子どもの絵の楽しみ方 その2

子どもが自由に描く絵には、その子の
「今の身体の中の成長段階」を教えてくれる、

という話の第2弾です。

しかし、私はこれを書くにあたって、ためらいが
ありました。

前回は2歳、3歳くらいの子どもの絵について
だったので、
「まだ、お家で自由に描くことができる環境」
かと思いましたが、

それより上の年齢だと幼稚園や保育園で
「おえかき」する時間があるからです。

先生の指導やアドバイス、お友達の絵を見た影響・・
そもそも自由に描く環境が無いのが現実かも
しれません。


ですから、今日の話は実際のお子さんの絵を見て
感心するというより、子どもが

「どういうプロセスを通って身体が成長するのか」
「その時、どんな絵を描くのか」

を知っていただけたら、と思います。


前回も書きましたが、大前提は
「子どもの描く絵は、自分の身体の中を表現している」
という点です。


小学校に上がるまでの子どもの身体の発達は
大きく3段階に分れます。

頭⇒胸部⇒手足

この順番で発達します。
生まれてまだ2歳くらいまでは、硬いのは
頭だけ、他の部分はふにゃふにゃしてますね。


それが3,4歳になると胸部が発達します。
お腹のあたりがだんだんしっかり硬くなってきます。

でもまだ、両手を頭の上でくっつけることは
できません。


それが年長さんくらいになると、急に手足が伸びて
頭の上で両手がつくようになります。


こんな風に成長していく子どもですが、
この3,4歳の胸部が発達する時の子どもの絵の
一つの特徴が「はしご」の絵です。

直立方向を固定するための補強として、骨格のような
ものが形成されるのです。

画像1


それが「はしご」の絵になって表れます。
それは一定の間隔にリズミカルに区分されます。


背骨がいくつもの椎骨に分れ、肋骨が胸を取り囲みます。
こうして絵の中に胸部が現れるのです。


「自分の身体の中で背骨がしっかりしてきている」
それがはしごの絵になって現れている!


この事実を知った時、私は本当にビックリして
感動したのを覚えています。

それから子どもの絵の意味に興味を持ちました。


このはしごの絵はけっこう長い間続きます。
子どもの注意力が胴体に集中していることが
わかります。


そして年長さん、5歳くらいになると、絵に
腕と足が付け加わります。

手足が急に伸びる時期ですね。
身体の成長と絵はリンクしてるのです!


両足は固定されているのに対し、両腕がとてつもなく
大きく延びているのも特徴です。

画像2


足よりも先に腕を描こうとするのは、子どもが
「周囲の世界との接触を求めている」からだそうです。


両手が放射状に広がっていたり、渦巻きのように
なっているのは、子どもの生命力と見ることが
できます。


両足を描くのに一番長く時間がかかるといいますが、
それは強い意志力が伴うからです。


子どもの絵の中では2つの体験領域が上部の腕や手と、
下部の脚や足の表現に影響を与えているそうです。


腕や手は解放されて、生き生きしていて、脚や足の力強い
特徴と対立しているのです。


画像3


4歳くらいになって子どもが両手を描くようになっても
指の数の正しさは、子どもにとって全く問題にはならない
ようです。


その年齢の子どもはまだ「写実」には興味がないのです。

子どもは自分が体験するままに事物を描こうとします。

目に見える形ではなく、内部の生命プロセスのほうが
大切なのです。


ですが、正直、現在のように刺激が多い環境にいると、
子どもの絵から「今、その子の中で何が起きているのか」
を読み取ることはとても難しいと思います。

何の役にも立たないかもしれません。


ですが、子どもの描く絵は
子どもの今を現している、としたら私たちは
「もっと〜したほうがよい」とか

「髪の毛、上に広がってて変だよ」とか
「帽子と頭の間にスキマがあるよ」

(頭と帽子や髪の毛の間にスキマがあるのは
 その子がまだしっかり受肉していないから、
 と言われています)

と、口を挟まないことが大事かな、と思います。

「子どもは自分を表現している!」
だから自由に描くことを楽しんでほしい!

そう思います。

※ 写真の絵は「子どもの絵ことば」より参照


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