わたしは卯の花

アトリのお弁当はよく「メインは？」と聞かれることがある。たしかにどれもメインのようでメインじゃないような...きっといわゆる"から揚げ弁当"のようにわかりやすく想像したいのだと思う。季節の移ろいとともにやって来る野菜の変わり目や天災、その年の傾向…
予定通り揃ってほしいけど、いなくても誰かがそれをカバーしてくれる。そんな役割をそれぞれが担ってお弁当はできている。
例えば、人参の調子が出ない。パッと明るい暖色系がほしい…。そんな時は味玉を入れてみよう。や、それなら全体的なトーンを揃えて暖色系はないけど統一感をだしてみよう。など

ふと、わたしもそうありたい。アトリもそうありたいと思った。誰かがかけたらさみしい。でもその分元気なメンバーでカバーしあえたり、スーパー助っ人をお呼びしたり、新しい人が仲間入りしたり。
それがなんだかうまくハマったり、おや？と思ったり、それもまた自分自身を見つめる機会になったり、とてもとても良いハーモニーになって、とてもとてもおいしいのだ。
アトリはいろいろな意味でお弁当。
柔軟に、しなやかに。