人に何かを伝えることは難しい

『参謀役の加藤コーチは、主将だった元日本代表のシューター辻(群馬)の穴を挙げる。「シュートを打つべきか、どこを守るべきか、瞬間的に最適なプレーを見極める経験値があった。コートに一人いるのといないのとでは大きな影響が出る」と説明。平均年齢27・4歳はリーグ5位の若さで、経験の乏しさがもろさとして顔を出す。』

(中国新聞デジタル2024/2/14付けの記事「勝ち切れぬ広島ドラゴンフライズ CSへチーム力を再調整」より引用)

この記事。

パターンA
記者「今季勝ちきれない要因は何ですか?」
加藤AC「そうですね、昨年と違って辻選手がいないことが大きいです。シュートを打つべきか、どこを守るべきか、瞬間的に最適なプレーを見極める経験値があった。コートに一人いるのといないのとでは大きな影響が出ます」

パターンB
記者「今季勝ちきれてない要因として、昨年いた辻選手のような存在不足が気になりますがいかがですか?」
加藤AC「たしかにその影響もあるとは思います。」
記者「辻選手は勝負所でどんな影響をもたらしていたんでしょう?」
加藤AC「シュートを打つべきか、どこを守るべきか、瞬間的に最適なプレーを見極める経験値があった。コートに一人いるのといないのとでは大きな影響が出ます。」

パターンAとB、どちらのやり取りでも同じ記事になりそうだけど、実際のやりとうりはどうだったんでしょう?その場にいないと分からんもんです。

あの選手はこうらしい。あの人がこんなことを言っていた。とかも同じだけど、間に人間が入るとニュアンスが違うことがあるし、なんなら本人から直接聞いても、聞いたときの自分の精神状態なんかによって受け取るニュアンスはちがってくる。

人に何かを伝える、あるいは人の想いを受け取るということは思った以上に難しい。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?