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一ファンのつぶやき〜大和は打てる人

ちょっと長いつぶやき。

「守備の人」、ときに「守備だけの人」と言われることもあるけれど、大和選手がプロ野球選手を15年も続けてこられたのは、「打てたから」だと思っている。
ルーキー時代から一目置かれていた卓越した守備力がなければ、これほど長くやれなかったのもまた事実だろう。
ただ、どんなに素晴らしい能力を持っていても、それを披露する場所がなければ意味がない。
大和選手の場合、そのためにポジションを変えてまで出場機会を求め、1軍でやっていけるだけの打撃力を身につけ、出番を増やしていった。
そして、持ち前の守備力で首脳陣の信頼を得て、1軍に定着。打撃不振に陥ったときは、その守備力が1軍での彼の居場所を守った。

彼の打撃力が批判されるのは1軍の、それもレギュラークラスの選手としては物足りないからだ。これには私も異論はない。出塁や長打不足にチームのファンが不満を募らせるのはよくわかるし、調子の不安定さもまた同様だ。私だって見ていてイライラすることがある。
しかし、「1軍のレギュラー」ではなく「プロ野球」という、より大きな集団の中で見れば、「打てる選手」と言っていいのではないだろうか。

大和選手が2012年に1軍に定着してから10年近く経つ。この10年間に、彼より打てずにプロの世界を去った選手たちがどれだけいただろう。
調子が不安定で、まるで別人かと思ってしまうほど好不調の差は激しく、好調期も長続きしない。「打てない選手」という印象が強くなってしまうのは仕方ない部分もあると思う。
それでも、平均在籍年数が約8年*という世界で、15年という長い間現役を続けてきた事実と、それが示すものは何かと考えたときに、彼を「守備」だけで語るのは間違っていると思わずにはいられない。
「打撃」でも幾度もチームに勝利をもたらし、ファンを魅了してきた選手なのだから。


……といったようなことを、大和選手が打てなくて批判されるたびに心の中でつぶやいています。
いま絶好調なので、いまのうちに書いておこうと思って書きました(笑)。

だいぶ長いつぶやき、おわり。


(数日前から書き始めて、そろそろアップするかと思っていたところに今日(6月6日)のサヨナラタイムリーでした。打点を稼げるのも、繋いでくれるチームメイトたちがいるからです。感謝)



*戦力外/現役引退選手の進路調査結果【参考】過去推移(2015~2019年)|NPB.jp 日本野球機構
https://npb.jp/npb/careersupport2020_3.html


見出し画像はいらすとや https://www.irasutoya.com/

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