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「不明な部品」と書かれているiPhoneは中古買取してもらえない

はじめに


「画面交換はしていないのに」という方がたまに持ち込みして相談を受けます。
私がこのことについて知ったのは2023年に入ってからです。

街の修理屋さんで中古取引しているところは、「不明な部品と表示されていても買い取ります」といわれてはいますが、価格は聞いていませんでした。

2023年になって大手の中古買取店が一斉に買取不可判定になり、周りの同業者も同じ対応をしたのかなと思います。

ここでは携帯電話修理店の落ち度という点で解説できればと思います

対象とされる機種は
2018年以降発売された機種です。
iPhoneXS、iPhoneXS MAX、iPhoneXR以降の機種です。

バッテリー交換が多くなってくる時期は、発売されてから2年後になることが多いです。
純正バッテリーの交換で2021年は、アップルの正規サービスのみの修理しか選択肢がありませんでした。
そのころの街の修理屋さんでは「不明な部品」と表記されるけど中古買取は最低価格になるかもしれないけど、ジャンク以下にはならないだろうと思っていたと思います。・・・個人的に

2021年12月になると街の修理屋さんでもアップルと契約して純正部品を取り扱うお店が増えてきました。(2024年5月の執筆段階でも実際に修理しているお店は30件程度なのかなと思っています)
2022年夏ごろには、そこそこお店が出てきています。2023年の秋になると新規に登録されたお店はほとんど出ていない感じがします。
このころより、街の修理屋さんは、正規サービスプロバイダーと独立系修理プロバイダは近くにあるのかを把握する必要が出てきていると思います。

前置きはここまでです

お客としての立場


2022年春までの街の修理屋さんの正しいと思う対応


※バッテリーのみの交換の場合です
1.正規サービスプロバイダを勧める
2.「不明な部品」と表記されることを説明する(写真付きで)
3.「社外部品」と明確に説明する
   ※純正品相当とか互換品という表現はNG

この程度のことをしていれば、過失と思われるところはないのかなと思います

2022年夏以降の街の修理屋さんの正しいと思う対応

※バッテリーのみの交換の場合です
1.正規サービスプロバイダを勧める
2.近くに独立系修理プロバイダがある場合はそのお店を勧める
3.「不明な部品」と表記されることを説明する(写真付きで)
4.「社外部品」と明確に説明する  
   ※純正品相当とか互換品という表現はNG

独立系修理プロバイダを調べないお店が多いので、ここで過失が発生するかもしれません。
※"近く"という表現ですが、電車社会・車社会の地域で異なってくると思います。感じ方にも個人差があると思います。

2023年1月以降の街の修理屋さんの正しいと思う対応

※バッテリーのみの交換の場合です
1.正規サービスプロバイダを勧める
2.近くに独立系修理プロバイダがある場合はそのお店を勧める
3.「不明な部品」と表記されることを説明する(写真付きで)
4.「社外部品」と明確に説明する
   ※純正品相当とか互換品という表現はNG
5.iPhoneが中古で売ることができなくなることを説明する

中古で売れなくなることについて念を押し、「修理承諾書」などに書かれていない場合は、ボールペンで書き足すくらいやった方がよいかもしれません。

落ち度があった場合

中古屋さんで、最大容量80%以下の状態での査定額を聞いて(想定される条件付きの見積もりもありです)、減額理由と査定される表示画面への操作方法を教えてもらってください。修理をした時の承諾書(保証書)とレシート(領収書)があるともっといいと思います。
その後、消費生活センターに相談することを推奨します。保証内容は相談してみましょう。
修理したお店に持ち込んでも解決しません。

修理屋さんとしての立場

純正部品を取り扱っているお店をしっかり把握し、お客様に奨めることが大切です。また、「価格が安いから」といってきた場合は「中古では売れなくなる」ということをしっかり伝えることも大切です。
また、「社外部品」と堂々と言うことも大切です。
それでも希望してきた場合は、修理承諾書にかかれていれば下線を引いたり、そうでなければ明記する方がよいでしょう。
また、「秋には買い替えるので」というお客様が多いと思いますが、「中古で売れなくなる」ことを説明し、「社外バッテリーと交換してもあまり変わりませんよ」とか言って断ることもよい方法かと思います。

あとがき

街の修理屋さんは、周りの店舗を十分把握しておく必要があります。独立系修理プロバイダならホームページの内容が変わったりします。
また、「iPhone修理」と書いてあったのに「スマホ修理」に変わっていたりとしていた場合は注意が必要かもしれません。アップルのページで調べてみましょう。
Google MAPで「独立系修理プロバイダ」と調べるほうがわかりやすいかもしれません。また、「独立系修理プロバイダ 都道府県」でネット検索することもいいでしょう。

私は、法律の専門家ではないので、よくわかりませんが監督官庁は総務省でも、修理に関する指導などはしていません。
トラブルは消費生活センターになります。相談が多いと、この業界も変わってくると思います。
最近は、街の修理屋さんの修理の内容が低下しており、前の事業者の修理を見て悪質と思ったら消費生活センターに言ってみますかと促していますが件数が多くなっています。

手抜きを優先し、普通の修理ができない街のiPhone修理屋さんがここ最近増えました。



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