雲部!vol,19 雨のさかいめ
子どものころ、雨が降っているところといないところの「さかいめ」に立てたら面白いな、って思いませんでしたか?
私は思ってました。
今の季節は急に雨が降ったり止んだりしますし、まさに通り過ぎてゆくような雨なので、外にいればきっと「さかいめ」に遭遇してるのですよね。
ただ、くっきりした「さかいめ」を身をもって体感するのって難しいものです。
でも離れたところで降っている雨であれば、その「さかいめ」を目にすることができると知りました。
雨柱ですね。
先日、いつものように周辺の空を見渡したところ、白っぽく垂れ下がる雲が見えました。
これは雨柱では?と思い、どこらへんで降っているのか確かめてみることにしました。
まずはYahooの雨雲レーダーで東京近辺を見ると千葉方面で2カ所ほど雨雲があります。
さてどちらだろう?
雲が見える方向を見定めながら
スマホの方位アプリを立ち上げ、
真北から東に寄った角度を確かめます。
スマホの地図で角度を見定める方法は
わからなかったので、
次に紙の地図を広げました。
分度器が見当たらなかったので
直線定規と三角定規を組み合わせ、
おおよその角度で線を伸ばしていくと、たしかに雨雲レーダーに現れたうちのひとつの町の名前に行き当たりました。
確かめる、というよりも答え合わせみたいなものですね。
レーダーで見る限り、
それほどの豪雨という強さではなかったことも
白っぽい雨柱だったことと符号するような気がします。
そこまで終えて、
ささやかな達成感にひたった私です。
雨柱の下では、大雨の被害が出ているかもしれませんので、うかつにはしゃぐことは憚られます。
ただ、子どものときから見たいとねがいた雨の「さかいめ」を目の当たりにして、心をうばわれてしまうのは確かなんですよね。
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