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羅小黒戦記でフーシーにおちた話

勢いで書いている為、認識不足の部分があるかもしれません。
ネタバレをすごくしています。自分用。

【フーシーが好きだという話】

フーシー(风息)が好きだという話です。
公式サイトでの説明は以下。

フーシー(风息)は植物を操る妖精。
居場所のなかったシャオヘイを仲間に加え、自分たちの隠れ家である島へと案内する。
心の奥底には譲ることのできない思いを秘めている。
ロジュ、シューファイ、テンフーたち仲間と協力して生活している。
霊属性は木。

本当に劇中での敵(とも言いにくい)サイドの魅せ方がうますぎて。
フーシー含む離島組のことが大好きになり、そしてとても辛い展開に苦しくもなった…

【優しいお兄さんの話】

映画の中でフーシーははじめシャオヘイを導くお兄さんとして登場する。

日本語吹き替え版のフーシーの声がもう本当に優しくて優しくて。声優は櫻井孝宏さん。本当に素晴らしい・・・シャオヘイだけじゃなく観客も落としにかかっている・・・

声だけではなく、一つ一つの行動も優しくて。
出会った後、フーシーは都会にいたシャオヘイを自然豊かな離島へと連れていき、ともに暮らそうと提案する。(もふもふの個室を用意してあげるところとか、ネコチャン懐柔スキルが高めなのも良い)

そんなフーシーをシャオヘイは慕っていて。
劇中では、離れてしまったあとも彼の事を何度も思い出している。

・ムゲンと離島を離れる時に、イカダに乗りながら思い出す
・ムゲンとごはんを食べる時に、思い出す
・力を奪われた後に、一人霊域の中で思い出す
・最後の場面で思い出す

何度も何度も、シャオヘイは優しいフーシーの事を想っているんだよね。
そのシャオヘイの健気な気持ちも、優しいフーシーの姿もしんどい。

「これからは、ここが君の家(うち)だ」

繰り返し思い出すこの台詞があまりにも良すぎる…
これを観客にも何度も刻み込んでくるの辛い…

【優しさの裏の話】

だからこそフーシーの優しさには裏がある、って気づいた時のシャオヘイの言葉が辛い。

「だからぼくに親切にしてくれたの?」

それを聞いた時のフーシーの表情が。

フーシーのやったことって、酷いことたくさんあって。
シャオヘイを騙していたし、人間を人質にしようとしたし、同じ妖精の力だってたくさん奪った。
でも…ほんと複雑というか…
フーシーは何年も何十年も時を重ねて色々もがいてきて、この行動をしたんだよね。
最後の「考えたよ」って台詞の重みでもう泣いた。
人に寄り添おうと試行錯誤もしてみたんだと思う。
シャオヘイの言ったように、
どこか人のいない場所で暮らそうともしてみたんだと思う。
けれど、うまくいかなくて、人間を許すことができなくて…
行き場のない彼の居場所は、あの離島だったのかな。
それさえも、壊れてしまったけれど。

【生き様の話】

ムゲンがイカダでたどり着いた島で、
「ここは何省ですか?」みたいなことを言ったと思うんだけど
それを聞いて「どこの場所も今は人間に管理されているんだよね」って改めて思った。
勝手に土地に入ったら「密航者」だの言われて。
自分の故郷もお金を払わないと入れなくなったりする。
ムゲンたちのいう「共生」っていうのは、
人間とともに暮らす先進的な考えではあるかもしれないけれど、
ともに暮らすというのは、人間の管理された土地で、線引きされた自然や、街の中で生きるってことでもあり、なんだか哀しいことでもあるなあって思った。妖精だけではもう自由に暮らせないんだよね。
フーシーの中でも何かが失われてしまって。

そんな中でフーシーは唯一見つけたシャオヘイという可能性にしがみつこうとして。一人の子供の全てを奪うことは彼自身も許せないんだろうけど…共にいてくれた仲間たちの為もあるし、もう戻る選択をすることはできないんだよね。

その自分がした行為全てに「言い訳はしない」のがフーシー…自分だけじゃなくて、仲間のことも、みんな背負ってしまっている。

そんなフーシーが、最後の場面で能力を解除しようとするシャオヘイへ懇願するところは本当に泣いた。

シャオヘイ…たのむ…

と何度もいうのが本当に😭

シャオヘイの力の解除は、フーシーのこれまでの努力の終わりを意味していて…
全てが終わってしまった後に彼が「ここをもう離れたくない」って森を作ったところはかっこよくて。映画の最初から最後まで、フーシー本当にかっこよすぎた…

人間と相容れないフーシーが、後に公園として、人間の憩いの場として親しまれていく場所になってしまう未来なのは本当にしんどすぎるんだけど…
何十年も悩み抜いた彼の生き様の末が本当…泣く…

【能力の話】

この映画で出てくる能力は五行思想っていう考え方が元になっているみたいなのですが(下のような力関係)

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ムゲンは「金」(金属を扱ってた)で、
フーシーは「木」(木を生やしてた)。
人間的な力と自然的な力の対比になっていて、
ストーリー的にもリンクしているところがしんどいのに

力の関係的に、「金」が「木」に対して優勢なのがさらにしんどい。
人間が自然を耕していくのね…

そしてもう一つのフーシの能力の奪う力。

奪われたフーシーが、奪う能力を持っていて、それを使って望みを叶えようとするその設定もね…

【最初から最後までしんどい】

ほんとうに最初から最後までお話が良くて

最後の終わりの部分では特に泣いてしまったのだけど
EDが鬼だった。冒頭からの色んなシーンが振り返られるので、そこでまた思い返して泣くんだよね。

どれだけ泣かせにくるのこの映画…

フーシーすごく好きになったけど
好きになったと同時に彼が木になってしまったのほんとうにしんどい。

続編ではもう登場しないのよね…?

映画を初めて見た時は、途中から凄く良いキャラだなって思って見守っていたのだけれど、まさかの終わりにもうね…この気持ちの行き場はどこへ行けば良いの?

とりあえず…円盤発売して…

最後に素晴らしい呟きをメモ。



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