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【小説大賞】第1回空色杯

沢山のご応募、ありがとうございました!
ご応募いただいた作品を、この記事ではまとめさせていただきました。

感想会

ゲストに彩音りうむさんをお招きし、ご応募いただいたすべての作品を紹介させていただきました

彩音りうむさんは、物語の案内人を目指している女の子。可愛くて元気がもらえるような配信をIRIAMでしているので、こちらからチェックしてみてください!

感想会の様子はこちらからどうぞ!!


応募作品

500文字未満の部

全19作品ご応募いただきました。
ご応募ありがとうございました

スキコネクトさんのサービスを使って本棚にまとめましたので、こちらからご覧ください

500文字以上の部

全23作品ご応募いただきました。
ご応募ありがとうございました

こちらも、スキコネクトさんのサービスを使って本棚にまとめましたので、ご覧ください

一次選考通過作品

ここからは一次選考を通過し、二次選考に進んだ作品を選考スタッフのコメントとともにお届けします

様々な意見がありますが、選考スタッフからのコメントですのでそのまま掲載させていただきます。

500文字未満の部


気ままな子供の愛らしさ
著:ぽろすけ 

https://ncode.syosetu.com/n3801ib/

  • 彼女に語り掛ける口調、その内容、情景描写が好みです。

  • 日常のあたたかみ、明るさ賑やかさを包含した柔らかさを感じました。

  • 赤ちゃんを見守るほんわかとした空気感が良い。

  • 人間関係がゆったりと描かれていたのが素敵でした

  • 日常のふとした瞬間を切り取った小説。明るい音が日々の楽しい生活や子供の未来を想起させた。


始まりの音
著:スモアmore

  • 空の音というフレーズがグッとくるものがあった。何気ない日々を見つめ返してみようと思える作品だった。

  • 構成が分かりやすくまとまっており、文章も読みやすかった

  • 500字の中での世界観の広げ方が巧みだった。タイトルにふさわしい内容。

  • 「今まで」と「これから」を想像させる素敵な作品でした…!

  • 何気ない日常の始まりの表現がとても良い。

  • 何かが始まる音ってワクワクしますよね。自分にとっての朝の、お昼の、夜の音を探してしまいました……!

  • 描写が少なく想起されるイメージが乏しかったです


500文字以上の部


魔法の料理と出会いの風
著:梯本渚月

  • ほのぼのさせていただきました。

  • この物語だけでも完結している。が、続きも読んでみたいと思わせる

  • タイトルがまず素敵!そして新たな出会いに対する主人公の好奇心、期待が伝わってきました!

  • こういうテーマにありがちな若い男性との出会いではなく、あえて祖母の昔の知人を選ぶセンスが良い。また、全体的に柔らかく読みやすい文体も良い。

  • 料理に対する感動を共有できる相手がいるという幸せをもたらしてくれる作品。

  • 何を書きたかったのかが今一伝わってこなかったです。

本を閉じる、紅茶を淹れる。
著:地崎守 晶

  • 本を読むことが生きがいの主人公が、それを「閉じる」。非常に良いタイトルで、本編とあいまって強い物語性を感じる。メロディがテーマでありながら、視覚・嗅覚を生かした書き方がまた素晴らしい。

  • 図書館と少女の組合せや、図書館の世界観が素敵だった。

  • 退屈な日常の中に訪れる彼女の存在が、主人公にとっての楽しみでもあることを物語を通して強く感じた。

  • ファンタジーな世界観と人間関係を冒頭でうまく表現できています。

  • 曖昧なイメージですが、絵画のような作品だと思いました。金の額縁に入れられた美しい書架の絵画のような……一言一言が上品且つ丁寧に仕上げられており、読みやすかったです。ストーリーもですが、文章の言葉遣いが好みでした。

  • 穏やかな時間を感じられて素敵でした。曲の終わり部分の余韻が、微かな風の流れを感じさせるようでした。

大賞作品

500文字未満の部


廻ル箱庭
著:上月琴葉

  • 短いながらに練り込まれた設定と世界観に惹かれました

  • 小説の魅力は、文章だけで世界(ドラマ)を想像出来るところ。しかも、文章だけでは見えないところは読者の自由に想像できます。この作品は他の作品よりもその自由度が高く、ワクワクできました。何故元の世界は壊れてしまったのか、今の世界は仮想世界なのか?、主人公と彼女の関係は?などなど想像が膨らみ楽しかったです。

  • 箱庭世界の謎を示唆しつつも、幸せを願う気持ちが現れていて素敵。

  • お題の音楽の柔らかさや優しさ、どことない切なさを絶妙に表現されていて素敵でした。

  • この短い文字数の中でのどんでん返しは見事。

  • 短い文章で奥行のあるストーリーが成立していたため

  • 500字以上で読みたい物語

  • お題の音を想起させる部分が少ないとを 多少感じるものの、彼女には言えない秘密を感じる主人公の苦悩が短い分の中で伝わってきた。

500文字以上の部

ララバイの欠片
著:スギモトトオル

  • ストーリーの雰囲気も文章も良かったです。世界観設定も素晴らしい。

  • 取り残されたAI達がこれからの未来を二人で創り上げていく場面が思い浮かんだ。人を殺すという選択肢が残されているところに独創性を感じた。

  • 作中に取り入れられた歌が無機質な世界観と対比していて素敵でした。

  • 物語に深みがある。読者に想像させる部分としっかり設定を決めている部分のメリハリがしっかりしている

  • 荒れた地球に残された2人のAIという設定が凄く好みでした。セツが作った子守唄はきっと1万年後に目を覚ました人達に届きますようにと願ってなりません。1番感情移入できた作品でした。

  • あのお題からこう想像が広がるのか…!と驚かされました。切なくもどこかあたたかい気持ちになりました。

  • 本来芸術を介さないAIが、そのリソースを音楽に振る。王道のテーマではあるが、それが良い。

  • "人間ではない"機械が、人間のように振る舞い、コールドスリープする人間たちを巡って会話する姿が面白く感じた。

特別賞

特別賞は感想会ゲストにお越しいただいた彩音りうむさんに選んでいただきました!

500文字未満の部

薄氷
著:清見こうじ

音に支配される感じがすごかった。冬の朝しか見れない限定的な場面を切り取っていて、それを文章にしているところがよかった。「うすらい」という読み仮名を知ったのも含めて、学びのあった作品だった。

500文字以上の部

穢れ57
著:いる

短編として書ききっているところがよかった。また、特に最後のどんでん返しなどが短編の中でも情報が詰まっていてすばらしかった。ここまで書けたら気持ちいだろうなと思った。

最後に

第一回はどれだけの方がこの賞を見つけてくれるだろうか、そして「参加したい」と思ってくれるだろうか、とドキドキしていました。特に、TwitterがBANされたりといろいろあったので……。

でも、そんな中私の予想をはるかに上回る方々が参加してくださったことがとてもうれしかったです。

賞を作ったり、選考の通過作品を発表したりしていますが、空色杯の楽しさや良さというものはそれだけではないと私は考えています。同じお題から、こんなにも違うイメージが出てくるんだということや、似ている発想だけどそういうとらえ方もできたんだ、という、ほかの作品を読むことによる学びにもつなげていっていただけたらなと思っています。

また、短い期間の中で書き上げるという部分も、この空色杯の特徴だなと感じています。作者様方の沢山の「引き出し」を増やす機会にもしていただけたら嬉しいです。

近いうちに第二回以降のものもまとめますので、少々お待ちください。

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