華優希という才能

「マドモアゼル・モーツァルト」を見ました!

いやー、もうね、泣いたね! 華ちゃんのすごさに。

お芝居はもともととてもうまいから何の心配もしてなかったんですが、華ちゃんの第一声にしびれました。全体を通しても、コンスタンツェのときめき、悲しみ、絶望、愛、苦悩がきちんと伝わってくる。コメディの間がいい。とてもすばらしいお芝居でした。でも、それは想定内。

歌がびっくりするぐらい、うまくなってた!

正直、宝塚のときにこれだけ歌えてたら、あんなに叩かれなくてすんだんじゃないか、と思いました。だれとハモってもうまい。低音も高音出てる。はっきり言ってしまうと、高音で裏声になると歌が弱くなるみりおちゃんよりも高音域はうまかった。地声歌唱はみりおちゃんのがうまいですけども。

そして、きちんとお芝居の歌なので、感情がダイレクトに伝わってくる。最後のソロは泣きました。

華ちゃん、本当に努力したんだろうな。あとは、宝塚歌唱が向いてなかったのかもしれない。

どうして、あと1回しかチケットがないのか…。もっと、華ちゃんのお芝居が見たい! 見切れ席で見るか?

ブリリアなのに音響もよくて、中の人(だれだ)ががんばってらっしゃるのだなあ、と思いましたよ。でも、中の人(だから、だれだw)に苦労をかけない設計しろやああああああ! 「グレプリ」を3階で見たときは、みんななに言ってるかわからないし、宮田さんの声がかすれてて、大丈夫か? と心配したら、ただの音響の悪さだったし、お札が降ってくる位置の席のときは演者が椅子に座ったら下半身が消えるし、これが沼底か、と虚無の目になったし、1階の後ろか2階だとまあまあ、という、そんな席ガチャの劇場、だれが好んで行くよ。

今回は音響も演出もよくて、どこでも見やすい気がする。小林香さんは某バンビ先生の脚本でまったく信用してなかったのですが(あれは最悪だけど、説明すると怒りがぶり返すだけだから忘れることにする)、演出だけならすばらしい、といううわさは聞いてました。そんなことある? と思ってたら、本当だった。演出が神だった。シンプルなセットなのに、それを最大限利用してた。目くらましに使いやすいチカチカした光は出さなくても、きちんと照明だけで場面転換できてる。舞台を見て、まぶしすぎるわ! と思わなかったの、ひさしぶり。すてきな演出でした。

みりおちゃんもお芝居の人なので、とってもチャーミングなモーツァルトになってました。かわいいし、けなげだし、鈍感だし、純粋だし、音楽に選ばれた人だった。コメディの間がみりおちゃんも本当に上手。

平方さんもよかった! モーツァルトとくっつくかと思ったら、くっつかなかったのは残念。コンスタンツェが恋を成就させてるんだから、モーツァルトだって恋してもいいだろう。だめなのか。平方さんも歌がとてもうまかったです。

おいしい役の人もたくさんいて、それも楽しかったし、アンサンブルのコーラスもダンスもすばらしかった!

話はモーツァルトなので、史実がある以上はどうにもならん、みたいなところはありますが、特に可もなく不可もなく。話が一番微妙です。手放しで、最高の舞台! とほめられないのは脚本がちょっと弱いせいですね。

それでも、華ちゃんの演技が見たいので、チケット増やそうかな。

カーテンコールで誇張でもなんでもなく、一番拍手が大きかったのは華ちゃんでした。それで、めっちゃ泣いた。華ちゃんの演技がきちんと評価されてた。私の立ち位置どこなんだw

華ちゃんが今後もお芝居をつづけてくれますように! あなたが舞台に立つかぎり、かならず見にいきます。

大好きな役者さんが増えました。

嬉しい。

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