初めて会社員になる君へ#7時間

大学にも提出期限はあったと思いますが、会社はすべてのことに期限があります。(なんでもかんでも納期と言いたがる人もいますが同じ意味です)

例えば、上司から仕事を言いつけられます。期限が明確にされずに「急いで頼む」「手が空いた時でいいよ」「特に急がないけど」といった抽象的な期限が設定されます。

社外とのやりとりもあります。「すぐ見積もりをください」「商品の納期を教えてください」「調査をお願いします」など。

あなたが誰かに依頼する業務についても、希望の期限を伝え、合意するのは重要です。なんでも自分でこなすのは立派な社会人ではありません。会社では○○課がどんな業務をするのか決まっています(普通は)。自分の所属する部署の業務範囲を超えて、よかれと思って自分でやってしまうと、たとえ結果がよかったとしても、越権であり会社員失格。誰からも評価されません。上司に叱られます。

そもそも、依頼された業務は自分(自部署)がやるべきことか、何をアウトプット(=成果物)するのか?その成果物に求められているクオリティは?自分の他の業務とのかねあい、相手が望む納期は?そもそも私でできるの?そして依頼者との折り合い。こういう要素をしっかり抑えないと、依頼者も自分も不幸になります。苦労してアウトプットしても依頼者との間にギャップがあれば、がっかりしか残りません。

基本的に、すぐできることは直ぐしましょう。資料やデータを少し調べて、定形の書式で出力するだけであれば数分でできます。数分でできることを数日かけているようでは無能でしかありません。難しい判断を伴わないメールの返信もすぐできますよね。

ただし、会社で重視されるのは「正確さ」です。レスが早くても誤字や不正確であっては無価値・無意味なのです。打ち間違え、勘違い、宛先間違い、うっかりは徹底的に排除する必要があります。(それをチェックするのが上司の仕事なのですが、少なくとも同じミスを繰り返さないようにしましょう)

時間のかかるアウトプットの場合、依頼者がどんなレベルのものを要求しているのかしっかり確認しましょう。1週間かけて徹底的に作り込んでも、ただの時間の無駄になる可能性があるからです。節目毎に依頼者とのコミュニケーションが必要かもしれません。また、用途を把握すれば要求されているレベル(質)に見当がつくかもしれません。

1日8時間、週5日。週40時間があなたの仕事の時間です。製造部門や物流部門でルーチンワークをする場合は、何も考えずに毎日同じ事を繰り返すだけですが、営業や間接部門、スタッフ職の場合はその40時間をうまくやりくりしなければなりません。暇な会社であれば好きな時に好きなようにできますが、忙しい職場ではそうもいかないでしょう。

すぐにできることはすぐやる(但し正確に)

そして、相手が求めるアウトプットとその質を明確にして、それを少しだけ上回るものを最短時間で提出する。これができれば立派なものです。

最初は何度も失敗するでしょう。でも大丈夫。どんなに失敗しても命は取られません。明るく乗り切りましょう。次回は残業について取り上げます。

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