笑いのツボが合わない話

なるほどな~と納得する記事

実は終盤ちょっとわからないところもあるけど
事実を盛るタイプの笑いと、事実に対して嘘をつくタイプの笑いはあるよな~と思う
それが関東と関西の違いなのかはわからないけど

(あともちろんお笑いにはこの二種類しかないと思っているわけではないがそれを言い出すとキリがないので措いておく)

で、大抵のお笑いコンビというのはどちらかの色が強くて向いている方向が同じなので盛るタイプと虚構タイプを見比べるには少なくともふたつのお笑いコンビが必要なのだけれど

すゑひろがりずを見ると一度で二度おいしいのだ

いやおいしいかどうかはさておき、小鼓を鳴らす南條さんは割と志向が盛るタイプの笑いで、扇を差して和風変換する三島さんは割と志向が虚構タイプだと思っている
(そもそも和風変換自体虚構のハッタリなのだ)

彼らはよく「自分達は笑いのツボが合わないコンビだ」と言い周りから致命的なやつじゃん!と突っ込まれているが、そのツボの合わなさは志向するお笑いのタイプが違っていることに起因していると思う

だからふたりのフリートークを聞いていると片方が目指すオチをもう片方が全然理解できずに延々オチにたどり着かないこともあるし、でもお互いのトークでゲラゲラ笑ってたりするから生まれ持ってのツボは全然違うけど、相手の面白いと思う部分は面白がるんだなあと不思議な気持ちになる

そんなふたりから出てくるネタはトークでの噛み合わないときの感じとか全然なくて、自分が思う自分の面白いことと、自分が思う相手の面白いことと、全部が違和感なく混ざりあっててすごい
その中には盛るタイプの笑いもあれば虚構の笑いもあって、あまりひとつのネタの中で同居しないものが5分に収まっているというのがすごく面白い

その上、彼らがたまにやるコントとかは、笑いのツボが違う!っていう人ふたりがやろうやろう!とコンセンサスを取れるとは思えないような独自のタイプのネタだったりする
基本は三島さんの世界観がベースなのかな?と思いつつ南條さんらしさみたいなものも含まれてるし、南條さんも三島さんもノリノリでめちゃくちゃ楽しそうにやっている

お笑いのタイプとか、ツボとか、そういうものは確かにある
確かにあるけどそういうのを越えられるものも確かにあるんだな

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