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あったかくてふわふわで世界一優しくて可愛い犬



ご挨拶

SNSでご報告していたのですでにご存知の方もいらっしゃると思いますが、5月の末に愛犬が虹の橋を渡りました。

この時すでに闘病中

春先からどうにもこうにも体調が安定しなくて、いつどうなってもおかしくない状態ではあったのですが5月頭くらいに少し安定した様子を見せてくれていたのでもう少し頑張ってくれるかな、と思っていた矢先のことでした。

正直3ヶ月以上経った今でも日常生活でふと思い出しては号泣し、このnoteを書いてる今も泣きながら文章を打ち……という感じなのでめちゃくちゃペットロスではあるのですが(この前なんて枝豆を茹でた匂いが犬の耳の裏の匂いに似ている、というだけで号泣した笑)詳しくは別のnoteに書きますが、その後メソメソしてられない大事件が起こったので今はなんとかやっております。

犬はおそらくパピーミル出身の保護犬で出自もわからず(今考えたらグレー寄りな保護団体だったなと思う)体も弱かったので長いこと色んな病気と闘ってきたのですが、その度にインターネットの海を駆け回り色んな情報を探し助けられてきたので、大好きだった犬への愛を書き記す、というよりは同じような症状を抱えてる子へ参考になるかは分からないのですが、大まかな症状とその時使っていたサプリやフードなどを書き記しておこうと思います。

大まかに使っていたものなどは楽天roomにまとめてみたのですが、文だけだと読みづらいと思うので、途中商品リンクや愛犬の写真などを挟みつつ紹介します。

逆に手っ取り早く商品教えろ!という方はこちらの楽天roomをご覧ください。


うちに来た初日の犬、まだガリガリで3kgちょっとしかなかった

犬 基本データとミドル期~シニア前半


・メス 
・保護時推定5~6才
・口腔内が弱く、うちに来た時点で歯は半分くらい抜歯済み
・アレルギー有り(症状:下痢・嘔吐)牛・鹿・豚
・ビビり、メンタルが弱い
・外耳炎気味

<病歴・症例など>
・歯肉炎からの抜歯
・慢性膀胱炎
・唾液腺嚢胞(舌下、外科切開処置)
・クッシング症候群
・胃腸炎
・慢性腎不全
・前庭疾患
・網膜剥離
・鼻炎
・脳梗塞

こうやって書き出してみると本当に良く生きてくれたなと思います。
上三つは体質だったり、唾液腺嚢胞は不可抗力の部分もあるんですが、クッシング症候群になってからが厄介で、この病気は免疫力も低下させる為クッシングから下の症状はほぼクッシングで免疫が下がったことによる影響が大きいと思います。

本当にたくさん痛くて辛い思いをさせてしまったなと思うのですが、その度に色々悩んで一番ストレスにならない方法を選んできたつもりではあるので、よく頑張ってくれたな、という思いでいっぱいです。

元々歯垢が付きやすく、定期的なスケーリングの度に抜歯をしてもらってました。
膀胱炎も何度か繰り返し、耐性菌がいついてしまったため、様子を見ながら数時間おきにトイレシートに連れていって排泄を促すというようなことをしていました。

唾液腺嚢胞については経験がある方はわかると思うのですが、ある日突然発症する原因不明のヤツなので、どうしようもなかったのですが幸い喉下ではなく舌下だったので切開処置していただいたら落ち着きました。

唾液腺嚢胞時の写真、左頬袋が腫れている部分に覆い被さっている
腫れて、というか唾液が溜まっている状態、外に出してる方が楽だったらしい

正直唾液腺嚢胞で検索するともっとすごい画像出てくるので舌下の唾液腺嚢胞の画像はあんまり出てこないかも。腫れててもほぼ痛みはないらしく破裂したら治る場合もあるみたいなんですが、水飲んだりご飯食べたりしてる時に邪魔そうにしてたので、頬袋に収まりきらなくなってきた段階で切開してもらいました。

ちなみにこの病気、再発率がすごく高く繰り返しちゃう子が多いようなんですが、うちの子は幸いにも亡くなるまで再発はありませんでした。
切開してくれた先生の腕が良かったのもあると思う。ありがとう先生。

シニア期〜慢性膀胱炎・腎臓病初期・クッシング症候群〜


慢性膀胱炎の時点で3ヶ月置きくらいに定期的な尿検査と血液検査をしていて、流石に腎機能に影響が出やすいので注意はしていたのですが、腎機能に著しい変化が出る前に、尿の色が異常に薄かったことからクッシングの疑いが浮上。

ちなみにこの時点で使用してたサプリがこちら

アニマストラスはうちに来た時からずっと使ってました。これはもう食欲がない時もこれなら舐める!という救世主で亡くなる直前までお世話になりました。

オリーブリーフは免疫アップのサプリ、ということで使ってると調子良かったので結構万能なサプリ。やめると体調崩してたので、効果はあったんだな〜という感じです。液体でハーブの匂いが結構あるのと、輸入品で値段の上がりが激しいので今は結構割高かもしれない。
唾液腺嚢胞に効果がある子もいるらしいがうちは特に効果なかったです。笑

犬と一緒にやってきたお気に入りのパンのおもちゃ、犬と一緒に旅立っていった

ホルモン検査ではなんと異常なしだったのですが、他の症例がどう考えてもクッシングのそれなので、総合的に見てクッシング症候群だろうという判断で治療などを進めることに。

と言っても、腎機能の数値も健康とはいえないためクッシングの根本的治療は出来ず、まずは療法食からスタート。

が、ご存知の方も多いと思いますがクッシングは肝機能が低下しやすいので、療法食は消化器サポートを選択しますが、消化器サポートフードは腎機能に負担をかけるので……結果、腎機能の数値が上がりました。泣

一応気休めで腎機能サポートサプリメントを振りかけるなどしておりましたが目に見えて効果あり!という感じではなかったかも。やらないよりはマシだったと思いますが。

そして腎臓サポートのフードは肝機能に負担をかけるので……どうすればいいんだよ!!!!!!!

ということで、しばらく消化器サポートと腎臓サポートを半分ずつあげる、みたいな謎の戦法を取ったりしていたのですが最終的にロイヤルカナンのインディビジュアリスを利用することに。

これは前の記事でも書いたと思うのですが、獣医師の診断に合わせてロイカナがオーダーメイドフードを届けてくれるというサービスで、まあどう考えてもこれが最適解だったのでしばらくこちらを利用していました。
ただし、なんでも食べる!という子じゃないと難しいかな、というのと導入してる動物病院が少ない、高い、などのデメリットがありますが、サポートはかなり手厚いので個人的には結構良かったです。

ロイカナの療法食全体的にそうなんですが、粒が大きいので小型犬には食べづらくフードクラッシャーを使ってました。

感覚的に底に埋まるくらいの量にして10回くらいでちょうどいい感じ(10回以上やると粉になるので)
ペーストにしたい時は思う存分クラッシュして液体と混ぜるといい感じになると思います。

手作り食は、あまりにも両極端の症状を患っていたため食いつきはいいもののハイリスクすぎるのでたま〜にトッピングであげる程度にしていました。幸いうちの子は食欲の化身だったのでフードもなんでも食べてくれたので……
専門的な知識を持ってる方やアドバイザーがついてたら手作り食の方がいいのかも。でも、歯垢もつきやすくなるしなんとも言えないですね、ケースバイケースなのかな。

投薬も色々していたのですが、劇的に快方に向かう!という感じでもなかったので投薬の効果をサポートするためにサプリメントを色々使用していました。が、結果的にうちの子はサプリが良く効いてくれる体質だったようで何度も助けられました。

もちろん新しいものを試す時は獣医さんに相談しながら使用していたのですが、薬の効きが悪い子はサプリの方が効果が出やすい、ということもあると思います。

とにかく隙間にハマりたかった犬
ベットより隙間がいい
ソファーも隙間がいい
たまに出れなくなって困ってる時もあった


シニア期〜胃腸炎・網膜剥離・鼻炎〜


慢性腎不全によりクッシングの治療が進められなかったというのもあるんですが、免疫がかなり落ちていて季節の変わり目やちょっとした変化ですぐ体調を崩してました。

嘔吐で病院駆け込んで診てもらったら胃腸炎、ついでに血液検査もしてもらったら数値がやばいことに、なんていうのを1〜2ヶ月おきに起こしていてその度にもう無理かも……と思っていたのですが、なんとか点滴に通ったり様子を見て乗り越えていました。

次第に体調崩す頻度も短くなってきて、ちょっとやばいかもな……と思い始め2月頃から自宅で皮下点滴もしていました。

その子にもよると思うのですが、私は自宅で点滴の方が圧倒的に楽で、犬も病院に通うストレスもないし楽だったんじゃないかなと思います。

嫌いな奴の背中に乗せられし犬

私は輸液パックを加圧バッグを使って点滴していたのですが、2分くらいで終わるし、病院でやってもらうより圧倒的にコスパが良かったです。

加圧バッグはこれを使用していました。

アルコール綿は小分けパックになっているやつが便利だったのでそれを使っていました。


よく光合成してた

とにかく免疫アップと投薬をサポートするサプリを優先にあげていました。
そしてフードが嗜好性に優れたものではないので味変用のトッピングやおやつ……これも腎臓・肝臓になるべく負担がかからないものを探してあげていました。

あげていたのは主にこの辺り、病院専売品なんかは販売してても箱単位だったりするので、食べるか心配な子は病院で試しに買ってみたり、メルカリで譲ってもらったりするのがいいのかも。

サプリも増えまくっていますが、薬と違って副作用がほぼない、ということを考えると薬が増えるよりかはいいのかな、という考えでした。
サプリの方が喜んで食べてくれるからおやつ感覚のものもあり、あくまでこれは私の考えなので何とも言えないですが。

時にサマーカットにされし犬

その後、春先に高血圧からの網膜剥離で左水晶体摘出と大事件が起こり、より一層バリアフリー介護を強いられることになるのですが、この時点で鼻炎も結構あったのでよく考えたら網膜剥離の時点で脳出血が起こっていた可能性もあったなと思っています。

MRIは犬へのストレスも考えて結局実施しなかったので(実施して病気が見つかったところで、年齢的にも免疫的にも他の病状的にも積極的な治療はできないだろうと私も先生も判断していたので、なるべく犬にストレスをかけない選択をしていた)脳の状態がどうだったかはわからないのですが、前庭疾患も出ていたのでそれなりに何かは起こっていたんだろうなと思います。

日向ぼっこ大好きだったねえ

亡くなるまでの1〜2ヶ月、本当に鼻炎がひどくて、犬猫の鼻炎経験したことある方はわかると思うんですけど、鼻呼吸が主の動物が鼻呼吸できないの本当に見てて辛いのでどうにかしてあげたいんですよね。
でも人間と違って鼻を噛むことが出来ないので、点鼻をしてくしゃみで出してもらうか、出てきた鼻水を拭き取ってあげるか……というところで思いついたのがこれです。

”吸う”

そう、こいつの出番です。

メルシーポットだ。

うちには人間の小さいのもいたのでこいつがおり、一応病院の先生に確認したところ、「中に入れて吸引するのは結構危ないし、鼻血が出ちゃうから病院でも鎮静かけてる時にしかしない」とのことだったので、では中に入れずに(鼻腔内を傷つけずに)外側から吸引すればいいのでは?となり、さらにこいつを引っ張り出してきました。

新生児用のノズル。こいつをつけると威力が半減します。

こいつを装着し、さらに鼻の穴から5ミリほど離したところから吸引していました。
音にびっくりしちゃう子もいると思うんですけど、うちは寝てる間にそ〜っと吸引していました。
完全には吸えないけど、無理やり拭き取ったりするよりは触らずに鼻水を取ってあげられるので大分重宝しました。

点鼻は病院で出してもらったやつを使うことが多かったんですが、使用量が決まっているので、このサプリも併用したりしていました。

正直点鼻の難易度は変わらないので、どっちが差しやすいとかはないのですがうちはカラーつけて寝かせて差してました。(それでも犬猫の点鼻むずかしすぎる)

お見送りと犬の介護について

そんなこんなで、危ないけどご飯も食べれてるしヨタヨタしてるけど歩けてる、みたいな日々を送っていたのですが5月頭くらいからドライフードを食べず、フードジプシーに。
この頃からウェットフードと腎ケアの嗜好性が高いドライフードにお世話になっていました。

あげていたのはこの辺り。

そこから5月末くらいにはほとんどご飯を食べなくなってしまいました。
嘔吐はしていなかったので、皮下点滴で様子を見ていたのですが食欲が落ちてから5日ほど経った頃、てんかんの発作、次の日に病院で診てもらったのですが状況から考えて脳梗塞かもしれない、とのこと。

相変わらず鼻炎は酷かったので、ネブライジングをしてもらってその日は帰宅。

次の日は発作の影響でふらつきも酷かったので、抱っこをして移動をしながら水を飲ませたり、排泄をしたり、なるべく楽な体勢で過ごせるようにしてあげていたのですが、結局その日の夜に旅立ってしまいました。

亡くなる6時間くらい前の犬
ふらついて立てなくなっていたのでお気に入りの毛布と一緒に移動してた

本格的に介護、というようなケアを始めてからは半年くらい、排泄の為に数時間おきに起きて促していた期間も含めると2年くらい、なんだかんだ振り返ると結構頑張ってくれたんだなと思います。

なるべく詳しく書こうと思って思い出していたものの、最後の方は結構思い出せない事も多く、介護疲れが結構出てたんだなということに今気付きました。笑

人間の介護に比べたら犬の介護なんて大したこともないんだろうけど、人間と違って動物の介護は圧倒的に情報やサポートが少ないし、人間よりも変化していくスピードが速いので焦燥感がすごく、何年も続けている方達は本当に大変だろうなと思います。

動物は数時間で体調が変化するので、昨日できていたことが出来なくなってしまったりするし、日に日に弱っていく姿を見るのは本当にきつかったです。

でもそれ以上に一緒に介護させてくれてありがとう、という気持ちが強いのでやっぱり犬ってすごいなと思います。笑

幸いにも私は同時期に動物の介護をしてる人が多く、同じような状況で共有したり、SNSでいろんな情報を知ることが出来たので、何か起こっても知っていたからすぐに対処できたことも多く、「知っていること」の重要性が人間よりも大きく左右してくるなと思いました。

なので、私の経験も誰かの役に立てばいいなと思い、こうやって書き記しているのですが、何せ私は文章でお金をもらっているわけではないので、このように非常に分かりにくい長文noteが爆誕してしまいました。

アイテムだけ知りたい方は本当に楽天roomだけ見てもらった方が手っ取り早いと思います。すみません……。

ちなみに介護期に入ってからはこの辺りのアイテムに助けられました。

あと、私だけだと思うんですけど、疲れすぎてペットシーツの裏表を逆に配置してしまったことがあり、その時の経験から水色のペットシーツにするようにしました。笑 
裏表間違えないので……。笑

あとは、クーピードッグのインスタにもかなり助けられました。
知りたい情報がピンポイントで載っていてあまりにも便利すぎる。

https://www.instagram.com/qooppy_dog/

いろんな知恵は知っておいて損はないと思います。


お見送りは公益斎場で個別火葬をしてもらいました。

犬は無宗教だしお経とか読んでもらわなくてもな、と思ったのと、数十年前にペット葬儀社を利用したときにあまり良い思い出がなかったので、よりシンプルな形にしたのですが、思っていた以上にとっても丁寧にやっていただき大感謝でした。

なんと、御焼香も用意されてたし、お骨上げもめちゃくちゃ丁寧にやってくれた。そらそうか、普段人間の御遺骨担当してる方達だもんな……。
事務的な対応されると思っていたので、こんなにも親身に丁寧にやってくれるのか、と感動すらしてしまいました。
あくまで、私の住んでる自治体の斎場の対応が良かっただけかもしれないので、ご利用の際はお住まいの自治体にお問い合わせください。

持ち込みの箱は段ボールじゃ可哀想かなと思ったので事前に購入しておいたこちらを使用しました。

お別れする前にこっそり取らせていただいた遺毛はセミオーダーで注文したケースに。
可愛くてお気に入りです。


遺毛入れが可愛くてお気に入り、君も犬神様の仲間入りだね……(すでに3犬神いる)

途中、人間の子供が生まれてから我慢させてしまったことも多く、子が寝ついてからごめんね、ごめんねと謝ってばかりだったのですが、その度に尻尾を振ってくれて、子供にも優しくしてくれて、亡くなる日の最期も珍しく呼吸も落ちついてリビングで横になっていたので、寝室に無理に運ばず、私は先に子供を寝かしつけに寝室に行き、しばらくして戻ってきたら静かに息を引き取っていました。

人に酷いをことをされてきたのに、最後まで人に優しい子でした。

最後ぐらい人にわがまま言ってくれてもいいのにな、甘えてくれてもいいのにな、なんて思いもしましたが、最後まで気を遣ってくれたのかなと思います。

それでも亡くなる前1週間くらい鼻炎が酷く、大好きだったご飯も全然食べれなかったのですが、亡くなる数日前にシャンプーをしフワッフワの毛で、亡くなる日には大好きだったものを一通り少しずつ食べてから旅立っていったので、最後にめちゃくちゃ堪能していったなと思います笑

ふわふわであったかくて優しくて世界一可愛いセラちゃん、うちにきてくれてありがとう。

天国で騒がしい先輩犬たちと仲良くしてね。

また会おうね。




クロッシェクリエイターです。文章が上手くなりたくてはじめてみましたが、熱量だけが前面に出てしまうので一向に進歩しません。勢いだけで生きているフシがあるので冷静になりたいです。