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奄美環境文化実習(徳之島)を実施

2023年1月7日(土)~8日(日)の2日間の日程で、奄美環境文化実習・第二弾 徳之島での実習を実施しました。天城町教育委員会社会教育課係長・具志堅亮氏、旅友Tokunoshima・常加奈子氏、徳之島町町誌編纂室係長・竹原祐樹氏、本学の小栗有子先生をメイン講師に、26名の受講生の方が参加されました。

1日目:1月7日(土)
(自然散策・ふり茶体験・下原洞穴遺跡・集落散策・ミニシンポジウム)

1日目の午前中は、旅友Tokunoshimaの常加奈子氏にガイドしていただきながら、剥岳周辺の世界自然遺産エリアの林道を散策しました。散策しながら、森林や地質の特徴、ここで見られる生きものや島での自然物の利用などを説明していただきました。散策後は、伊仙町阿権地区にある古民家・前里屋敷を改築した『カフェ・まえさと』でおもてなしの心のこもったシマ料理の昼食をいただきました。昼食後は、平陽子氏の解説を聞きながら、徳之島古来の茶文化「ふり茶」を体験。「ふり茶」は、急須で入れた玄米茶を茶おけに開け、竹枝製の茶せんできめの細かい泡が立つまで丹念にかき混ぜ、湯のみに注ぐものです。受講生はそれぞれ体験しながら、泡立てられた柔らかな風味の「ふり茶」を添えられた手作りのお菓子と共に味わっていました。
午後は、天城町学芸員の具志堅亮氏の徳之島の地形地質、歴史文化についての講義を受けながらバスで移動し、徳之島の縄文時代の暮らしの様子をうかがわせる下原洞穴遺跡(天城町西阿木名地区)へ向かいました。「オトロシドコ」と言われ、めったに近づけなかった場所には、今まで知られていなかった日本の歴史が刻まれていたことについて説明を受けながら見学しました。具志堅氏のガイドによる天城町集落散策のあと、天城町ユイの館にて、ミニシンポジウムを実施しました。三京集落区長・豊村祐一氏、浅間集落区長・福留薫氏、阿権浜水族館・西村奈美子氏、歩健学研究室・西村千尋氏に登壇いただき、小栗先生の司会にて、集落の抱える課題、移住者としてのシマとの向き合い方、移住者受入れ側の現状などについて、意見交換を行いました。

林道散策の様子(常加奈子氏)
ふり茶体験の様子(平陽子氏)
下原洞穴遺跡見学の様子(具志堅亮氏)
ミニシンポジウムの様子(ユイの館)

2日目:1月8日(日)
(井之川集落散策・ミニシンポジウム・ワークショップ)

2日目は、徳之島町町誌編纂室係長・竹原祐樹氏から徳之島町井之川集落の地形や地質など特徴について解説を聞きながら散策し、徳之島町文化協会会長・町田進氏から、井之川集落の歴史や文化、伝統行事の継承の工夫などについて、散策をしながら、説明していただきました。散策の後は、みらい創りラボいのかわを会場にミニシンポジウムを行い、具志堅亮氏、竹原祐樹氏、町田進氏、林美恵子氏を登壇者に、集落の伝統行事の継承や地域活動の継続、移住者との関わり方などについてお話いただき、受講生との意見交換を行いました。
ミニシンポジウム後は、井之川集落にある青空カフェいまここの島豚タコライスのお弁当をいただいた後、今回の実習のまとめとして、4つのグループに分かれて、実習で発見したこと、気づいたことをそれぞれが付箋に書き出し、模造紙の上で共有しながらそれらにどんな関係性があるかを話し合い、付箋のつながりを確認しました。最後は、グループのみんなで決めたタイトルをつけ、話し合いの結果をみんなの前で発表し、全員で今回の実習の成果について共有しました。

たっぷり歩いて、考えて、話し合って、体も頭もたくさん使った2日間。受講生の皆さま、講師の皆さま、小栗有子先生、本当にお疲れ様でした!今回は、暖かなお天気に恵まれて、本当によかったです。ご参加くださり、本当にありがとうございました!

次の実習地は、来年1月20日(金)~22日(日)の与論島です。参加される皆さま、どうぞよろしくお願いいたします。

井之川集落散策の様子(竹原祐樹氏)
井之川集落散策の様子(町田進氏)
ミニシンポジウム
ワークショップの様子

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