないかと思われます(10日に出たらゴメンネ)。

ちなみに、上のカレンダーに注書きを添えたように、自由交渉リストへの掲載は双方合意の上で6月30日まで延期できるので、5月30日以降に自由交渉リストに載らないからといって移籍が無いわけではありません。逆に、仮に一度自由交渉リストに載ったからといって、移籍確定というわけでもありません(例:今シーズンの森山選手)。

昨年はどうだった?

昨年は3月27日に全試合中止となり、非常にイレギュラーな形で終わったために比較が難しいのですが、4月25日のB1昇格決定のリリースの後、4月27日の堀田HC継続のリリースを皮切りに6月29日の山田安斗夢選手退団まで選手・スタッフの契約についてのリリースがありました。(詳細は下表参照。敬称略。)

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このあと、7月1日にロスター決定のお知らせが出たんですけど、確か他のチームに比べても早い方だったと思います。ロスター完成が8月とかになったチームも結構あったはず。

昨年はスムーズに動いた外国籍選手の契約についてですが(恐らく複数契約期間中だったと思われる)、今年は手こずりそう。少なくとも1名は新規で契約する必要がありますね。恐らくネパウエ選手はシーズンオフまでの契約だと思うので少なくとも2名かも。

新規外国籍選手の入国できるのか問題は来シーズンも引き続きあるでしょう。さらに20-21シーズンを日本で過ごした選手も出国時に適切な手続きを取っておかないと、再入国が難しくなるという情報も目にしました。

あとあれね。広島は独自の薬物関係の審査もすることを定めたので、これを海外のエージェントはどう捉えるんでしょうか。

いろいろ難しい状況が重なりますね。。。

契約年数がわからん問題

Bリーグでは最長3年まで複数年契約を結ぶことができます。継続合意のリリースが比較的早い選手は、「あぁまだ契約年数が残ってたんだな」と思ったりしてます(何の根拠もない勝手な推測です)。

2020-21シーズンについては複数年契約が残る選手が多かったというような記事(orコメント)を見た気がするので、昨年の契約リリースは比較的早かったと推測されます。今年はどうなんでしょうか。

契約年数についてはリリースしないチームが多いんですよね。一部してるチームがあった気がするけど、どこでしたっけ?全チームしたらいいのに(なんかお漏らし的なものを見たことはあるけど)。

と書いてきたところで、神を見つける。

さーて、来季の広島は?

「B1で勝つって大変」ということを嫌というほど味わった2020-21シーズンですが、シーズン終了後には毎回必ず少なからず別れがあるというのは中々さみしいですね。21-22シーズンは果たしてどういうロスターを組んでくるんでしょうか。

自クラブの選手とはいつでも。他クラブの選手とも1月1日以降は交渉可能ですからね。クラブとしての構想はあるんでしょうし、すでに交渉を進めている選手も当然いるでしょう。新GMの就任は3月10日。彼の構想が大きく反映されるとしたら、再来シーズンということになるのかもしれません。

どんな交渉するのかねぇ?

交渉の順序としてはどこからなんでしょ?普通に考えるとやっぱりコーチ陣からかなぁと思います。ちなみに、2月22日の尺野現HCの就任会見では「来季も含めた1.5年契約」という話も出ていましたが、果たしてどうなるか。

とはいえ、同時並行的に選手との交渉も行われるでしょう。

球団として求めるプレースタイルをもった選手リスト?の中から交渉をスタートするんでしょうか。選手が求める条件には金銭面や環境面ももちろん、このコーチの下でプレーしたい、B1でプレーしたい、より多くの出場機会を求めている、とか色々あると思うので、そこら辺を交渉の中でうまく折り合いをつけていくと。。。

軽く妄想しただけでも胃が痛くなりそうですね。いやぁGMって大変。

ちなみに2019-20シーズンの広島トップチーム人件費は約3.9億円。20-21シーズンも同じような予算感か、やや増加でしょうか(めっちゃ増減あっても知らん)。コロナ禍により経費増大、収入減少となるチームが多いと予想されます。来シーズンのレギュレーションを鑑みて、人件費削減に舵を切るチームもあるかもしれません。果たして、広島やいかに。

個人的な希望

どのポジションにどんな選手!?ももちろん大切なんですが、個人的にはスタッフにコストをしっかり割いて欲しいなぁと思っています。ヘッドコーチ、アシスタントコーチ、スキルコーチ、スカウティングコーチ、少なくともこういった陣容が揃うといいなぁ(願望)。

ところで、このコロナ禍のなかで大きな筋肉系の故障を生じさせることなくシーズンを完走できたという点において、トレーナー陣のお仕事は今季も素晴らしいものだと思います。本当にありがとうございます。

繰り返しになりますが、編成という仕事はものすごく大変なんだろうと思います。まずは構想、予算、ダメだった場合のプランB、プランCの作成、選手・スタッフとの契約交渉などなど。

もちろん構想が開示されるわけではないので、結果でしか評価されない(と書きつつ、これはなんの仕事でもそうだわと思い至るのだけれど)。

まぁなんつーか、頑張れ!岡崎GM!!

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